総力取材記事

絶品の国産うなぎと伊勢水沢牛。ほかにもトマトやメロンなど、家族で手がける特産が勢揃い!

絶品の国産うなぎと伊勢水沢牛。ほかにもトマトやメロンなど、家族で手がける特産が勢揃い!

ふっくらおいしく安心安全!JAS認証を得た国産うなぎ

東海地方に広がる濃尾平野には木曽川・長良川・揖斐川の三つの清流が流れる。総称して「木曽三川」と呼ばれるこれらの川の河口部に位置しているのが木曽岬町。南部は伊勢湾に面し、温暖な気候と肥沃な平野の土壌がさまざまなブランド特産品を生み出している。

そのなかで、まず紹介したいのが「木曽三川うなぎ」。うなぎの養殖を手がける「モロウナギ」の諸戸茂記さんと章吾さんの親子と数社の仲間がこだわりを持って育てている。

親子でうなぎ養殖を手がける茂記さん(左)と章吾さん

「木曽三川うなぎは国産うなぎを安心して食べてもらうために他の有志たちと立ち上げたブランドです。特徴はJAS認証を得ていることですね」と語るのは父親の茂記さん。かつてうなぎ業界では産地偽装問題が起き、消費者からの信頼を失った。そこで卸問屋と生産者が一体となり、自分たちが育てるうなぎに関して、あらゆる生産情報を開示し、安心安全なうなぎを提供しようと努力した。その取り組みがJAS認証の取得につながり、互いに力を合わせながら木曽三川うなぎを育てているとのことだ。

「木曽岬町は木曽三川の伏流水に恵まれたエリア。昔からうなぎの養殖は盛んだったんですよ」と教えてくれたのは章吾さん。二人が育てる木曽三川うなぎはほどよく脂が乗っていて、身もふっくらとやわらかい。

まるまると育った肉厚のうなぎ。どんなエサを食べて育ったのかといった情報はすべて開示されている

一般的にうなぎは土用の丑の日に食べられることが多く、夏が最盛期。その時期の出荷を目指すため飼育期間は約半年というケースが大半だ。しかしモロウナギで出荷されるうなぎの大半は、一年から一年半かけて育てるため、年間を通じて良質なうなぎを提供することができる。

エサづくりや給餌、酸素の注入、水温調整など、うなぎの養殖にはさまざまな手間がかかる
ビニールハウス内にある養殖池。酸素不足にならないように常に水車で水をかきまわしている

返礼品では蒲焼きとして加工されたあと提供されるので、手間をかけることなく、すぐにその味わいを楽しめるのがありがたい。国産うなぎのおいしさに大いに満足していただきたい。

真空パックで送られてくるので、焼きたての香ばしさをすぐに味わえる。贅沢なひとときを!

栄養たっぷりの緑茶で育った「伊勢水沢牛」の優しい食感

次にご紹介するのは「伊勢水沢牛」という銘柄牛。直営牧場が1つ、指定生産牧場が3つと管理の目が行き届くように牧場を最小限にして育てている。また、牛ふんを堆肥として農家に提供し、稲わらなどを飼料として活用する循環型農業にも貢献している。

その販売促進にも関わった「ウエダ食品」の社長・上田新一さんから特徴をうかがった。

ウエダ食品のみなさん。中央が社長の上田新一さん。左端は息子さんで副社長の一輝さん

「伊勢水沢牛は飼料に緑茶を使っています。茶葉にはカテキンやビタミンEがたっぷり含まれていて、牛にも有効なんです」

肉質の特徴としては口の中でとろけるような食感とほどよい脂の旨み。さらに和牛特有の品のある香りも印象的だ。返礼品として用意されているのが「伊勢水沢牛の好き落とし」「伊勢水沢牛肩ローススライス」「伊勢水沢牛ロースステーキ」。

さっと湯にくぐらせるだけで旨みがじわり。しゃぶしゃぶ好きにはたまらない!
これからの季節にピッタリなのがすき焼き。こだわりの牛肉でリッチな気分に!
柔らかく風味が豊かなステーキ。口に入れた瞬間、明らかに違いが分かるはず

「好き落としはすき焼きで、肩ローススライスはしゃぶしゃぶで、ロースステーキはそのままステーキで召し上がってください。いずれも大満足のおいしさです」と上田さん。ウエダ食品はおいしくて新鮮な精肉を手頃な価格で提供するために生産者とのつながりを大切にしている。

安心・安全を徹底追求。しっかりと衛生管理をした工場で肉の加工が行われる

「産地で選ぶのではなく、生産者で選んでいます」。その真価を確かめてほしい。

贈り物としても喜ばれる、フルーツトマトの傑作!

