総力取材記事

コシヒカリ王国・南魚沼では、米に加えて、米ぬかグッズ、アイスやビールなど新製品続々

コシヒカリ王国・南魚沼では、米に加えて、米ぬかグッズ、アイスやビールなど新製品続々

豊かな自然の恵みを五感で楽しめる南魚沼

新潟県の南部に位置する南魚沼市。八海山などの越後山脈と魚沼丘陵に囲まれた平野で、全国的に高い評価を受けている南魚沼産コシヒカリがすくすくと育つ米王国だ。

農耕の神である住吉大社の大祭「塩沢(しおざわ)まつり」。元禄2(1689)年から続く、伝統のある祭り

滋味豊かな土、豊富な雪解け水や山々からもたらされる清冽な伏流水、そしてモノづくりに真摯に向き合う人々の姿勢が相まって、米づくりはもちろん、醸造や酪農、米由来の製造業も盛ん。次々と新製品が生まれ、注目を集めている。

また、豊かな自然とアクセスの良さが四季を通して人々を惹きつけ、スキーやスノーボード、キャンプなど観光も活況。今は、ドラマチックな雲海が手軽に見られる地域としても有名だ。南魚沼市は多くの魅力に満ちている。

グリーンシーズンの石打丸山(いしうちまるやま)スキー場。リフトからは山々に囲まれた緑の魚沼盆地を一望できる
魚沼スカイラインからは、春と秋の早朝、条件が整うと、壮大なスケールの雲海を見ることができる

伝統農法×最新技術で「甘くてもっちり」を実現

越後山脈のふもとに広がる40㏊の田で米づくりをするのは青木拓也さん。

「ひらくの里ファーム」を率いる若きリーダーだ。

「地域の未来を切り拓くという意味を込めて『ひらくの里』と名づけました」と青木さん。2017年に27歳で法人化した

同ファームがある五十沢地域は山に近く、標高が高いぶん寒暖差がより大きくなって米の甘さが増し、山からミネラル豊富な雪解け水がふんだんに供給されるので味わいもひときわ。

越後山脈のふもとに広がる、ひらくの里ファーム所有の稲田。田植え後は、豊富な雪解け水で稲が健康に育っていく

しかし、米のおいしさの理由はこれだけではない。

土づくりマスター資格を取得した青木さんは、土の性質を数値で把握し、足りないものだけを加えるオリジナルレシピの肥料をつくり出した。「その核となったのが、籾殻燻炭です。稲刈り後に出る籾を炭にして田にすき込むと、土中の微生物が活性化し、稲は養分をたっぷりと吸収することができるのです」。

「籾殻燻炭は消雪剤としても優秀です。雪の積もった田に真っ黒な燻炭を撒く光景は春が近づいてきた印です」(青木さん)

ただし、課題があった。昔は野焼きで燻炭をつくることができたが、今はそれができない。「燻炭製造機を導入し、環境に負担をかけずに籾殻燻炭をつくる体制を整えました」。

メンバー5名で200枚の田を管理。安心・安全な米の生産と適切な農場経営が認められ、2019年にはJGAP認証を取得

同時に、気候の変化に即応した作業ができるように、ICTを活用してメンバーはお互いの位置情報や作業状況を共有し、効率性を高めた。

土壌を分析して有機質肥料と自家製籾殻燻炭を施し、その後はデータやICT技術を活用し徹底的に品質を管理

伝統の農法と現代のテクノロジーを駆使して育てたコシヒカリは、「全国米食味分析鑑定コンクール」でベストファーマーと認定され、「東京米スターセレクションKIWAMI米コンテスト2022」では最高金賞を受賞。青木さんが手掛ける「甘くてもっちりしたコシヒカリ」は多くの人を魅了している。

実りの時期を迎えると風景は黄金色に一変。ひらくの里ファームでは、南魚沼産コシヒカリのほか新之助、こがねもちなどを栽培

コシヒカリの米ぬかで、しっとりじんわり温まる

手の平サイズで可愛いルックスながら、じんわりと肩や目元を温めてくれる米ぬかカイロ。実は、その歴史は古く、かつてはさらしの袋に米ぬかを入れて温め、暖を取っていたという。

「まさにSDGs。今使わないのはもったいないと思いました」と「accos」の行方理智子さんと永井亜木子さん。

ふたりは南魚沼市出身。祖父が農家で自宅で精米していたため米ぬかは身近な存在。「捨てられる米ぬかがもったいないと思っていました」

双子の姉妹は、病気未満の気になることを改善したい×身の回りの材料を活かしたいという発想で、文献を調べ、トライ&エラーを繰り返し、製品化にこぎつけた。

材料は地元素材にこだわって、南魚沼産コシヒカリの玄米と米ぬか。そこに、天然粗塩、よもぎやローズマリー、ローリエなどのハーブをブレンドし、用途や使う箇所に合わせたサイズと形に。電子レンジで加熱し、首や肩、目元など温めたい場所や緊張を和らげたい場所に当てる。「米ぬかの酵素が蒸気と一緒に皮膚から浸透するので、体の芯まで温まります。温泉に入るような感じですよ」。

