総力取材記事

希少米にハンバーグとプリン。ヘルシーなえごま油と温麺も。地元食材を生かして地方創生!

希少米にハンバーグとプリン。ヘルシーなえごま油と温麺も。地元食材を生かして地方創生!

地方創生を担う施設を整備、復活した奇跡の希少米

田んぼの畦に立てた杭に、バランスよく稲わらの束を掛けて乾燥させる「杭掛け」(写真提供:白石市農林課)

宮城県南部の白石市は、伊達家の重臣・片倉小十郎が築いた城下町。宮城蔵王の豊かな恵みにより、米や野菜などの農産物が豊富で、畜産も盛んな地域だ。
同市では今、福岡長袋地区の国道4号沿いの遊休地で、複合施設「しろいしSunPark」を整備中。同市の魅力向上、交流人口の増加、にぎわい創出を目的に、市と民間事業者が連携した地方創生の核ともいうべき事業だ。農産物や物産品を販売する「おもしろいし市場」と、6次産業化加工施設「みのりFactory」などの農商工振興施設や、大型遊具を備えた子育て支援施設「こじゅうろうキッズランド」などが2017年から続々とオープン。2020年4月には地元食材活用レストラン「みのりkitchen」も完成予定だ。
おもしろいし市場では、"白石三白野菜"としてブランド化に取り組む、白いトウモロコシ「ピュアホワイト」、白いカボチャ「夢味」、白石で昔から生産されている里芋「土垂芋」のほか、地域の農産物を多数販売。物産品も同市名物の温麺は5社もの商品が揃うなど、"白石市物産のアンテナショップ"を自負する豊富さだ。

整備が進む「しろいしSunPark」。手前が「おもしろいし市場」、奥が「こじゅうろうキッズランド」
大型遊具が子どもに人気の「こじゅうろうキッズランド」。利用料金は1回300円
市の特産品が並ぶ「おもしろいし市場」。飲食コーナーには、竹鶏ファームの卵を使用した「竹鶏たまごの濃厚ソフトクリーム」も
白石市地方創生対策室ふるさと納税担当の山田裕介さん(左)、松本志畝さん(右)
「おもしろいし市場」の売り場に立つスタッフの大槻育実さん(左)と、半田美和さん(右)

同市場を運営する「NPO法人小十郎まちづくりネットワーク」は、幻の米「白石産ササニシキ」の販売事務局も担う。同ササニシキは、1989年に食味調査で日本一を獲得するなど、粘り気が控えめであっさりとした味わいが人気となり、寿司屋や和食店からの引き合いも多い。しかし、栽培が難しく、1993年の冷害を機に作付面積が県全体のわずか6%まで激減。そこで、2016年に村上贇さんら生産者5名が同ササニシキを復活させるプロジェクトを立ち上げた。定期的に圃場の確認や勉強会を行い、徹底的に管理して栽培することで、2018年の収量は521俵まで増え、メンバーも4人増の9人となった。農薬・化学肥料を節減した環境保全農業にも取り組み、2017年産米からは、農薬・化学肥料を県慣行基準の半分以下に減らした「特別栽培農産物」として、県の認証を受けている。
同市場の施設長・村上典彦さんは、
「高齢化により元気を失いつつある農家の生産意欲を上げ、農業の担い手を増やしていきたい」と、おもしろいし市場や白石産ササニシキ復活プロジェクトの目的を話す。全国的にも希少な同ササニシキをぜひ一度、ご賞味いただきたい。

和食との相性がよく、根強いファンがいる「白石産ササニシキ」。申し込みを受けてから精米する
田んぼを背にした「宮城白石産ササニシキ復活プロジェクト」の9名。前列左が代表の村上贇さん(写真提供:白石市農林課)

