ふるさと納税ニッポン!

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厳選レビュー

北海道白糠町

身がぎっしり!
日本一大きい白糠産の毛がに
知らぬかったら食べてみて

 オレンジ色の大きな粒が、つやつやキラキラ。「返礼品でいくらを」と考えているのなら、プチプチッと粒が弾け、まろやかでコクのある旨みが口いっぱいに広がる、白糠町の「醤油いくら」に注目。「10月前後、川に遡上する手前で捕獲したメスの秋鮭から、採卵します。だから中はしっかり成熟し、卵膜は弾力があって柔らか」と、加工を行う東和食品(株)の鮭グループ部長・東良明さん。  同社は白糠漁港から車で10分、水揚げされた秋鮭が鮮度を保ったまま加工されるという立地的な好条件も、美味しさに一役買っている。  セットの新巻鮭も、期待を裏切らない。返礼品には、9〜11月いっぱいまで漁獲される、皮は銀色、身は赤く引き締まった秋鮭のオスのみを使用。その元気いっぱいの鮭を、ひと晩、塩漬けすることで旨みがより一層、凝縮。臭みがなく、脂肪分が少なくヘルシーなので、パスタや鍋など活用法は幅広い。だが東さんのおすすめはシンプル・イズ・ベスト。「焼いてご飯と一緒に食べるのが、一番好きです」。

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長崎県佐世保市

とりわけ人気の
長崎和牛サーロインステーキ
塩コショウだけで美味昇天!

 長崎県北部に位置する佐世保市は、県内で長崎市に次ぐ2番目の中核都市。三方を海に囲まれ、自衛隊や米軍基地の軍港があり、古くから造船業で栄えてきた港町だ。  市内には赤レンガの倉庫群や旧海軍時代に建てられた建物が残され、異国情緒が漂っている。起伏が激しい地形であるため、見晴らしの良い展望スポットがいくつもあり、市街地や大小合わせて208の島々からなる九十九島の絶景が楽しめる。  オランダの街を再現したハウステンボスには季節ごとの花々が咲き、夜になるとイルミネーションが見事。宿泊施設も充実しているので、泊まりがけでゆっくり過ごしたいスポットだ。見どころが充実した街には、国内各地はもちろん韓国や台湾などからも多くの観光客が訪れる。  新鮮な海の幸に恵まれているほか、佐世保バーガーやレモンステーキなどのご当地グルメも豊富。そんな同市の返礼品は、長崎和牛や海産物をはじめ、フルーツ、スイーツ、地酒、陶磁器、工芸品など450品目あまりに及ぶ。豪華なラインナップから選べるとあって人気は上々で、同市の2015年(平成27年)のふるさと納税による寄付金額は26億4800万円(総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果」調べ)と、全国第6位にランクイン。寄付件数も金額も当初の想定を大幅に上回り、うれしい悲鳴が上がっているようだ。 「問い合わせをいただくのがありがたいですね。まだ全国的な地名度は高いとはいえない特産品も広く知ってもらい、佐世保のおいしいものを多くの人に届けられたらと思います」というのは同市ふるさと納税推進課、課長の山田哲也さん。その言葉には、地元の特産品を地域のアピールにつなげたいという意気込みが感じられる。

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静岡県焼津市

これぞ焼津の真髄!
本マグロよりも甘い
赤く輝く絶品のミナミマグロ

 静岡県の中部に位置する焼津市。温暖な気候に恵まれ、海岸に出れば駿河湾と富士山を一望できる、ロケーションも抜群の町だ。遠洋漁業の基地として、主にマグロやカツオが水揚げされる焼津港、近海・沿岸のアジやサバ、イワシ類が水揚げされる小川港、そしてシラスや桜エビが水揚げされる大井川港がある。  同市のふるさと納税は2014年(平成26年)に始まり、当時は返礼品数が33社79品でのスタートだったが、品数日本一を目指して取り組み、今では返礼品数は1000品に達した。これはもちろん、全国トップだ。  同市ではふるさと納税の返礼品に「オール焼津」というコンセプトを掲げている。まさにその名にふさわしいラインナップの一端を、紹介しよう。

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茨城県守谷市

知る人ぞ知る肉屋の
霜降り常陸牛は
人に教えたくないくらいに旨い!

