東北地方の南西部、日本海側に位置する山形県。奥羽山脈や出羽三山を擁し、朝日連峰に囲まれ、母なる川、最上川が流れる自然豊かな地域。米どころとしても有名だが、季節を通じて果物が出荷できる日本屈指の「フルーツ王国」だ。
初夏のさくらんぼから始まり、夏にはすいかや「庄内メロン」、秋には桃や「シャインマスカット」、「ラ･フランス」、冬にはりんごと、四季を彩る極上の果物が食べられる。「季節のフルーツ定期便」はリピーターの多い人気返礼品だ。果物の女王ラ・フランスは、上品でとろけるような舌触りが自慢の西洋なし。生産量では全国の約80%を占める。ラ・フランスは、食べごろになるまで常温で保管することが、おいしくさせるコツ。目安は肩の部分を触って、やや柔らかくなった頃。特有の香りが一段と強くなる。
近年、庄内柿「平核無」の最高峰として脚光を浴びているのが「柿しぐれ」。平核無は、渋柿なのでこれまでは収穫後に炭酸ガスなどを使って脱渋していたが、柿しぐれは樹になっている果実に固形アルコールを入れた袋をかけて樹上脱渋する。収穫後にすぐ食べることができる上、果汁も豊富で甘みが強く、みずみずしい歯ざわりが楽しめる。日持ちがよいので贈答品としてもおすすめだ。
米どころ山形の全国トップブランド米「つや姫」は、もちもちとした粘りと甘みが特長。平成30年に弟分としてデビューした「雪若丸」は際立つ白さとつやが雪のようで、しっかりとした粒感と適度な粘りの新食感が大好評。ぜひとも食べ比べてみてほしい。
「山形県内の温泉地数は228ヵ所ある温泉王国です。ふるさと納税をきっかけにぜひ訪れてください」(同県商業・県産品振興課の小野寺央司さん)。温泉、美食、美酒を満喫したい。