総力取材記事

宮内庁案件を手がける技の品から、日常使いの消耗品までずらり!銘菓に牛肉、郷土料理セットも注目

宮内庁案件を手がける技の品から、日常使いの消耗品までずらり!銘菓に牛肉、郷土料理セットも注目

能代といえば「バスケの街」、新拠点から洒落た返礼品も

秋田県北部に位置する能代市は、「木都能代」といわれるほど木材産業により栄えた歴史をもつ。

高樹齢の杉一枚板で作った柾目皿。表面の浮造り加工で高強度に。蜜蝋ワックスで自然な仕上がり

天然秋田杉材の製材、輸送港として一次産業が活気づくと同時に、全国の注目を集めたのがバスケットの名門「能代工業高等学校(現・能代科学技術高校)」だ。勝ち続ける強豪高校のプレーは能代市民のみならず多くのファンを沸かせ、さらには世界のバスケファンを熱くした大ヒットバスケ漫画のモデルになったといわれている。聖地巡礼として国内外からファンが訪れており、その拠点となっているのが「能代バスケミュージアム」だ。

アーケード街にある「能代バスケミュージアム」。2012年に開館し今年10周年。入場無料

全国でも珍しいバスケットボールに特化したミュージアムで、納得のレアな品々が並ぶ。

「なぜこれがここに!?」と驚きの品々が並ぶ。エピソードはぜひ館内のスタッフへ
月刊バスケットボール元編集長島本和彦さんのコレクションを近くで見ることができる

能代市は「バスケの街のしろ」をキャッチフレーズにまちづくりが行われており、バスケにちなんだお土産品やイベントがまちを元気にしている。

能代市に伝わる「べらぼう凧」のTシャツ。舌を出した顔は魔除けの意味がある。恒例の「能代凧揚げ大会」は市民に親しまれているイベント

こうした能代の魅力を広めるべく、若手事業者が集まって立ち上げたまちづくり会社によって、多目的ビル「マルヒコビルヂング」が今年誕生した。かつて酒屋であった「丸彦商店」をリノベーションし、1階はカフェやこどもの遊び場、2階はコワーキングスペース、地下1階は木都らしく「DIYのがっこう」に生まれ変わった。注文家具の職人でまちづくり会社の代表でもある湊哲一さんは「一つの役割を終えた場所が新たな役割を担って息づくことで、目指すべき能代のまちが見えてくる」と話す。

湊哲一さんとカフェ担当の湊光代さん。哲一さんは注文家具会社ミナトファニチャー代表でまちの活性化にも幅広く関わる

新たな役割がきっと能代市の新たな魅力となることだろう。湊さんが生み出した能代愛溢れるこだわりの返礼品を、ぜひ愛用していただきたい。

木都能代、宮内庁案件など、唯一無二の技光る逸品

「大栄木工」は、木都能代の名にふさわしい木製建具や防火戸の専門メーカーだ。

木材を扱う工場とは思えないほど整理整頓された工場内。昭和22年に創業

宮内庁案件や伊勢神宮外宮神楽殿や国立競技場など、障子や襖、格子戸、唐戸、組子細工などの伝統的な美しい建具を形にしてきた。

緻密な作業を続ける平沢圭太さん。「世界的なイベントや日本を代表する建物にかかわる仕事は楽しいです」

基本構造の技術の高さはもちろん、美しくデザインされた建具や障子に魅了された大手ゼネコンや設計事務所からのご指名が後を絶たない。

細い木片を釘を使わずに組み合わせる組子細工。緻密で美しい幾何学的紋様を一つ一つ手作業で作り出す

今回紹介する返礼品が誕生したきっかけとなるエピソードがある。ある日、丁寧な手仕事を見極めた大手取引先の経営者から、大切な人に贈る1点ものを組子で作ってほしいという相談が舞い込んだ。200以上ある組子の柄には、個々に意味が宿る。贈る相手を思い、縁起物である組子デザインを採用し一品を作り上げたことで大変喜ばれ、この度の返礼品誕生へとつながったのだ。

社長の能登一志さんは「返礼品は繊細さと耐久性のぎりぎりを追求しました。このデザインは返礼品でしか手に入らないためか、予想以上の申し込みに驚いています」と話す。年齢問わず装いに溶け込む品々は、期待を裏切らない逸品だ。

試作品を経て、4年の歳月をかけて生まれたカードケース。組子柄は「麻の葉」で魔除けとして神事でも用いられる柄。強度と美しさのぎりぎりを攻めた自信作
ブローチ。洋装、和装はもちろん、鞄や帽子に着けてもすてき