 つくばエクスプレスで秋葉原まで32分。都心へもゆうゆう通勤圏の、茨城県守谷市。守谷は、利根川、鬼怒川、小貝川と3つの川に囲まれた水と緑のまちだ。毎年、東洋経済新報社が公表する「住みよさランキング」で全国791都市中、守谷市が全国1位に輝いたのは2008年のこと。以来、毎年上位にランクインしている。子供の増加率も、つくばエクスプレス沿線でトップ。全国でも5位。そんな魅力あふれる同市にも出遅れていた点があった。それが、ふるさと納税だ。 「市としては強い危機感を持っていました」と語るのは、守谷市財政課・課長補佐石塚成美さん。「ふるさと納税の人気の高まりで、よその自治体に寄付を始める市民が増えていました」  守谷市は、早々にふるさと納税のシステムを立ち上げる必要に迫られていた。「しかし、守谷なりの難しさもありました。守谷には、いわゆる名所旧跡が少ないうえ、これという名産品もないのです」(石塚さん)。ふるさと納税で自分たちの自治体をアピールしたいが、アピールするに足る名所や特産がないというのは、しばしば耳にする嘆きだ。  検討を重ねた結果、アピールポイントが絞られた。市民の誰もが住みやすいと思う日本一のまち、守谷に、いい店やいいモノがないはずがないのだ。  日本中が知っている名産ではないかもしれないが「お、これは」とキラリと光る、同市にしかないアイテムが続々とリストアップされていった。守谷のふるさと納税本格参入は2016年6月。日本一住みやすいまちの新しい挑戦が始まった。

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宮崎県えびの市

「ほかの焼酎が薄く感じる」と
ハマる人が続出中!
芋の真骨頂「明月」がすごい

 えびの市は高原と水郷のまち。宮崎県・鹿児島県・熊本県の3県の境界にあり、九州山地と霧島連山に囲まれた盆地だ。標高1200mのえびの高原には野生のシカが姿を見せることもあり、川内川のほとりには温泉や水田が広がる。  同市は「霧島山の めぐみ めぐる えびの 山と水、米と肉。温泉と四季のまち」をキャッチコピーに、主に大自然が育んだ特産品のPRに力を入れてきた。  同市がふるさと納税の返礼品贈呈を開始したのは2011年(平成23年)。当初は返礼品5品目からのスタートだった。そして徐々に数を増やしていき、2016年(平成28年)5月にラインナップをリニューアル。数も90品目と増え、9月末までの5ヵ月間に4913件の申し込みがあり、反応は上々だ。  ふるさと納税を担当するえびの市企画課・村脇奈保子さんは「えびの市は50年前に飯野町・加久藤町・真幸町が合併した市です。全国的な知名度はまだまだですが、とにかく自慢できるおいしいものがたくさんあるんです」。  その筆頭が米。同市は「日本の米づくり百選」にも選ばれ、古くから島津の殿様へ献上米として納めていたほど。今回、返礼品イチ押しの「えびの産ヒノヒカリ」は、日本穀物検定協会による2015年(平成27年)産米食味ランキングで特Aを獲得。これは宮崎県初となる最高評価となり、長年地元米農家とJA、行政が一体となり研究・分析を続けてきた結果が実を結んだといえる。  その中心人物が米作り60年のキャリアを持つJA稲作振興会会長・高牟禮宏邦さん。えびの市でヒノヒカリの研究を始めて10数年。特に3年前からは「えびの産米特A産地化プロジェクト」を立ち上げ、市内14の米農家に協力を仰ぎ徹底的にデータを収集、品質の向上と安定化を目指している。 「おいしい米の3要素は、味・香り・形状です。研究の結果、それまで少し弱かった香りを出すことに成功し、魚沼産コシヒカリにも匹敵する甘さ、ツヤ、粘り、香りを持つ良質の米が誕生しました」(高牟禮さん)。  盆地という寒暖差と、肥沃な土壌が生むヒノヒカリ。炊き上げたときの香り、口に広がる甘みをぜひ味わってほしい。

