大分県のほぼ中央に位置する大分市。国内有数の製鉄所と石油コンビナートを備える大分臨海工業地帯を有し、内陸部にはITや精密機械の企業などが進出する、九州第一位の工業都市だ。また、山や海の自然に恵まれた同市は、農業･漁業も盛んで、高級魚｢関あじ｣｢関さば｣は全国ブランドとして名高い。

冬の大分市中心部を華やかな光で彩る｢光のファンタジー｣では、例年開催されるフォトコンテストも人気。豊かな自然と都市が共存した大分市は魅力あふれるまちである。

バラエティ豊かな返礼品の中で不動の人気を誇るのは｢九州乳業｣が製造する｢みどりバター｣。搾りたての生乳を激しく振りながら製造する伝統的なチャーン製法で練りあげた香り豊かな白いバター。軽やかでやわらかく、まるでホイップのような塗りやすさ。トーストにたっぷりのせて食べると、口いっぱいに生乳のコクと甘みが広がる。

｢一度食べたらやみつき｣になり、リピートする寄付者や｢バターのうまさでパン食が多くなった!｣と高評価のコメントが続々と届いている。

愛犬家には耳寄りな返礼品がある。2022(令和4)年から返礼品に加わった｢犬の手作りごはん｣は、大分県内で獲れる鹿肉、野菜などを使った完全無添加の手作りごはん。

お肉の旨みがぎゅっと詰まったおいしいセットは、市内にある安心･安全なペットフードを開発･販売する｢RAL｣の提供。

ショップでは動物看護士の資格を持つスタッフに健康相談や食事のアドバイスを受けられるので、愛犬家たちから絶大な信頼を得ている。｢ワンちゃんの健康を第一に考え、店のキッチンで管理栄養士とともにすべて手作りしています。ふるさと納税を通して全国からのお申し込みやリピート注文があり、感謝しています｣(同店スタッフの佐藤佳枝さん)。ワンちゃんも喜んで食べる手作りごはんは、ドライフードなどと組み合わせて使ってもよいそうだ。

23年4月から取り扱いを開始し、すぐに人気返礼品にランクインしたのは、｢大分製紙｣が〝拭くから当てる〞を新提案したシャワートイレ用のふんわりやさしいトイレットペーパー。厚手の2枚の紙に深い凹凸を施して貼り合わせる独自のpoint to point製法により吸水力3倍を実現。

紙の間の大きな空気層が水分を瞬時に閉じ込め、濡れても強く破れにくい特徴を持っている。

｢全国酒類コンクール1位セット｣は酒好きには垂涎の品。

1864(元治元)年創業｢倉光酒造｣は大分市に唯一ある酒蔵。社長自らが杜氏として、高い品質の酒造りを行っている。｢手作りにこだわり、新米で仕込む寒造りを貫いています｣(篠田公明社長)

｢双樹特別純米｣は大分県産米｢ヒノヒカリ｣を60％まで精白。数々の受賞歴があり、外務省登録酒として日本国政府の在外公務において、外国の賓客に供されている。｢光樹純米吟醸｣は日本一の水質となった大野川の伏流水をさらに磨き醸した酒。

無濾過により香りと味を楽しめる。冷酒、常温、熱燗と好みで美酒を味わいたい。