総力取材記事

全国のブランド牛の原点となる但馬牛を自然の中で丹念に育成。高級ガニや農産物など魅力満載

全国のブランド牛の原点となる但馬牛を自然の中で丹念に育成。高級ガニや農産物など魅力満載

ブランド牛の源流。「但馬牛」のふるさと

空気の澄んだ山あいにある高橋牧場。自然豊かな環境で但馬牛の繁殖・肥育を行っている

日本各地には「〇〇牛」と呼ばれるブランド牛が存在する。そうした高級牛の多くは、源流を辿ると但馬牛に行き着くと言われている。
但馬牛とは古来より但馬地方(兵庫県北部)で飼われてきた黒毛和牛のこと。養父市でも飼育は盛んで、今回その繁殖肥育農家の「高橋牧場」で話をうかがった。
「当牧場は標高350mの山あいにあり、空気と水がきれいなんです。開放的な環境のなかで牛たちを飼っています」と語るのは同牧場の高橋副武さん。但馬牛の魅力はサシの細かさと肉質のやわらかさだが、そうした但馬牛を繁殖させ、丹念に育てているのだ。
「飼料は遺伝子組み換え作物をなるべく使用せず、安全が確認できたものだけを与えています。また、地元の農家の方々からも稲を提供してもらっています」
高橋牧場から出荷された牛は高値で取引され「神戸ビーフ」として流通することが多い。ちなみに神戸ビーフは但馬牛の中でも特に厳しい条件をクリアした牛肉だけに与えられる称号だ。
高橋さんの目標は但馬牛引いては神戸ビーフの魅力を世界中に広めていくこと。「付加価値の高い肉を提供していきたいですね」と語ってくれた。
但馬牛がのびのびと育つ豊かな自然を持つ養父市には多くの名産品があり、それらはふるさと納税の返礼品にもなっている。そんな魅力的な返礼品を紹介していくことにしよう。

安心・安全を確認できる飼料だけを使って牛たちを育てる
「但馬牛の素晴らしさを世界にもアピールしていきたいですね」と高橋さん(中央)

精肉はすき焼きやステーキ。ハンバーグの加工品も提供

まずご紹介したいのは「太田畜産」の提供する返礼品。自前の牧場で肥育した牛を神戸ビーフのすき焼き用・ステーキ用としてそれぞれに用意。「当牧場では一頭一頭を丁寧にケアしながら育てています。肥育期間は約30ヵ月。ストレスの少ない環境で仔牛たちは育っています」と同牧場の太田克典さんは語る。神戸ビーフの魅力については「見た目の美しさに加えて肉質の繊細さですね。一度食べたら忘れられないはず。口の中でとろけるようななめらかな味わいですよ」と話してくれた。ステーキでもすき焼きでも、その魅力は堪能できるとのことだ。
牛肉の返礼品の提供元としては市内で精肉店を営む「平山牛舗」もご紹介したい。同店が特におすすめするのはしゃぶしゃぶ用の但馬牛。
「肉本来のおいしさをシンプルに楽しめるのが但馬牛の持ち味。しゃぶしゃぶだと、それがより際立ちますね」と笑顔で語るのは平山敏明さん。肉をさっと湯にくぐらせ、軽くポン酢をつけるだけで充分に旨みが感じられるという。
平山牛舗は、選りすぐりの但馬牛を一頭まるまる仕入れて加工も行う。そのことで品質をトータルに管理できるのはもちろん、どの部位もムダなく活かせるという。同店オリジナルの「ぎゅうぎゅうハンバーグ」はその好例。肉をスライスする際の端切れを原料にしているが、ロース部などを使うため贅沢な逸品に仕上がっている。こちらも返礼品になっている。

繊細で品のある神戸ビーフをすき焼きで楽しむ。これぞまさに贅沢なひととき!
やわらかな肉質を楽しむならステーキはレアがオススメ!
1頭1頭を手塩にかけて。太田畜産で肥育している牛はおよそ1700頭を数える
清潔に保たれた快適な環境のもと、牛たちはすくすくと育っている
太田畜産では若い人たちが中心に活躍。中央は社長の太田さん
平山牛舗の創業は昭和初期。当時から但馬牛を扱ってきた
お肉のプロたちが揃う平山牛舗。長年にわたって地元客から愛され親しまれている
接客の良さも評判。おいしい食べ方なども懇切丁寧にアドバイス
「但馬牛の伝統を守っていきたいですね」と語る平山社長
肉のやわらかな食感を楽しめるしゃぶしゃぶ。お湯にはさっとくぐらせるだけでいい
平山牛舗がオリジナル開発したハンバーグ。ボリュームたっぷりでシンプルな味わいが魅力