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北海道鷹栖町

リピーターの目当てはこれ!
一度飲んだらまた欲しくなる
衝撃濃厚「トマトジュース」

 北海道の屋根・大雪山連峰など山々にぐるり囲まれた鷹栖町。上川盆地の北に位置するこのまちは、古くからの米どころとして知られる。「ミネラル豊富な大雪の水と寒暖差のある気候が、いい米を作るんです」(米農家・舟根輝好さん)。  特産の米は、同町がふるさと納税寄付への返礼品贈呈を始めた2012年(平成24年)度から現在まで、常に人気トップ3に入る返礼品の一つ。どうやら、鷹栖町産の米だからこその美味しさがリピーター・新規の寄附者獲得に貢献している様子。というのも「2015年(平成27年)度4月から3月末総計のふるさと納税寄付金額は6700万円弱。これは2012年(平成24年)当初の約300万円の約22.3倍、前年2014年(平成26年)3500万円の約1.9倍に当たります」(鷹栖町総務企画課・渡辺夢菜さん)。人口7100余名の同町にとっては、大躍進といえるだろう。  米どころ鷹栖町イチ押しの品種が「ななつぼし」。「米の食味ランキングで2010年(平成22年)産から2015年(平成27年)まで6年連続で特Aを獲得、味の良さはお墨付き」と舟根さん。地元米農家のリーダー的存在だ。「20年ほど前から、鷹栖町の農家でそろって農薬を減らしたり、田植えや収穫をできるだけ同じ時期にしたり。みんな協力して努力もしています。町ぐるみでいい米を作り、品質アップを目指しています」。  そうした農家同士の連携のほかにも、旨さにつながる秘密があった。渡辺さんによると、「あそこに見えるのが、鷹栖町産ななつぼしを精米している上川ライスターミナル。美味しい米を、より美味しく食べられるように、返礼品のななつぼしは、そこで精米・梱包して発送します」とのこと。至れり尽くせりの対応は、小回りの利く小さなまちだからこそに違いない。

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宮城県登米市

「食べてもらえば必ずわかる」
とろける旨みの登米産仙台牛と
環境にも人にも優しい環境保全米

 登米市は、2005年(平成17年)に9町が合併してできた、宮城県北東部に位置する比較的新しい市だ。東北地方の中では降雪が少なく、温暖な気候の同市は、知る人ぞ知る東北最大級の食料供給地帯である。  そんな土地柄を生かした返礼品が揃う同市は、ここ数年でラインナップを拡充し、2016年(平成28年)8月現在、162品目だ。また、ネットでの申し込みやクレジットカード決済が可能になって便利になったことから、利用者数も上昇。2014年(平成26年)から1年で、申し込み件数は79件から3013件、寄付金は756万7250円から1億2697万324円と、大幅にアップした。  返礼品の中でも人気なのが、ブランド牛の「仙台牛」。仙台牛は、日本食肉格付協会で最高の「5」に格付けされた宮城県産黒毛和牛でないと名乗れない。実は、その約4割を登米産が占めている。  地域で収穫された稲わらと牛糞の堆肥を交換する資源循環型農業を推進している同市は、仙台牛のエサにもその稲わらを使用している。 「うちのエサには、黒糖も混ぜているんです。だから、脂の部分の甘さと旨みが違う」と言うのは、JAみやぎ登米肉牛部会の会長、千葉正一さん。千葉さんが営む「ちばしょうファーム」には、肉付きのいい黒毛和牛が約110頭。出荷前には、体重が1tになる牛もいるほどだ。 「ブランド牛の中では松坂牛や米沢牛より知名度が低いけど、実は、最高ランクの牛肉しか呼称を認めてないのは仙台牛だけ。肉そのものの味を楽しむためにも、ぜひステーキで食べてみて!」(千葉さん)  今回一番のおすすめの返礼品「宮城県登米産 仙台牛サーロインステーキ」は、寄付額は高めだが、それ以上の価値があると太鼓判を押す。