地産食材と無添加にこだわり真空調理したハンバーグ

みのりFactoryを運営する「一般社団法人みのり」は、地元食材を加工、販売する6次産業を営む。2017年に立ち上げたばかりだが、食肉製品製造業、ソース類製造業、そうざい製造業、菓子製造業、漬け物製造業、飲食店営業と、6種類もの営業許可を持ち、これからの展開が期待されている。
今回返礼品となった「まごころハンバーグ」は、蔵王山麓で育った「爽清牛」と「ジャパンX豚」、平飼いされた「フランス鴨」の県産肉3種をブレンド。さらに卵やタマネギ、酢に至るまで県産品を使用。無添加にこだわり、白神山地の酵母を使って専用のパンを焼いて、パン粉まで手作りする。
そして、職人がハンバーグを1つ1つフライパンで焼き目がつくまで焼き、1時間以内にフリーザーに入れて中心温度を一気に5℃まで下げる。次に、真空パックに入れて長時間じっくり低温で真空調理し、マイナス40℃のフリーザーで冷凍する。ちょうど中に火が入ったぐらいの状態で冷凍するので、菌も発生せず、劣化もしない。湯煎して、添えられたソースをかけるだけで、手軽に味わえる。保存料、着色料、化学調味料不使用で安心安全な上、肉汁が溢れ、肉やタマネギなど素材の旨みがダイレクトに伝わるおいしさだ。
「組織名『みのり』は、みのったものをおいしくいただくだけじゃなくて、農家やここで働く人も経済的のみならず、人間的にもみのってほしいという願いから。みんなで地域の魅力をあげていくことを目指しています」と、代表理事であり、シェフとしてハンバーグのレシピを考案した佐々木文彦さんは語った。ここで作ったものが味わえるみのりkitchenの完成がますます楽しみになった。

1つ1つの製品を丁寧に手作りする「みのりFactory」のスタッフ
肉の旨みをしっかり感じられるハンバーグ。お好みの野菜を添えて召し上がれ
冷凍された状態で届き、湯煎して簡単に食べられる

機械で手延べのコシを実現。おいしくヘルシーな無塩温麺

同市の返礼品といえば、やはり外せないのが400年前から伝わる郷土料理の温麺。創業129年の老舗「はたけなか製麺」は手延べ温麺からスタートし、その技術を活かして独自の「もみ延べロール製麺機」を開発。小麦粉と塩を水で練って作った麺帯を熟成し、縦の波形のロールで縦もみし、横の波形のロールで横もみする。このように何度もロールで圧をかけると、小麦粉に含まれるタンパク質・グルテンが結合し、より手延べ製法に近い強いコシが生まれるのだ。
厳選された小麦粉を用いた看板商品「ぜいたく温麺」は、通常の温麺よりやや太めで歯ごたえがあり、よりシコシコとした食感が楽しめるので、贈答品としても人気だ。2016年には、東北大学大学院農学研究科と連携して「無塩zero温麺」を開発。茹で上がったら、水洗いすることなく、そのまま鍋やみそ汁に投入できる上、塩分が気になる人にも好評で、2016年に優良ふるさと食品中央コンクール新技術開発部門で農林水産大臣賞を受賞している。
「冬の時期は、温かいつゆに入れたり、鍋のシメにするのが最適。その際は鍋の味を邪魔しない無塩温麺がおすすめです」(はたけなか製麺・佐藤祐二さん)

麺帯を「もみ延べロール製麺機」の奥のロールで縦もみし、手前のロールで横もみする
麺を竿にかけ一晩熟成・乾燥させる。まるで乳白色の麺のカーテンのようだ
裁断された麺に手作業で紙を巻く。一巻き約8㎏もあり、熟練していないとできない
「はたけなか製麺」製造員の黒澤明さん(左)と村上勝宣さん(右)
長さ9㎝で食べやすく、油不使用でからだにやさしい
「ぜいたく温麺」の調理例。茹でのびしにくいので温かくしてもおいしい

竹炭で育てた鶏の卵で作る風味豊かな卵プリン

次におすすめしたいのが創業54年の「竹鶏ファーム」が自慢の卵で作る「竹鶏のたまごプリン」だ。同ファームでは、消臭効果のある竹炭でろ過した水、細かく砕いた竹炭を混ぜた飼料を鶏に与えている。そうすることで、養鶏場の臭いは軽減、さらに腸が浄化されて健康になった鶏が産んだ卵は、コクがあって生臭さがなく、脂質が少ないのに、タンパク質などの栄養価が高くなった。
竹鶏のたまごプリンは、同ファームの若鶏が生んだ朝採れ新鮮卵と、地元の山田乳業の新鮮な牛乳を使って、4人の職人が1日300~400個を手作りしている。甘さを控えた硬めのプリンで、卵本来の旨みを存分に感じられる。
両親である社長夫妻、商品開発を担当する弟夫妻とともに、同ファームを営む専務・志村竜海さんは、「今年の夏には仙台のショッピングプラザ・セルバテラスの期間限定直営店で、卵を活かした新商品を試験販売しました。今後も新たな挑戦を行っていきたいです」と意気込んだ。

