総力取材記事
沖縄の離島・宮古島の魅力発見!ホテル宿泊券に希少な牛肉とカニ。歴史ある伝統工芸品まで!
島を結ぶ海上大橋がかかる、世界屈指の青い海が美しいまち
宮古島市は沖縄本島(那覇市)の南西方位およそ300㎞、石垣島の東北東130㎞の距離に位置し、大小7つの島(宮古島、下地島、伊良部島、来間島、大神島、池間島、水納島)からなっていて、圏域の総面積は約226㎢。宮古島に近接している島(大神島を除く)に渡るための橋が3本あり、橋から見える海は世界でも屈指の美しさから「宮古ブルー」と呼ばれている。
沖縄県でも有数の観光地の宮古島市は、リゾートホテルや観光施設の整備が進められ、各種スポーツの合宿や国際的規模のトライアスロン大会の開催地としても有名だ。また、水産業も盛んで、沖合ではパヤオでのカツオの一本釣り、モズクやクルマエビの海面養殖も行われている。ほかにも、マンゴーやパイナップルなどの熱帯果樹、さとうきび、じゃがいも、島オクラといった野菜の栽培、宮古牛の生産や育成にも力を入れている。
宮古島市は地域によって伝統的なお祭りや神事があり、土地の文化を大切に守り、継承されている。観光で訪れる際は、地域の文化や歴史を勉強してから行くと、宮古島への理解が深まり、より楽しめるはずだ。
地中海をイメージした、ラグジュアリーなホテル
宮古島から伊良部大橋を渡っていくと右手に見えてくるのが、海と青空に映える白い壁に青いドームの外観が美しい「ブルーオーシャン ホテル&リゾート 宮古島」だ。
2021年10月に開業した新しいホテルだが、充実した設備と景観の美しさ、お客様目線のサービスが人気となっている。
地中海のサントリーニ島をイメージした同ホテルは、全室がオーシャンビュー。〝東洋一〞とも評される美しい海と青空が堪能でき、プライベートプールとジェットバスがある贅沢さだ。
また、客室は「宮古ブルー」をイメージしたインテリアになっていて、広々としたバスルームでは、ゆったりと入浴が楽しめる。アメニティには、美容王国タイのラグジュアリーコスメブランド「パンピューリ」のコスメを採用。贅沢な時間を過ごすのにぴったりなアメニティは、女性のお客様に高い人気を誇る。また、入浴中も音楽が楽しめるように、ブルートゥーススピーカーを設置している。
「ホテルをよりレベルアップしていくために、宿泊のお客様の声に耳を傾けることを大事にしています。例えば、プライベートプールのご利用は夏場のみの予定でしたが、『冬場も入りたい』というお客様のご要望に応えて、温水仕様にしました。ランチも、お客様の声がきっかけではじめたんですよ」と支配人の畔上繁さん。
宮古島の人たちにもホテルのランチを楽しんでもらえるように、「島民割り」がある。また、料理の食材は、沖縄県産や宮古島産を数多く使用。鮮度の良さに、お客様の満足度も高い。
自然豊かな場所にある同ホテルでは、星空観測も魅力のひとつだ。
「宮古島は豊かな自然に囲まれているので、天気が良ければ満天の星を見ることができます。ホテルの前に公共のビーチがあり、そこから見る星空がとても美しいので、お客様にご案内しています。きれいなビーチで星空を眺めてもらえるように、スタッフ全員で清掃を行い、浜辺の美化を心がけています。また、プライベートジェットバスを楽しみながら星空を眺めるのがおすすめですよ」と畔上さん。
フロントには、宮古島のお店情報などがまとめられたスタッフ手作りのパンフレットが置いてあるので、お出かけの際には一部いただいてはいかが。宮古島の魅力あふれるラグジュアリーホテルで、最高の思い出作りを。
全体のバランスが最上級、宮古島生まれのブランド牛
次に紹介するのは、数あるブランド牛の中でも、特に優秀な遺伝子を持つ希少な品種、「宮古牛」。そのおいしさは格別なのだとか。