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福岡県朝倉市

朝倉のフルーツにハズレなし!
朱赤に完熟「富有柿」
柿の王様ここにあり

 福岡県の中央部に位置する朝倉市は、城下町・秋月や博多の奥座敷とうたわれる原鶴温泉など観光スポットも充実。福岡市内から、車で1時間弱とアクセスも良く、四季を通じて多くの観光客が訪れる。  同市はフルーツの産地として名高いまち。県内随一の生産量を誇るイチジク「とよみつひめ」を筆頭に、高品質の柿、梨、ブドウが栽培されており、返礼品の中でもフルーツは高い人気を誇っている。今回、満を持して返礼品に加わったのが梨「愛宕」だ。  JA筑前あさくらの畠江慎吾さんによれば、愛宕は赤ちゃんの頭ほどある大きさが特徴。重量も1〜2kgもあるという。「実が大きくなるまでに時間がかかり、栽培にはリスクと難しさが伴います。そのため、年々生産者は減少傾向にあります」と、畠江さん。愛宕の収穫時期は11月、その後は貯蔵庫で追熟させ、十分甘くなってから随時出荷する。「見た目は大きくても、味は大味ではありません。しっかり追熟させるので甘いですよ」  生産者の根気と惜しみない努力が育てた高級梨。PRする畠江さんの言葉にも力が入る。  肥沃な丘陵地帯で、たっぷり陽光を浴びながら育った柿も、色・形・味ともに全国トップレベル。柿の王様と称される「富有柿」は、甘柿を代表する品種で、冷蔵する際には富有柿の中から特に品質の良いものだけを選別し、一つ一つ丁寧にラッピングするそうだ。  このように生産から出荷まで「フルーツの里 朝倉」の名に恥じない手間とこだわりが、高い評価につながる所以。畠江さんは最後にこう語る。「朝倉のフルーツが全国に広まるきっかけになればと思いますし、『おいしかった』と高い評価をいただくことで、生産者の意欲にもつながります」。

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新潟県三条市

ものづくりのまちが贈る
匠の技が光る鍛冶製品と
人気沸騰の銘酒

 日本一の大河・信濃川の豊かな水と肥沃な土地に恵まれた三条市。米と、野菜・果物が豊富に穫れる農業地帯であるとともに、金物作りをはじめとしたものづくりのまちでもある。  同市が返礼品の贈呈を開始したのは、2014年(平成26年)10月から。 「開始以前は申し込み数が10件前後、年間100万円ほどの寄付額でしたが、SUWADAの爪切りが人気を集め、10月の1ヵ月間で856件、1279万円の寄付額となりました。当初は43品目と数も少なかったのですが、今では176品目とラインナップも充実しています。2016年(平成28年)4〜7月の申し込み数は5000件を超え、寄付額は7100万円まで飛躍的に増えました」(三条市総務部税務課・笹川智美さん)  同市の返礼品はバラエティに富んでいる。まず「鍛冶の町三条満喫パック」は、町の中心地にある「越前屋ホテル」に宿泊し、食と鍛冶体験を楽しめるセット。 「ホテルのすぐ近くにある体験施設『三条鍛冶道場』で、職人さんの手ほどきを受けながら、釘からペーパーナイフを作っていただきます。食事は、私が地元三条で長年親しんできた味、手抜きをしない料理を提供する『割烹松木屋』で召し上がっていただきます。三条の魅力をたっぷり詰め込みました」。(越前屋ホテル代表・明田川賢一さん)  そもそも同市はなぜ金物作りが盛んなのだろうか。「三条鍛冶道場」館長・長谷川晴生さんによると、「諸説ありますが、昔の文献などを見ますと、山に磁鉄鉱・砥石・炭の原料、川底に砂鉄が豊富にあったこともその理由の一つだと思います。鎌倉・室町時代から鍛冶屋は多く、江戸時代には包丁や土農具、大工道具などの打刃物や、和釘などの建築金物を生業とする鍛冶職人が活躍していました。最盛期には市内に300〜500の鍛冶屋があったようです」。  その伝統の技は今も同市に息づいており、36人の職人からなる「越後三条鍛冶集団」を組織し、日常生活に根ざしたさまざまな刃物・道具類を作り続け、全国にそして、海外にもその技と製品を発信している。  返礼品には、家庭に揃えたくなる銘品がずらりと並ぶ。道具は生活の中で使ってはじめて価値がわかるもの。ミクロの単位で歪みを叩いて調整された匠の逸品をぜひ、手に取って、試してみてほしい。

