総力取材記事

職人の技が光る逸品ぞろい!暮らしになじむ「美濃焼」に趣向を凝らした家具、地ビール

職人の技が光る逸品ぞろい!暮らしになじむ「美濃焼」に趣向を凝らした家具、地ビール

珍しい化石の発掘に沸く、時代とともに進化する美濃焼

岐阜県南東部、東濃地方に位置する瑞浪市。古くから東西を結ぶ交通の要衝として栄え、市北部の細久手宿や大湫宿には、中山道の宿場町の面影が残る。暮らしになじむ陶磁器「美濃焼」の産地でもある。

大湫神明神社のご神木である大杉。2020年の豪雨で倒れたが、再生活用事業により、2022年3月に復活

化石のまちとしても知られているが、2022年6月、古生物ファンの胸を熱くする出来事があった。土岐川の河原で、1200万年ほど前に絶滅した海生ほ乳類「パレオパラドキシア」と見られる化石が、全身の8割以上の骨格が残った状態で発掘されたのだ。

「パレオパラドしキシア」と見られる化石
瑞浪市化石博物館に展示されているレプリカ

パレオパラドキシアの全身骨格が発掘されるのは国内でも珍しい。同市がツイッターで緊急発掘作業をレポートしたところ、11万件を超える"いいね!"が集まり、2.4万回リツイートされた。同市は全身骨格やレプリカを公開するため、クラウドファンディングなどで資金を調達していく。

ふるさと納税を担当する瑞浪市市民協働課の皆さん

返礼品としても人気の美濃焼は、伝統を大切にしつつ、自由な発想も取り入れているのが特徴だ。1921(大正10)年創業の「小田陶器」は、薄くて軽い、透き通るような白磁に定評があり、OEM(受託生産)で有名食器ブランドなどに器を提供してきた。

同社は設備を改善しながら、高品質な器を作り続けてきた。2020年には小ロット・短納期生産に対応するため、焼成作業を24時間稼働のトンネル窯からシャトル窯に切り替えた。

シャトル窯で小ロット・短納期の生産にも対応

また、不要になった食器を粉砕して再利用した「Re‐食器」を開発する「グリーンライフ21」プロジェクトにも参加。不要食器の配合率を50%まで高めた食器の開発に成功している。

さらに近年は、オリジナル商品の開発にも力を入れる。収納に場所を取らないアイデア製品、「隅切重箱」と小皿のセットもその一つ。すっきりとした見た目の3段の磁器の重箱と4枚の小皿は、使わない時は入れ子のように重ねて収納できるのだ。

おしゃれな重箱と小皿は入れ子式で収納できる

電子レンジや食洗機に対応しているため、お手入れが楽なのもうれしい。昨秋に開かれた「2021美濃焼新作展示会」では、見事グランプリを受賞した。猫をモチーフにした「Cat pit」シリーズも面白い。たっぷり飲めるマグカップは、耳が付いたふたをかぶせると猫の形に。取っ手は猫のしっぽ型でニャンとも可愛い。

猫の形のマグカップはいつも手元に置いておきたい可愛さ

猫好きで、猫を飼っている社長の田所靖弘さんが考案した。普段使いにしても気分が上がるし、インテリアとして飾っても心が和む。

小田陶器社長の田所靖弘さん(左)と営業部長の奥野弘和さん。オリジナル商品やリサイクル食器の開発に力を入れる

1枚ごとに木の風合いが違う、実力派カッティングボード

高い技術力が光るのは美濃焼だけではない。オーダーメイド家具工房「ファクトリーカカム」を営む各務政幸さんは、小物から一枚板のダイニングテーブル、建具まで無垢材の良さを活かした製品づくりに励む。

ファクトリーカカムの各務政幸さん(右)と弟子の伊藤和沙さん。ギャラリーは見ていて楽しい

家具メーカーで働いていた時にものづくりの楽しさに目覚めた。退職後は岐阜県の職業訓練校で家具作りを学び、中津川市の木工作家の下で修業。2002年、牧場として使われていた土地で家具作りを始めた。2012年にはギャラリーをオープンし、作品を公開している。

各務さんが大切にしているのは「オリジナルで作ること」だ。顧客の話をじっくり聞き、材料となる木やデザインなどを、ゼロから自分で考えて図面を描き、制作していく。

そんな各務さんが無垢材を切り出して制作したカッティングボードは、シンプルな形ながら、使いやすいように設計されている。テーブルなどに置いた時に載せた物がこぼれないように、持ち手には水平に革ひもを通した。撥水加工の塗装を施しているため、水気のある食品でも安心だ。

シンプルでおしゃれなカッティングボード。革ひもを通す位置にも各務さんの心遣いが

「ボードの上でローストビーフを切って豪快に出してもいいし、キャンプに持っていってもいい。いろいろなシーンで使ってもらいたい」と各務さん。1枚1枚手作りしているため、それぞれに木の風合いが違うのも素敵だ。

ベテラン醸造家が造る、多彩な地ビールに伝統の地酒

カッティングボードに載せた食材と一緒に楽しみたいのがお酒だ。2020年4月に設立された「東美濃ビアワークス」は、瑞浪市の地域資源を生かしたクラフトビール(地ビール)を次々と生み出している。

