東京都心から約80㎞、美里町は埼玉県の北西部に位置する緑豊かなまちである。ブルーベリーの栽培が盛んなことで知られ、実りの季節には町内20ヵ所以上の農園で収穫体験を楽しめる。また、毎年8月15日に行われる「猪俣の百八燈」は、平安?鎌倉時代に武蔵国で勢力があった武士団「猪俣党」の頭領・猪俣小平へ六範綱とその一族の霊を慰める祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。堂前山の尾根に築かれた108基の塚に火が灯された光景は、大変荘厳で幻想的だ。
このまちでつくられる地酒にも注目したい。明治13年創業の「横関酒造店」は、埼玉県で一番小さな地酒酒蔵。代表銘柄の「天仁」のほか、酒蔵の酒粕を使った奈良漬けも人気で、地元の人はもちろん県外から訪れる人も少なくないという。お礼の品で大吟醸セットや原酒とにごり酒のセットを申し込むことができるので味わってみてほしい。
もうひとつ、全国に知らしめたい味が居酒屋「市松」の自家製ホルモンだ。新鮮なホルモンを秘伝のタレに漬け込んでおり、地元の人たちは「ホルモンを食べるなら市松」と口を揃える。「辛口」「からめの中辛」「チョイ辛」と辛さのグレードが3段階に分かれており、お礼の品ではそれぞれ辛さの違うセットが用意されている。炒めてよし、鍋に入れてよし、色々なホルモン料理が楽しめる。辛いもの好きにはたまらないこの味、一度食べればやみつきになること間違いなしだ。