東九州最大の人口を誇る大分県の県庁所在地・大分市。国内有数の製鉄所と石油コンビナートを備える大分臨海工業地帯があり、九州第一位の工業都市である。また、全国的に知られる「関あじ・関さば」をはじめとした海産物や様々な農畜産物が生産されており、自然と都市との共存が大きな魅力となっている。ふるさと納税の返礼品も海の幸と山の幸が勢揃い。その中からいくつか注目の品を紹介したい。
不動の返礼品人気ナンバーワンは「九州乳業」の「みどりバター詰め合わせ」。九州産の生乳を使用した、濃厚で香り豊かな高品質バターである。「食べるバター」と言っても過言ではないほどのおいしさで、トーストやバゲットにたっぷりのせて食べれば、口いっぱいに生乳のコクと自然な甘みが広がり、幸せな気分を味わえる。手間のかかる伝統的な「チャーン製法」で作られているため大量生産が難しく、品切れ・予約待ちが続くことも。在庫ありのタイミングで早めに申し込もう。

関あじや関さばと同様に佐賀関沖で獲れるブランド魚「関ぶり」。身が十分に引き締まって程よく脂がのった絶品である。佐賀関沖の速吸瀬戸と呼ばれる海峡は、太平洋の暖かい海水と瀬戸内海の冷たい海水がぶつかり合う急な潮流で、日本有数の一本釣り漁場だ。関ぶりもこの漁場で魚体を傷めないよう一本釣りされ、鮮度を保つために活け締めして出荷される。返礼品では刺身やフィレ、しゃぶしゃぶセット、まるごと1尾など様々な関ぶりが用意されている。本当においしい佐賀関沖の海産物をぜひご賞味いただきたい。

近年、女性を中心に甘いさつまいもが一大ブームとなっているが、大分県産の高糖度さつまいも「甘太くん」もなめらかな食感と、スイーツのような濃厚な甘みで人気を博している。「甘太くん」は、大分産の「紅はるか」を収穫後40日以上貯蔵することで、糖度を増幅させた大分独自ブランドのさつまいも。この「甘太くん」の焼き芋を真空パックして冷凍した「ひみつの黄蜜芋」は、市内で青果卸業を営む「タイコー青果」のオリジナル商品。青果のプロが厳選した「甘太くん」をベストなタイミングで特殊加工し、さらに甘さを引き出している。どのような特殊加工をしているかは商品名の通り「ひみつ」だが、砂糖や添加物を一切使用していないにもかかわらず、驚くほど甘くておいしい。レンジで加熱するだけで、ホクホクな焼き芋を食べられる手軽さも魅力だ。無添加なので離乳食にもおすすめ。

返礼品には他にも、大分市吉野地区に伝わる郷土料理「鶏めし」を手軽に食べられる「吉野鶏めしの素」や、市内で多肉植物を生産・販売する雑貨店「Lier.succulent」のカラフルな「多肉植物セット」など、様々な品が並ぶ。これらの特産品を通じて大分市の奥深い魅力を感じてもらいたい。