京都府宇治田原町は、現代の緑茶製法の礎となる「青製煎茶製法」が生まれた「日本緑茶発祥の地」。現在も100軒以上の茶農家によってお茶作りが行われており、上質な茶葉やお茶の加工品を全国に出荷している。その中で返礼品に提供されている、おすすめの商品をいくつか紹介したい。
環境と人体にやさしい有機栽培で茶葉の生産・販売を行う「播磨園製茶」の「有機宇治茶プレミアムセット」は、「最上級の玉露」「煎茶」「深蒸し煎茶」「上煎茶（緑茶）」の4種詰め合わせ。味・香り・後味すべてが素晴らしく、これぞ「本物のお茶」といった印象だ。

「西出製茶場」の「宇治茶そば『極』」は、その質の高さから高級料亭でも提供されている商品。石臼挽きの宇治抹茶を一般的な茶そばの約2倍使用しているため、香りも味も大変濃厚で味わい深い。

文久元年創業の日本茶専門店「木谷製茶場」の「抹茶飲み比べセット」は、最高級品「鵬雲」と中級品「鶴の昔」を味比べできる贅沢なセット。お茶席はもちろん、ご家庭でも気軽に味わってみてほしい。

さて近年、宇治田原町は自然豊かな田舎町でありながら、京都や大阪へのアクセスがよいため、移住先として注目が高まっている。移住者の一人、片岡弘希さんは国内で唯一のグラスサイン職人。グラスサインは英国発祥の工芸看板で、ガラスの表面を彫ったり金箔を貼ったりして装飾したもの。片岡さんは「自然に囲まれた環境で仕事をしたい」と、宇治田原町に移り住んだ。返礼品には片岡さんが自ら制作するサインプレートの他、同じく移住者で町の空家バンク利用第1号「chico硝子意匠」のガラス製品など、他では手に入らない宇治田原町ならではの品が並ぶ。ぜひ手もとに置いて匠の技を感じてもらいたい。