旬のカニ三昧の定期便で甘みや濃厚なコクを堪能

松葉ガニは「冬の味覚の王様」と呼ばれるほど人気の食材。濃厚な風味を楽しみたい
あっさり淡泊な味わいが魅力の香住ガニ。返礼品ではボイルされた状態で届く

養父市の返礼品の中で牛肉と並んで人気が高いのがカニだ。そのカニを扱っている「宿院商店」の守本寛二さんによると「この地域ではベニズワイガニのことを香住ガニ、ズワイガニのことを松葉ガニと呼んでいるんですよ」とのこと。それぞれに味も特長も違うそうだ。
「香住ガニは兵庫県香美町の香住港で水揚げされたベニズワイガニに限定した呼び名。味はあっさりしていて独特の甘みがあります」
漁期は9月初旬から5月末までと長く、漁獲量も多い。
「一方の松葉ガニは風味が濃厚で身もずっしり。食べ応えがありますよ。カニミソのコクと風味も喜んでもらえるはずです」と守本さん。こちらの漁期は11月初旬から3月末までだそうだ。
香住ガニ・松葉ガニともそれぞれ返礼品として提供しているが、たっぷり楽しみたい人には定期便をオススメしておこう。三回に渡って香住ガニ、松葉ガニ、そしてセコガニが送られてくるというコースだ(組み合わせは上記データ欄を参照)。なお、カニの返礼品は兵庫県香美町との共通返礼品として提供している。
宿院商店では他にも自家製の「ほたるいか干物セット」や「朝倉山椒セット」を提供。珍味として楽しめるこれらの商品は養父市のアンテナショップでも人気とのことだ。

カニ刺しをはじめ、旬のカニの魅力を満喫したいなら毎月届く定期便がオススメ
ホタルイカを1枚1枚ていねいに加工。噛めば噛むほど濃厚な旨みが口の中に広がる
養父市の名産・朝倉山椒で風味をつけたものと素干しの2種類がある
朝倉山椒を使ったちりめん・ふりかけ・お魚せんべい・のしするめのセット
「お店にもぜひお越しくださいね!」と笑顔で語る宿院商店のみなさん

養父の自然と歴史が生んださまざまな個性派返礼品

養父市は自然豊かな山々に囲まれたまちだが、その地の利を活かして栽培されているのがにんにくだ。生産者は「ナカバヤシ兵庫工場」。写真アルバムで有名なナカバヤシの製本工場として稼働しているが、閑散期があるため、その間の雇用維持のために特区制度を活用してにんにくの栽培に乗り出した。
「養父市の高地では寒地系のにんにく、低地では暖地系のにんにくが栽培できるんですよ」と教えてくれたのは同社の小谷英輔工場長。寒地系は「やぶひめ」、暖地系は「やぶひこ」と名付け、加工した黒にんにくも揃えている。
また、そのにんにくを原料とした「にんにくおかき」も開発。にんにくの匂いは強くなく、ほどよい具合に味が調えられている。サクッとした食感も特長の一つで、人気を集める逸品である。
養父市には「日本の滝100選」に名を連ねる「天滝」がある。その近くの里で育てられている「天滝ゆず」を原料としたマーマレードを開発したのが「カタシマ本店」。その「天滝ゆずのマーマレード」はイギリスで開催される国際的なコンテスト「ダルメイン世界マーマレードアワード2020」で金賞を受賞している。
「私たちは養父市の食材を用いた商品開発に力を入れています。だからこの受賞はことさらうれしかったですね」と語るのは同店の廣氏隆之さん。天滝ゆずのマーマレードは2018年に商品化。わずか3年で世界一に輝いたのだから快挙としか言いようがない。ぜひこの機会にそのおいしさを知ってもらいたい。
最後にご紹介するのは宝暦元(1751)年に創業した「こがね味噌」。昔ながらの手作り味噌を今に伝え、こだわりの味を守り続けている味噌蔵だ。
「うちの職人は全員が女性。ていねいな味噌作りを大切にしています。おいしさには自信がありますよ」と19代目の西村秀子さんは笑顔でアピール。製造現場も見せていただいたが、若い女性の職人さんたちが熱心に作業をしているのが印象的だった。
返礼品では素朴な懐かしさの赤味噌とまろやかで品のある甘みがうれしい白味噌をセットで提供。日々の食卓をほんのり幸せにしてくれる逸品なので、こちらも大いに検討してほしい。

にんにくの香りが絶妙なバランスで口に広がる新感覚のおかき。クセになる味だ
にんにくおかき
左からやぶひこ、やぶ黒ひこ、やぶひめ
農家の人たちの協力も得ながらにんにくを栽培。地域活性化にも貢献
ナカバヤシ兵庫工場のみなさん。前列中央が小谷工場長
無農薬栽培の「天滝ゆず」を原料にした爽やかな味わいのマーマレードは、国際的なコンテストで世界一に!
カタシマ本店は養父市で人気のケーキ専門店。レストランも併設する
健康的な食生活に味噌は欠かせない風味豊かな味わいを毎日の食卓に!
19代目の西村社長。「味噌の文化をこれからも伝え続けます」
地元で親しまれてきた田舎味噌(赤味噌)とほのかな甘みの白味噌のセット
手作業をメインとした昔ながらの味噌作りを守り続けている

養父市のお礼の品のクチコミ

兵庫県養父市

茹で松葉ガニ(50,000円)

2017年12月19日 17:26

ハーレーさん

初めて茹で松葉ガニの返礼品を選びました。
友達が養父市に住んでるので応援を兼ねて。

届いたその夜に食べたけどめちゃくちゃ美味しくて殻もむきやすく茹でられていてビックリ‼️

やっぱりダグ付きの松葉ガニは違いますね。

参考になった

自治体情報

兵庫県養父市(やぶし)

こちらの自治体詳細

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