珍しいミント味のプリンは、地元農家のハーブを用いた爽やかな風味
竹鶏ファームの専務・志村竜海さん(左)とプリン製造スタッフの宍戸由佳さん(右)
アニマルウェルフェア(動物福祉)の考えを採用した鶏舎で約3万5000羽の鶏を飼育
素早く卵をパックするスタッフの女性たち。1日約2万5000個の卵を出荷する

独自の方法で2回ろ過。無添加・生絞りのえごま油

健康に良いものとしておすすめしたいのは、シソ科のえごまから取った「えごま油」だ。アルミニウムリサイクルを本業とする「東北軽金属」が3年前に立ち上げたペリラ事業部で製造販売している。代表取締役の相原仁さんが、自身の物忘れを改善しようと健康効果が期待されるえごま油に着目したが、当時市場にはこれといった製品がなかったため、自社で製造することに。自社畑にて無農薬で栽培したえごまの種子を洗い、焙煎せずに生のまま100tの力で低温圧搾する。これを企業秘密の方法で2回ろ過して、瓶に詰める。焙煎せずに生絞りするので、脳の働きを高めることが期待されるα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)の含有率は64・5%にも高まった。また、2回ろ過することで、無添加で濁りのないピュアなえごま油となるのだという。
「自社のえごま製品をスプーン1杯摂取し続けてから物忘れは軽減し、顔のシミも減ったような気がします(※)。このえごまの良さをもっと広めるために、さまざまな商品を開発しています」と相原さんは自信たっぷりに語った。
白石市地方創生対策室の松本志畝さんによると、「同市に寄せられた寄附金は、今後、しろいしSunParkの維持管理にも活用される予定」とのこと。同市の地方創生事業を応援すると同時に、健康やおいしさを追求した同市の返礼品を味わってみては。

5万㎡の畑で栽培されるえごま。畑の近くにいくと、シソのようなゴマのような香りが漂う
えごま油とえごまパウダーを製造する桜中雪乃さん(左)と佐藤秀樹さん(右)
えごまパウダーは、ゴマのように、おひたしなどにふりかけて食べるのがおすすめ
昔ながらの製法でえごまの油を圧搾する機械。搾ったえごま油がポタポタと落ちる

白石市のお礼の品のクチコミ

宮城県白石市

秋限定】マロン・もみじ味入り!「フロム蔵王」Hybridアイス24個(6種×4個)(10,000円)

2021年10月22日 21:17

みこ。さん

6種類のアイスが4つづつのセットです。
写真は、見えにくいですが2段になっていて、下の段にも同じ味が12個あります。

・セレクトバニラアイスクリーム
・チョコレートアイスクリーム
・抹茶アイスクリーム
・もみじアイスクリーム
・マロンアイスクリーム
・カフェオレ・モカアイスクリーム

ハイブリッドアイスっなんだろうと思いましたが、ゼラチンが入っているので溶けにくいそうです。なので、溶かしてもムース状になるので二通りの食べ方が楽しめました!
アイスとして食べたときは、たしかに溶けにくいです。周りから溶けていくはずが全然食べ終わるまで溶けませんでした!
お味は食べてる時は濃厚なのに、後味がスッキリで美味しいです。
半解凍にしてムースっぽくなってから食べたのもすっごい美味しかったです!
紅葉味も心配でしたが、すっごい美味しかったです!紅葉のジャムも入っているらしく甘酸っぱい感じでくせになりそう。
今回は秋限定てすが、季節毎の味があるみたいなので他も楽しみですね。

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宮城県白石市

【フロム蔵王】Hybrid スーパーマルチアイスBOX24 (4種24個セット)(10,000円)

2020年9月20日 14:51

宮島ムーさん

寄附から2週間ぐらいで届きました。
バニラ、抹茶、ストロベリー、チョコレートの4種類が6個ずつ、合計24個入りです。

とにかくたくさん入っているのがありがたいです。
ちょっとシャリシャリしているのは好みの分かれるところだと思います。
我が家では大人気で、おいしくいただきました。

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宮城県白石市

NYチーズケーキと魅惑のオペラ特別セット(10,000円)

2016年5月26日 22:36

サムライさん

チーズケーキとチョコレートケーキをそれぞれホールでもらいました。どちらも冷凍されていました。冷蔵庫で12時間解凍すると食べごろになるので、自分の好きなときに食べることが出来てとても便利です。味は濃厚でとても美味しいです。高級レストランのデザートに出来てきそうなケーキです。これなら次回もここに寄付しようと思いました。

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自治体情報

宮城県白石市(しろいしし)

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