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山形県山形市

オトクだから申込殺到中!
忘れられないほどうまい肉
特選「山形牛」が大人気

 山形市は、山形ならではの特産品“山形ブランド”で全国の寄付者のハートをがっちり掴み、申し込み件数を伸ばしている。  蔵王山のふもとに位置する同市は、美しい山や川に恵まれた自然の宝庫。市内には商家の蔵や旧家が数多く残り、レトロモダンな街並みが人気を呼んでいる。また寒暖差の大きい盆地特有の気候がお米、野菜、サクランボなどの農作物をはじめ、山形牛、地酒、山形そばといった山形ブランドを生み出している。  中でも「一度食べたら忘れられない味!」と、ハマる人続出なのが、山形牛。山形牛は米沢牛と並ぶ東北のブランド牛だが、全国的な知名度はまだ低い。しかし地元では、山形牛がご馳走肉として絶大な支持を得ている。 「山形牛は価格もお手頃の、いわば庶民派のブランド牛です。でも、肉質も味も決して全国レベルの有名牛に引けを取りませんよ」と胸を張るのは、返礼品に「特選A5|A4山形牛ロースステーキ・肩ロースすき焼き用」を出す吉田精肉店の吉田昌永さん。  吉田精肉店は、市内で4代続く老舗のお肉屋さん。気になる山形牛の品種は旨みのある黒毛和牛だ。 「そもそも黒毛和牛の飼育には、盆地特有の寒暖差のある気候が一番適しているんです。肥育期間も他の地域よりも長い牛が多いので、それだけ旨みのレベルも高くなるわけです」  そうした条件が肉質を柔らかくし、肉に甘みや旨みを出すオレイン酸の含有量を増やしている。山形牛はオレイン酸の含有量が55%以上の牛の出現率が75%以上と非常に高く、これがやみつきになる味の秘密だ。山形牛の返礼品には昨年のピーク時には月に2000件以上の申し込みがあったというから驚きの人気ぶりだ。

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山形県寒河江市

有名ブランドが次々視察
世界一の極細モヘア糸を使った
「一生もの」ストール

 山形県のほぼ真ん中に位置する寒河江市は周囲を月山や葉山などの山々に囲まれ、最上川や寒河江川の清流が流れる風光明媚なまちだ。  ブランド米のつや姫や、高級さくらんぼの佐藤錦、紅秀峰の産地としても知られている。同市で2014年にふるさと納税の返礼品の贈呈が始まった直後には、さくらんぼへの申し込みが殺到。数日で受付を一旦終了するという伝説を残している。  同市のふるさと納税担当の大久保臣悟さんによると、昨年、市の特産品を調べ直し、返礼品の種類を徐々に増やしていき、現在は約120種類に充実させたと言う。 「寄付件数が前年度の60倍に増え、充実させた市内の特産品に対する反響の早さと大きさを実感しました」  おかげで、地域限定だった特産品が全国に知れ渡った。 「今までは縁遠かった四国や九州方面の方からの寄付も増えました」  そんな人気の特産品のトップバッターが、山形県を代表する銘柄米「はえぬき」だ。山形県内で収穫されるお米の大半を占める品種で、寒河江市でも収穫されているお米の7割を占めている。ふるさと納税でも「平成28年産新米60㎏清流寒河江川育ち山形産はえぬき」がドーンと届く。  はえぬきを出荷するJAさがえ西村山の営農販売部、庄司祐也さんによると「60㎏というお米の量も好評ですが”ご飯を食べなかったうちの子どもが、はえぬきなら食べます“などおいしさに感動した皆さんからのお声もたくさんいただいております」とのこと。  5㎏入りが4袋ずつ、希望するタイミングで3回に分けて届くという、心遣いも好評のようだ。  ご飯のお供に適しているのが、食品加工会社・株式会社山形ミートランドの「山形牛(もち米給与牛)と青菜漬け、食用菊の詰合せ」。 「もち米を食べて育った山形牛は赤身と脂身のバランスがよくて、すき焼きにぴったりです。青菜の漬け物と食用菊の酢の物は山形県民のソウルフードで、一度食べたら、忘れられない味になります」(山形ミートランド加工部・長岡知亨さん)

