総力取材記事

甘〜いいちごに国産の琺瑯。栃木市の元気な女性たちが笑顔で提供する自慢の品々!

甘〜いいちごに国産の琺瑯。栃木市の元気な女性たちが笑顔で提供する自慢の品々!

たゆまぬ試行錯誤が生む大粒で甘い幻のいちご

隔年11月上旬に開催される秋祭りでは、絢爛豪華な人形山車が蔵の街を練り歩く
毎年3月中旬~5月上旬に頭上を約1000匹の鯉のぼりが泳ぐ巴波川の遊覧船

栃木県南部に位置し、太平山、三毳山、岩船山を擁する自然豊かな栃木市。江戸時代には、市内を流れる巴波川と江戸を結ぶ舟運で問屋まちとして繁栄し、蔵造りの風情ある街並みが今も当時の面影を残す。
栃木市の名産といえば、やはりいちご。中でも栃木県でしか生産されていない高級いちご「スカイベリー」は、大粒で艶やか、みずみずしくて糖度が10度を超える驚きの甘さ。
長谷川道人さんは4年前に脱サラして農業大学で学び、いちご農家になった。就農準備中に脳梗塞を患ったが、幸い後遺症は軽く済んだので、今も無理せずマイペースで農業を続けている。散布した肥料の配合などを毎日ノートに記録し、現状に甘んじることなく、常に試行錯誤している。その結果、行きついたのが糖蜜の肥料だ。糖蜜は余計な窒素分などが含まれておらず、いちごの糖度を上げ、生育を早める効果がある。また、いちご栽培はうどんこ病との闘いでもあるが、長谷川さんは病気になった株の5m四方の株を処分し、10m四方だけ消毒するという。そうすることで、1棟に2500本ある株のうち、2300本は農薬を被らずに済むのだ。
「“後悔をしない農業”がモットー。“あのときこうすれば良かった”は禁句。やって失敗したら、次に活かせばいい。何も特別なことはしていない。いちごがほしがっているときに水と肥料をあげているだけ」と、長谷川さんは豪快に笑う。直売はしていないので、返礼品として入手できるこの機会にぜひ味わってみてほしい。

「いちごの生育を早めるために、ビニールハウスのシートは毎年替える」という長谷川さん
贈答用にも喜ばれる、宝石のように輝くスカイベリー。「うちのは新鮮だよ」(長谷川さん)
1つの畝に1列だけいちごを植える1条植えで栽培。2条植えよりも生育がよくなる

シンプルで長く使える自社一貫製造の琺瑯

籠に入れた鉄の型を脱脂材や硫酸が入った槽に約20分漬け込んで洗浄する
熟練した職人がやっとこを用いて、ひとつひとつ手作業でガラスの釉薬をかける
V字の金具に吊るされて、次の作業工程へと運ばれていく
約850℃の焼成炉で徐熱・焼成・徐冷されることで、鋼板とガラス質が密着する
蓋があるので、作りおきの保存容器やお弁当箱としても使える。重ねて収納できて便利
釉薬をかける作業を担当する職人。(左から)毛塚隆太さん、山本明芳さん、門澤英男さん

同市には、鍋や保存容器として使用される琺瑯の工場もある。「野田琺瑯」は1934年の創業以来、琺瑯製造の全行程を自社で一貫して行う、国内唯一の鋼板琺瑯メーカーだ。寄居町にある工場で、鉄板をプレス・溶接して成型する。それを鍋山町の工場で、脱脂材や硫酸が入った槽で洗浄し、油分や汚れを落とす。そして、鉄とガラスを密着させるための下地となる釉薬をかけて、約850℃の炉で乾燥・焼成する。次に各製品の色がついたガラス釉薬をかけて再び乾燥・焼成する。その後、製品の底面に社印を押したり、検品・梱包を経て製品ができあがるが、これらの工程を約40名の工員が、ひとつひとつ丁寧に手作業で行っている。
返礼品となっているレクタングルを含む「ホワイトシリーズ」は、1日1500~2000個製造される同社の代表作。シンプルさと使い勝手の良さが、料理家やテーブルウェアのスタイリストに認められて一躍ベストセラーとなり、10年以上の支持を得ている商品に贈られる『グッドデザイン・ロングライフデザイン賞』を2013年に受賞している。
琺瑯は鉄にガラスの釉薬を焼き付けているので、両者の特徴を併せ持つ。耐久性があり、熱伝導が良いため冷却性があり、食品が長持ちする。また、匂いや雑菌がつきにくく、汚れも落としやすい。
「現在、国内の琺瑯メーカーは数社のみとなってしまいましたが、これからもこの栃木市で、皆さんに喜んでいただけるような、機能美あふれる製品を造っていきたいです」(代表取締役社長・野田靖智さん)