木曽岬町は三重県内で有数のトマト生産地。県内で出荷されるおよそ4割を占めるという。いくつものブランドのトマトが栽培されているが、近年人気が高まっているのが「とまリッチ」。糖度が高く、コクのある味わいと肉厚の歯ごたえが印象的なフルーツトマトだ。

高級感があるので贈答品として使っても申し分がない。センスのいい贈り物として喜ばれるはず。

そのとまリッチの生産農家の一つ「伊藤農園」の伊藤知己さんは「与える水をギリギリまで絞ることで、トマトの糖分が凝縮されるんです。その水の見極めが重要ですね」と教えてくれた。

家族でトマト作りに取り組む伊藤農園のみなさん。左から 達郎さん・知己さん・友子さん・佑亮さん

とまリッチはビニールハウスで栽培されるが、葉や実の状態を丹念にチェックしながら給水量を調整していくとのこと。まさにトマトと対話をしながら育てていると言っていい。

ハウス内で育てられるとまリッチ。栽培が難しく収量は少ないが、それだけレア度は高い

伊藤さんには達郎さん・佑亮さんという息子さんがいて、2人ともトマトづくりを継承。「一生懸命頑張れば結果が出る仕事なので楽しいですよ。おいしいトマトを一人でも多くの方に食べてもらいたいですね」と、兄弟は口を揃えてそんなコメントを寄せてくれた。

「葉の状態をしっかり見ながら与える水の量を判断します」と達郎さん(手前)
夏に花を咲かせたとまリッチは秋から収穫期を迎える。まさにこれからがおいしさの本番!

とまリッチの出荷は11月中旬から。贈答品としても喜ばれるほどの贅沢なトマトの味わいは口の中に感動をもたらすことだろう。

市場にほとんど出回らない、幻のラブコールメロンとは?

生産量が少ないためほとんど流通していない。遠方の人は、ふるさと納税を利用するのが確実

「トマトがおいしい土地はメロンもおいしく育つんですよ」と語るのは「黒宮園芸」の黒宮俊明さん。奥さんの時子さんと二人三脚で栽培しているのが「ラブコールメロン」という品種のメロンだ。その特徴について教えてもらった。

「ラブコールメロンはアールスメロン(一般的にはマスクメロンと呼ばれる)ほど高級品種ではありませんが、果汁が多くて甘みがしっかりしています。私たちは〝庶民の味〞と言っていますが、かしこまっていただくのではなく、気軽に食べてもらいたいメロンです」

「日持ちが良くて、いつでもおいしく味わえます。品のある甘さを楽しんでください」と黒宮夫婦

確かに網目のついたメロンは高級イメージがともなうが、ラブコールメロンは普段使いで親しんでもらえるようにと作っているとのこと。ただ、品種としてはデリケートなので、栽培は容易ではない。ビニールハウスで育てられるが、温度や水量、土の状態など丹念なチェックは欠かせないという。

甘みのバランスがかたよらないように、土壌の環境を整えながら丹念に栽培

「それでも収量は少ないので、市場にはなかなか出すことができないんです。うちに直接買いに来てもらうか町内の直売所で買うかという状態ですね」と申し訳なさそうに言うのは時子さん。

黒宮夫婦が二人三脚で育てるラブコールメロン。栽培が難しいため木曽岬町内の生産農家はごく少数

流通量が少ないレアなメロンだけに、手に入れたいと思うのは人情。その意味では、返礼品として提供されているのは一つのチャンスだろう。

土と鉄のコラボが生んだ、画期的な土鍋に人気が集中!

さまざまなサイズ、カラーバリエーション、デザインが用意されているのも魅力。IH対応製品も揃う

最後に紹介するのは「best pot」という土鍋。自分らしさを大切にしたライフスタイルを過ごす若い女性たちを中心に人気が高まっているブランドだ。三重県に昔から伝わる陶器の萬古焼きを本体に用い、蓋の部分は鉄の鋳い物ものを採用。土と鉄の2つの素材をコラボさせることで食材の旨みを最大限に引き出す蓄熱調理を可能にした新感覚の土鍋である。

土鍋で炊くごはんのおいしさは格別。毎日食べるものだけに炊き方にもこだわりたい

製造元は「中村製作所」。その主要部品を作っているのが、木曽岬町に本社を構える「渡邉精機」だ。同社の社長を務める渡邉智大さんにその経緯をうかがった。

職人的な加工技術を備えた渡邉精機の社員のみなさん。左端に立つのが社長の渡邉さんだ

「中村製作所の社長とは幼なじみで、ともに金属精密加工の会社を経営しています。自社商品を作るので力を貸してほしいと言われ、ものづくりの仲間として協力することにしたんです」
渡邉精機の高精密加工技術には定評があり、大手メーカーとの取引も多い。その高技術を見込んでのことだった。

高精度な金属加工を実現。その高技術が多くの人に親しまれるブランドを支えている

ものづくりへの情熱が、斬新な土鍋の誕生につながったともいえるだろう。日々の食生活を一層楽しく、ヘルシーにしてくれるベストポット。

一人分の調理用に開発されたbest pot mini。できたてのおいしさをいつでも楽しめる

自分らしい毎日を過ごしたいという人にぜひ注目してもらいたい逸品である。

木曽岬町のお礼の品のクチコミ

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自治体情報

三重県木曽岬町(きそさきちょう)

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