総力取材記事

ブランドフルーツの産地、山元町直送!高級いちご、「いち氷」、シャインマスカット

ブランドフルーツの産地、山元町直送!高級いちご、「いち氷」、シャインマスカット

宮城県の東南端に位置し、東は太平洋に面する山元町。東日本大震災では町内の約4割が津波にのまれた。

津波から90人の命を守った中浜小学校を震災遺構として公開している

その被災跡地に、2018年から毎年8月上旬になると東京ドームも超える広さ一面にヒマワリ畑が現れる。

被災した山元町の沿岸部の約6ヘクタールに植えられた180万本のヒマワリ(2020年8月)

ヒマワリは農地の肥料になり、地力を増進させるという。

山元町では行政も民間も災害から立ち上がり、新たな価値を作り出そうと取り組んでいる。50年続くイチゴ農園、いちご屋燦燦園もその一つだ。

山元町はイチゴ栽培が盛ん。中央は、いちご屋燦燦園の深沼陽一社長。両側は伊達武将隊の二人

津波で農場を失ったが、その年の内にイチゴの生産を再開。

イチゴ生産を通じて山元町の復興支援やまちづくり、人づくりにも力を入れている

今では厳しい選別眼を持つパティシエや百貨店のバイヤーも指名買いする。このイチゴを1年中楽しめるのが「いち氷セット」だ。水も氷も一切使用せず、冷凍した完熟イチゴを削っただけのシンプルかつ贅沢なスイーツ。トッピングの自家製ジャムと練乳との相性も抜群だ。また、生食イチゴなら「食べる宝石」をコンセプトにしたGRAの「ミガキイチゴ」もおすすめ。複数品種のイチゴを大きさや形、色、糖度などの厳しい基準で格付けしたブランドだ。最上位の「ミガキイチゴ・プラチナ」は1粒千円で販売されている。ふるさと納税では「ミガキイチゴ・ゴールド」が人気で、真っ赤な宝石のようなイチゴが届く。

大粒で甘い高品質のイチゴ

山元町はブドウの栽培も盛んだった。しかし津波でブドウ園は激減。

津波の被害を受けたが営業再開を望む声からブドウ園は再スタートした

「山元町のブドウづくりの歴史を消さないために」と、大正7年からブドウの栽培とジュース製造を手がける田所食品が、県や大学と協力して、県内でシャインマスカットを大型ポットで栽培する実証研究を10年間重ねている。甘く熟したシャインマスカットは「皮ごとまるごとパクっと食べられます」と、ふるさと納税担当者もお気に入りだ。

試行錯誤しつつ栽培に取り組み、まちの新たな特産品になったシャインマスカット

単なる復興にとどまらず、後世に誇れるまちづくりを目指す山元町にこれからも注目してほしい。

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自治体情報

宮城県山元町(やまもとちょう)

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