躍進する栃木市の女性たちミニトマトは後引く旨み

貴重な「こくパリッR」のうち、100粒に1粒しか採れない、さらに希少なプレミアム収穫品を厳選
細胞修復効果があるとされる528Hzの「ソルフェジオ周波数」の音楽をトマトに聴かせている
「農業を介せば、誰とでもすぐに友達になれます」と熱く語る小竹花絵さん
糖度9~11度(夏場は8~10度)と、通常のミニトマトの約2倍を誇る甘さ
パナプラスで働く女性たち。20~70代の女性26名が生き生きと働いている

栃木市は女性も元気で、笑顔が輝いている。特に活躍がめざましい3人の女性たちを紹介したい。
一人目は、2010年創業、年間150種・100万ポットの野菜苗を生産して卸す「パナプラス株式会社」代表取締役の小竹花絵さん。東京都出身で農業とは無縁だった小竹さんは、大学時代に必修だった園芸の授業で、自分たちが作った不揃いな野菜を口にしたとき、そのおいしさに感動して就農を決意した。
1000種以上の植物を扱う中で偶然発見し、その後5年以上の歳月をかけ改良を重ねて商品化したのが、今回初めて返礼品となったミニトマト「こくパリッ」。コクを感じる旨みと、パリッとした歯ごたえが特徴で、野菜ソムリエサミットで2年連続銀賞を受賞した逸品だ。前日光の清流と有機土壌、自家製発酵酵素を用いた肥料で育て、樹上熟成させたミニトマトは、一般的なミニトマトに比べ、約2倍のアミノ酸を含む。
「スーパーや直売所に売っていないような珍しい野菜を商品化しています。農業を通して笑顔や感動を届けたいです」と小竹さんは力強く語った。

女性ならではの感性でやわらかな地酒を醸す

飲む人や料理にそっと寄り添うようなお酒。日常の晩酌酒にオススメ
仕込みタンクの前に立つ相良さん。「愛情を込めて、1本1本丁寧に造っております」
30度以上ある麹室という部屋で種麹をふりかけている相良さん
初代が水の良いところを探し求め、この地で創業。今は相良さんの兄が9代目として社長に就任

二人目は、創業188年を誇る老舗「相良酒造」の女性杜氏・相良沙奈恵さん。けがをした兄に代わり、2014年に父から杜氏を引き継いだ。30kgもある米袋を運んだり、真冬に冷たい水で米を洗うため、手があかぎれになったり、酒造りの半年間は夜でも2、3時間ごとに起きて醪の様子を見に行くなど、男性でも過酷な杜氏の仕事をこなす。一方、“酒造りは子育てと同じ”といわれるほど、心配りも必要とされる。女性ならではの繊細な五感で、香り、音、手触りの微妙な変化を感じ取りながら、酒造りをする。
返礼品として紹介するのは、同市を象徴する山から名前をとった地酒「三毳山」。男体山からの伏流水、県産米「あさひの夢」と県産酵母を用いて丹念に造った、日々の晩酌に最適なやわらかな味わいの銘酒だ。
「同世代の農家さんが酒造りを手伝いに来てくれるので、夏場は逆に私が農業を手伝うこともあります。人の和によって良いお酒が醸される“和醸良酒”という言葉のように、地域の人と一緒に成長しながら、良いお酒を造りたいです」と相良さんは今後の意気込みを話してくれた。

誰もに開かれた食堂の看板メニューを中華まんに

厨房の入口にある、鶴見家の家紋をあしらった暖簾の前で、カツ丼を手にほほ笑む鶴見さん
鶴見さんの代になって、入口やトイレをバリアフリーに改装し、盲導犬の入店もOKにした
旨みがぎゅっと凝縮された、少し濃いめの甘辛いカツ丼は、常連からもお墨付きをもらっている
独自性、創造性、社会性を評価する「日本ギフト大賞」の栃木賞を2019年に見事受賞した

最後は1964年に創業した、地元で人気の「ツルミ食堂」の店主・鶴見恵子さん。店主だった父の代で店仕舞いする予定だったが、店がなくなるのは忍び難く、12年前に東京から戻って店を継いだ。55年継ぎ足している秘伝のタレが味の決め手の「カツ丼」が人気。県内産の豚ロース、タマネギ、卵、米を使用した“オール栃木”の地産地消メニューだ。このカツ丼の味と具材をほぼそのままに、米粉を入れてもちっとさせたオリジナルの生地で包んだ「カツ煮まん」は、鶴見さんが考案した。
「創業者・祖父の“食堂は誰でも気軽に利用できて、満腹になって笑顔になる場所であるべき”という思いも受け継いでいます。栃木市に遊びに来た際には、ぜひお立ち寄りください!」と満面の笑みで言う鶴見さん。取材した日も、地域の子どもたちの手作り中華まん教室を開いていたとか。
「自分が地域の人に育ててもらったから、その恩返しの意味も込めて、宴会やイベントなどの要望には、できるだけ寄り添いたいと思っています」(鶴見さん)
笑顔で活躍する女性たちがいる栃木市をふるさと納税で応援するとともに、思いの込もった同市ならではの返礼品をぜひ試してみてほしい。

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栃木県栃木市(とちぎし)

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