2021年12月、醸造所の隣に「カマドビアバー ハコフネ」をオープン。美濃焼の器でクラフトビールが味わえる

同市出身で社長を務める東恵理子さんと、岐阜県多治見市のまちづくり会社で働いていた岡部青洋さんが、クラフトビールを通じた地域活性化で意気投合。同県中津川市出身で、全国各地でビール造りに携わってきたベテラン醸造家、丹羽智さんを醸造所「カマドブリュワリー」の醸造長に迎えた。

(左から)東美濃ビアワークス社長の東恵理子さん、醸造長の丹羽智さん、森尻珠美さん

「クラフトビールの魅力は多様性」と話す東さん。地域の方言「やっとかめ」(久しぶり!)にちなんだ「やっとかめエール」の醸造を皮切りに、地域資源や季節の農産物を使った多彩なクラフトビールを製造してきた。大湫神明神社のご神木、大杉のチップや山椒、日向夏、スモモ、出汁……。美濃焼に着想を得た「窯焚物語」シリーズもある。これまで醸造したビールは40種類以上に上るというから驚きだ。

これまでに醸造したビールは40種類以上。ラベルのデザインも味がある

返礼品では、おすすめビールのセットが受け取れる。やっとかめエールなどの定番や準定番の窯焚物語シリーズ、季節の限定醸造から同社がセレクトした品々で、どれが届くのかはお楽しみだ。丹羽さんは「1種類1種類こだわりを持ってビールを造っているので、ホップや麦芽の香りの強弱など、それぞれの違いを楽しみながら飲んでいただきたいですね」と話す。

日本酒好きな人は、江戸時代から続く瑞浪市の蔵元が手掛けた「地酒セット」はいかがだろうか。フランス・パリの星付きレストランでも採用される「小左衛門」(中島醸造)と米の旨さが息づく「若葉」(若葉)のセットをじっくりと味わってみてほしい。

味や香りが違うはちみつセット、無添加ハムに瑞浪ボーノポーク

お酒もいいが、豊かな自然がはぐくむはちみつもおすすめだ。地域で自生する山桜やはぜ、そよご、ゆずなどの花々から採取した蜜は、山桜は華やかな香り、そよごは濃厚ですっきりと、種類によって味や香りが違う。

「堀養蜂園」は、雑味のない、濃厚なはちみつを採取するため、巣箱を2段に区切るという手間のかかる採蜜方法を採用。はちみつが完熟するまで待ってから採蜜している。

はちみつの他には、はちみつと水、酵母を発酵させたミード酒を醸造。2021年にはカフェやはちみつの製造工程が見学できるスペースを併設した直営店「蜜や」をオープン。

カフェや製造工程の見学スペースを併設した直営店「蜜や」は内装もおしゃれ。天井はミツバチが巣に向かう様子を表現

こだわりのはちみつを使ったソフトクリームやプリンなどのスイーツを提供する。

返礼品には、季節のはちみつ6本を厳選。

濃厚なはちみつは、種類によって味や香りの違いが楽しめる

販売業務部の横山恵里さんは「パンやヨーグルト、アイスにかけたり、コーヒーに入れたりと用途はさまざま。蜜の味わいの違いも楽しんでほしい」と話す。社長の堀孝之さんは生産拠点の拡大を目指し、「まずは地域の人に協力してもらって蜜源植物を増やしていきたい」と意気込む。

堀養蜂園社長の堀孝之さん(右)と販売業務部の横山恵里さん

人気の返礼品である「オーガニックフーズ」の無添加のハムやソーセージセットも忘れてはいけない。化学調味料や添加物を一切使わず、塩や自家調合のスパイスで味付けしたハムやソーセージは、肉の自然な旨みが堪能できる。10種類入りの詰め合わせセットで食べ比べてみてはいかがだろうか。

返礼品の中でも人気を集める無添加ハムやソーセージのセット

市の代表的な特産品である、豚肉本来の旨みが楽しめる「瑞浪ボーノポーク」の精肉セットも外せない。岐阜県が開発した種豚「ボーノブラウン」と母豚を交配させ、専用飼料で飼育。厳しい基準を満たした肉だけに認められる瑞浪ボーノポークの霜降り割合は、一般的な豚肉の約2倍。やわらかくて甘い肉を、存分に堪能してほしい。

霜降り割合が一般的な豚肉の約2倍という瑞浪ボーノポーク
ギフトにしても喜ばれそう

ふるさと納税を担当する瑞浪市市民協働課によると、ポータルサイトの窓口を増やしたこともあり、2021年度に市に寄せられた寄付金総額は前年度比74%増の約1億8200万円。新たな試みとして、セレクトショップを展開する「ビームス(BEAMS)」のレーベル「ビームスジャパン」の協力による地場産品の開発にも取り組む。ビームスならではのセンスでブラッシュアップされた品々のラインアップにも期待したい。

瑞浪市のお礼の品のクチコミ

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自治体情報

岐阜県瑞浪市(みずなみし)

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