再生紙100%の消耗品、森林資源を守ろう

東北地域で発生する古紙を再生利用し、再生紙100%使用のトイレットペーパーを生産する「能代製紙」。古紙を使用することで森林資源の確保はもとより、輸送にかかる二酸化炭素削減についても配慮している。平成16年9月に「秋田県認定リサイクル製品」の認定登録を受け、現在も認証継続中。生活必需品でありエコな返礼品、この機会にお見逃しなく。

ふっくらやわらかエンボス仕上げで、ミシン目入り。写真はシングルタイプ

地元で愛される能代名物、セキトの志んこと鶴形牛

能代市民はもとより、秋田県民が愛してやまない銘菓が「セキト」の「志んこ」だ。

餅のモチモチした食感は、あきたこまちとササニシキを秘伝の割合でブレンド。なめらかなこしあんの食感とベストマッチ

秋田県産うるち米で作った餅を特上のこしあんで絡めた餅で、素朴ながら昭和12年の創業から製法を変えずに作られている。餅のやわらかさが絶品で、特製のこしあんとたっぷり絡めて食べるのがくせになるのだ。

志んこの餡好きにはたまらない一品。平成26年に秋田県特産品開発コンクールにて奨励賞を受賞

保存料や合成添加物を一切使っていないため消費期限は1日だったが、令和元年、特殊冷凍が可能になるCAS(セル・アライブ・システム)を本格稼働。冷凍状態で30日間の保存が可能となり、遠方への発送が可能になった。

販売スタッフの袴田さん。取材中も地元の方が訪れ、自宅用のほかお中元などの贈答品としての注文がひっきりなし

関戸優社長は「解凍後も作り立てと変わらない味わい」と自信満々だ。セキトはあんこのおいしさを軸に、バラエティーに富んだ商品展開をしている。ぜひご賞味あれ。

ゴーフルと呼ばれる薄焼きせんべい。チョコとバニラのクリームをサンド
「バスケの街」シリーズ菓子も今年から返礼品に誕生。バスケットボールの形がかわいい。最中は食べる直前に別添えの餡を皮に絞って食べる。パリッと香ばしい

もう一つ、地元民が愛してやまない「鶴形牛」をご紹介する。能代市の鶴形地域にある「朝場畜産」で育てられた、黒毛100%の和牛だ。

霜降りが美しい鶴形牛。能代市の希少な牛肉をこの機会に

これを地元スーパーマーケット「テラタ」が鶴形牛として販売。希少な牛肉として地元では評判の一品。能代市産米をブレンドした独自の配合飼料で、一頭一頭を大切に育てているその味はテラタお墨付きだ。

テラタ バイパス店 店長 鈴木雄亮さん。「テラタでは厳選した肉質、A4またはA5の最上級品質のものだけをお届けしています」

能代で愛される居酒屋から、選りすぐり満足セット誕生

能代市で居酒屋「酒食彩宴 粋」を展開する「エモーショナルダイニング」からは、モチモチのきりたんぽがたっぷり食べられる「手作りきりたんぽセット」。

きりたんぽ鍋の調理例。セットはきりたんぽ、比内地鶏(モモ・ムネ・ササミ)、特製スープの3点
エモーショナルダイニングでは地元の母体地区で作られた春香炭(白炭)にこだわり炭火焼きを行う。社長の田中秀範さん(下段左)、落合智之さん(下段右)、高松良太さん(上段左)、柳谷千尋さん(上段右)

自家製比内地鶏スープとの相性が抜群で「本格的な味で大満足」との声が多い。さらに「能代ふるさと堪能セット」には「白神地鶏の炭火焼き」や「ハタハタの醤油漬け」などお酒にも合う品々がそろう。特に「豚なんこつ」は調理法でこうも味を変えるものかとうなるうまさ。「塩こしょう焼き」は能代市のB級グルメで、コリコリした食感がくせになり止まらなくなるほどだ。「とろとろワイン煮込み」はその名の通りとろっとろで、コラーゲンたっぷり。店長のお墨付きを味わってみて。

10品セットは「豚なんこつ」の塩こしょう焼き(写真手前)やとろとろワイン煮込みのほか「ねぎ味噌ピザ」なども入ったスペシャルなセット
オリジナル商品の豚なんこつ辛味噌「南蛮べっちょ」は炊きたてご飯に添えて召し上がれ

能代市のお礼の品のクチコミ

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自治体情報

秋田県能代市(のしろし)

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