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佐賀県唐津市

身の締まりと脂の乗りが抜群!
唐津自慢の干物たちは
冷凍のまま焼くのがコツ

 玄界灘に面した唐津市は、昔から中国大陸とつながる港として栄えてきたまち。山海の幸にも恵まれ、唐津焼や唐津くんちなど、伝統や文化においても、全国から注目されている。  ふるさと納税を本格スタートさせたのは2015年(平成27年)4月から。周囲に平戸市、松浦市、玄海町など強豪が集まる激戦区にあって、唐津ならではの返礼品で知名度を上げようと意気込む。2015年度は1年間で1億6000万円ほどだったが、2016年(平成28年)度は4月から7月までの4ヵ月間で1億5000万円と急激な伸びを見せている。返礼品も200品目を超え、寄付額8億円を目標にさらに拡大していく予定だ。  現在、返礼品のトップを飾るのは、唐津産限定の米「夢しずく」。「柔らかく、甘み豊かな味わいで、子どもやお年寄りに人気なんです」と話すのは(株)唐房米穀・営業課長の梅本淳司さん。素材の良さに加え、「24時間熟成精米」という特許精米法で、よりおいしいお米を提案している。  「この精米法は、杵で搗いてゆっくり時間をかけて白米にする昔ながらの『水車搗き』の原理を応用したもので、ゆっくりじっくり全工程24時間かけています。この間にお米の中で酵素が活性化し、旨み成分や甘み成分がグーンと増すのです。こうして精米した『熟成米』は、糠油が浸透してアメ色をしています。炊き上がりはふっくら、ツヤツヤ。冷めても旨みが強いのが、『熟成米』の特徴なんですよ」と、梅本さんは目を輝かせる。  10月から届けられる夢しずくの新米が楽しみだ。 「玄界灘で獲れる魚たちは、速い海流の中で生きているので、身の締まり方や脂の乗りが抜群なんです。それを丁寧に天日干ししてお届けしているのが、この自慢の干物です」と熱く語るのは、九州物産株式会社営業部長の中尾光秋さん。干物は特製のみりん干しと一夜干しのイカ。真アジやカマス、サバフィレなど、玄界灘産を一枚一枚丁寧に開き天日干しし、冷凍したものを袋詰めにしている。  「特に真イカ一夜干しは、食塩を添加するのではなく、潮水を使って洗っているだけなので、自然の潮加減が絶妙です。しかも干し上げたものをすぐに真空パックにするので、鮮度も抜群。秋のBBQにも最適ですし、焼きそばなどの具材にしても、とてもおいしいと大好評だったので、単品も出すようにしました」(中尾さん)  干物は冷凍で届くので、味わうときは冷凍のまま焼くのがおいしく食べるコツ。旨みたっぷりの脂が詰まったまま焼き上がるので、ジューシーなのだとか。魚の種類は7種も入っているので、食べ比べしながら味わいたい。

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大阪府河南町

とろける旨みジュワ〜ッ!
ファン急増中の黒毛和牛
梅ちゃんビーフのヒレ肉ステーキ

 豊かな自然に囲まれながらも、大阪市への通勤圏内にある河南町は金山古墳と桜の観光スポットで有名な「歴史と桜の町」。町内には日本最大の双円墳があり、桜のシーズンには町内のいたる所で見事な桜並木が鑑賞できる。  そんな河南町が、返礼品制度を導入したのは2015年の7月。年度の途中だったが出足は好調。わずか半年余りで寄付件数は1300件近くにのぼった。毎月申し込みをするリピーターも多い。自然豊かな河南の恵みをたっぷり享受して育った返礼品はバラエティ豊か。新たに果物や卵もラインナップに加わり、一層充実中だ。  町を挙げてふるさと納税に取り組み、武田勝玄町長もこの現状を「まさに爆進ですねえ」と喜び、「これからも河南町を応援し、見守ってください」と笑顔でアピールする。  そんな気さくで元気な町長の傍らでニッコリ微笑む、秘書企画課の岡出侑樹さんに、申し込みが殺到している返礼品について聞いてみた。 「本町の返礼品はどれも人気です。中でも、ほぼ毎月の頻度で申し込んでくださるリピーターが多いのは、お米、牛肉、野菜の3つです」  お米は、町を流れる清流や山の湧水で育った「河南町特別栽培 水越米(ヒノヒカリ)」と「大阪エコ特別栽培米 加納産ヒノヒカリ」。河南町は、大阪府にありながら田園風景が美しい米どころなのだ。 「これらのお米は、農薬などの使用を通常の半分以下に抑えて作られる大阪エコ農産物に認定された通称エコ米。安全で、とにかくおいしいお米です」(秘書企画課・岡出侑樹さん)