低温で加熱・乾燥させた米ぬか、爽やかな香りの早生玄米にハーブをブレントするが、重要なのは塩。天然粗塩のにがりが水分を吸収するので、温めた時に蒸気が発生し、独特のしっとり感が生まれる
木綿の内袋に米ぬかブレンドを入れて縫製し、可愛いプリント柄のカバーで包む。カバーは洗濯可能

2020年10月にネットで発売を始めるとたちまち注文が集中。しっとりとした温かさとリラックスできる香りに、使いながら寝落ちしてしまうという声も多いという。

夏には冷蔵庫や冷凍庫で冷やして冷感パットとしても使用できるので、オールシーズンOKと頼もしい。

魚沼米で育った乳牛のミルクでつくったアイス

魚沼産コシヒカリを食べ、ミネラル豊富な伏流水を飲んで育った乳牛のミルクは、甘くてコクがある。「でも、素材に頼りきるのではなく、特徴を活かしながら、上品な甘さとなめらかさ、優しい余韻をもつアイスクリームをつくろう」と「フレミンジェラート」代表の石坂岳寛さんは10年かけて生クリームのようなミルクアイスを生み出した。

クリームミルクには、南魚沼で育てた落花生を焙煎してつくったプラリネのトッピング付き。贅沢なデザートタイムにぴったり

さらに、アイスクリームそのものを発酵させた乳酸菌ジェラートも開発。「甘さと爽やかさが感じられる味は、軽やかで健康志向の今にぴったりのアイスクリームです」。フレミンジェラートは、「にっぽんの宝物JAPANグランプリ2021ー2022」ヘルシー部門でグランプリを受賞。南魚沼ならではのデザートとして注目を集めている。

新潟県内のイベントではキッチンカーで参加し、石坂さんがサービスすることも

雷電様の清水で造るライディーンビール

締めくくりは、八海山の伏流水にこだわる酒造りを紹介しよう。その名は、八海山から湧き出る雷電様の清水にちなんだ「ライディーンビール」。超軟水の特徴を活かし、きれいでクリアな味を追求し、定番4種類と季節限定のラインナップを揃えて提供している。

猿倉山ビール醸造所は2018年完成。直接、雷電様の清水を引いている
醸造所には出来たての味を楽しめるビールバーを併設

「猿倉山ビール醸造所」で製造の指揮を執るのは、日本酒造りの経験もある星裕也さん。「豊かなモルトを感じるIPA、香ばしい香りのアルトなども人気ですが、2年半かけて開発した麹ベルジャンホワイトもお試しいただきたい。モルトの代わりに酒蔵で培った技術を活かした麹を使った軽やかなボディに、スパイシーなアロマを合わせました」。星さんは今後も麹と麦を合わせた麹クラフトシリーズに挑戦するとのこと。次のライディーンビールの誕生が待ち遠しい。

「雷電様の水はミネラルが豊富。超軟水だから、クリアな味がつくり出せるんです」と星さん

南魚沼市のお礼の品のクチコミ

新潟県南魚沼市

やまと食品の生切り餅 1kg 2個 計2kg(10,000円)

2024年1月12日 14:27

みこ。さん

新米も毎年南魚沼市な申し込んでいますが、お餅も申し込んでみました。
やはりお米が美味しいんですからお餅も美味しい!
もちもちで柔らかく、汁物に入れてもきな粉や納豆と食べても美味しかったです。

参考になった

新潟県南魚沼市

雪温精法 南魚沼産こしひかり 精米 10kg(19,000円)

2023年11月1日 15:16

みこ。さん

今年も楽しみな新米の季節が来ましたね。
南魚沼産のコシヒカリ。
ホント美味しくって毎年頼んでいます。
炊きたてはつやつやピカでおかず要らずでもパクパク食べちゃいます。
この時期は体重殖えちゃいますが仕方ないですね。。

参考になった

新潟県南魚沼市

令和4年産 南魚沼産 笠原農園米 こがねもち 5kg(10,000円)

2023年7月22日 16:50

みこ。さん

急にもち米が食べたくなり、米といえば新潟でしょう。と言うことで南魚沼市のもち米を頼んでみました。
お赤飯とかにはせずに、普通にお米を炊くようにドナベで炊きました。(浸水はなし)
もっちりとしてとっても美味しかったです。
普通のお米3合にもち米2合が、結構好みでした。

参考になった

自治体情報

新潟県南魚沼市(みなみうおぬまし)

こちらの自治体詳細

バックナンバー

ふるさと納税ニッポン!SNS
Loading ...