湖南市は滋賀県南部に位置し、野洲川が東西に流れる自然豊かなまち。市内には、「湖南三山」と称され、それぞれ国宝を有する「常楽寺」「長寿寺」「善水寺」がある。紅葉の名所としても知られ、シーズンには多くの参拝者が訪れる。2019年4月、仏教修行の山道を駆け巡り、ゴール後は、十二坊温泉で疲れを癒す「第1回十二坊トレイルラン＆ウォーク」が開催された。県内外から多くの参加者が集まり、大盛況をおさめた。これからも毎年、春の開催を計画している。

イベントと共に、返礼品もまちの魅力を発信している。リピーターが続々増えているのは、「四季の離乳食セット」。滋賀県産の旬野菜と有機米を使用した今までにないベビーフードだ。添加物やアレルギー特定原材料7品目不使用など、安心・安全にこだわり、赤ちゃんに新鮮な野菜の味を届ける。

「食べ物の大きさやかたさを月齢に合わせて調整しているので、お子さんやお孫さんの成長に合わせ、何度も注文する方が多いです」と話すのは、同市地域創生推進課・中井拓也さん。

「近江こにゃん米きぬむすめ」は、パッケージに描かれたゆるキャラ「こにゃん」とのコラボで生まれた。湖南市産きぬむすめは、キヌヒカリと祭り晴を交配して生まれた品種で、化学農薬を通常の半分以下で栽培。かたさや粘りのバランスがよく、おいしいと評判。定期的に申し込むファンが多い。

「近江牛希少部位三種盛」は、ザブトン、ミスジ、クリミと肉好きには垂涎の品。提供元は、肉の味にとことんこだわる精肉店「縁meat」。近江牛は、甘みと香りを味わえる肩ロースとウデの牝牛のみを扱っている。希少部位を焼肉で堪能したい。

「これからも魅力ある特産品を発掘していきます」と同市・中井さん。湖南市から目が離せない。