「宮古牛は子牛のときから出荷まで、ずっと畜舎で大事に育てられます。ミネラル要素をたっぷり含んでいるさとうきびの葉を飼料に与えているので、脂が甘いんです。肉の味とやわらかさ、サシの入り方、すべてのバランスが素晴らしく、数あるブランド牛の中でもトップクラスです」と、「フジ冷凍食品」代表の友利純子さんは自信をもって話してくれた。
今でこそ宮古牛が大好きで、その魅力について熱く語る友利さんだが、宮古牛に出合うまでは、そこまで牛肉には興味がなかったのだとか。
「父の勧めで初めて宮古牛を食べたのですが、間違いなく、これまで食べた牛肉の中でずば抜けておいしかったです。ひと口食べて、大好きになりました。父は獣医師だったので、宮古牛が食肉としてすぐれていることを早くから見抜いていたのでしょうね」と友利さん。
宮古島では、お祝いや親戚の集まりなどで、宮古牛を食べることが多いのだとか。ステーキの食べ方を友利さんに聞いてみたところ、「肉本来の味を感じてほしいので、ソースより塩コショウがおすすめ」とのこと。返礼品はそのとき仕入れたいちばん良い肉が届くので楽しみだ。宮古牛の最上級ステーキを、ぜひ堪能していただきたい。
希少なカニを広めて、伊良部の自然保護活動
次にご紹介する返礼品は「伊良部の入江の王様」とも言われる「マングローブ蟹」。昔は豊富に獲れたそうだが、橋や道路を造るための開発が始まり、浜の埋め立てや入江を細くした結果、カニや魚のエサとなるプランクトンが砂と共に減少してしまったそうだ。
「開発によって生態系が崩れたことで、昔のようにカニや魚が獲れなくなってきています。このままでは、伊良部の豊かな自然がどんどん減って、返礼品でお届けするマングローブ蟹も食べられなくなってしまうかもしれません」と、生まれも育ちも伊良部島という「蟹蔵」代表の吉浜崇浩さんは、危機感をつのらせている。
マングローブ蟹を知ってもらうことで、失われつつある伊良部の自然を守れないかと考えた吉浜さんは、カニの漁師となり、養殖、マングローブ蟹体験ツアーを始めた。当初は蟹を安定供給できるか不安もあったそうだが、伊良部島への愛情から想いを貫いたのだ。
「養殖の設備も知識もなかったので、わからないことだらけでした。でも、カニ目線で入江を歩くと、彼らが求めていることが自然と浮かんでくるんですよ。自分なりのやり方で研究を続けて、カニの養殖をしています」と吉浜さん。
濃厚で甘みが特徴のマングローブ蟹がいつまでも伊良部の入り江で生息できるように、食べる際には伊良部の自然について想いを馳せながらマングローブ蟹をご賞味いただきたい。
宮古島に古くから伝わる最高級上布の財布
宮古島市で製作されている伝統的な織物「宮古上布」は、日本三大上布のひとつだ。苧麻と呼ばれる植物の繊維が原材料の日本古来の高級麻織物で、400~600年の歴史があるといわれる。宮古上布が完成するまでには7つの工程(糸づくり、図案作成と絣締め、染色、製織の準備、製織、洗濯加工、検査)があり、分業で行われる。
「宮古上布は原料になる苧麻の出来の良し悪しと、それぞれの職人が次の作業のやりやすさを考えながら、受け持ちの作業をいかに丁寧に行うかが大事です。工程の連携がスムーズでないと、バランスの悪い宮古上布になってしまいます」と、「宮古織物事業協同組合」専務理事の神里佐千子さんは教えてくれた。
素材の出来によって用途を検討したり、季節や湿度によって作業の仕方を調整することもあるという。
「例えば製織の作業でも、湿度によって糸の伸縮が違うので、織り方を微妙に変える必要があるんです。感覚的なことが多いですが、先人から受け継いだ技術を、ちゃんと次の世代に渡していきたいですね」と神里さん。
気が遠くなるほどの時間を有して製作されるのは、年間8〜9反。貴重な「宮古上布 長財布 さざ波」を、この機会に手にしてほしい。
宮古島市のお礼の品のクチコミ
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