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鳥取県鳥取市

「ひざ、股関節が楽になった」
立ち仕事や介護現場で愛用される
ビモロシューズは鳥取産

 広大な鳥取砂丘を擁する鳥取市。豊かな自然とそこで育まれた食材、のんびりした土地柄が魅力だ。同市は2010年から返礼品の贈呈を開始。どの返礼品も好評で寄付者の3〜4割が、リピーターになるという。  寄付額は順調に伸び、昨年度は3億5000万円を突破した。今年度は4億円達成まであと一歩というところだ。 「そこで、人気の農産物や海産物に加え、砂丘や滝などの自然を満喫できる体験型の返礼品を拡充しました。申し込み件数も伸びています」と鳥取市市民税課・浜部あずささん。  鳥取市の多彩な返礼品の中で、ひときわユニークなのがカレーだ。実は、同市の一世帯当たりのカレールウの消費量・購入額は日本一。カレー好きのまちなのである。  鳥取カレー研究所の池本百代さんは、「カレーでまちおこしを」と、厳選したスパイスと鳥取産の原材料を使い、化学調味料などの添加物ゼロにこだわったカレールウを開発。「鳥取カレーお楽しみセット」に入っている「鳥取カレーの素」と「鳥取カレーの素(プレミアム)」がそれだ。  鳥取カレーの素は、地元産の梨入りで甘みがあり、子どもに人気。プレミアムのほうは、鳥取産のニンニクとしょうが、赤唐辛子、ゴボウパウダーなどが入った中辛で大人の味だ。池本さん手作りの白イカ入りシーフードカレーは、野菜とイカがマッチし、スパイシーかつ、まろやかだ。  このカレーに使用した白イカや野菜、「砂丘らっきょう」、「鳥取県産きぬむすめ」は、すべて1万円以上の寄付でもらえる返礼品。「鳥取の魚介や野菜を使って、このカレールウをぜひご賞味ください」と池本さん。

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静岡県浜松市

高級料亭から指名を受け続ける
明治創業・養鼈場の自信作
最高級「すっぽん鍋セット」

 2005年(平成17年)7月に天竜川・浜名湖地域の周辺12市町村の合併により、総面積は1558平方km、岐阜県の高山市に次いで全国で2番目の広さを誇る浜松市。中心部は都市機能が発達する一方、四方を海、山、湖、川が囲み、四季折々の自然を楽しむことができる。  浜松はオートバイ、楽器、軽自動車など世界的ブランドに成長したメーカーを多数有するほか、名産品が多い。「浜松餃子」もその一つで、同市は餃子の消費量全国トップを誇り、市民から観光客まで幅広く愛されている。  浜松を中心に直営店50店舗を展開している知久屋では、化学調味料・合成着色料・保存料を添加しない浜松餃子を返礼品として提供している。 「化学農薬や化学肥料を使わない野菜を仕入れたいと思っています。自社農園では旬のキャベツを有機肥料で栽培しています」と第一工場製造管理・課長代理の鈴木英樹さん。「ちくや浜松餃子どっさりセット」は国産のキャベツやたまねぎを使い、餃子の皮は専門の業者に発注して独自のブレンドで作っている。化学調味料を使っていないのも魅力で、安心していただくことができる。餃子の町・浜松が自信を持っておすすめする逸品だ。  ほかにも浜松は三ヶ日みかんやピオーネ、遠州とらふぐやすっぽんが名産品として挙げられる。1879年(明治12年)に創業した服部中村養鼈場のすっぽんは、露地養殖という自然に近い環境で4年をかけて育てていく。 「うちのすっぽんは10〜3月まで冬眠に入るので、脂がのって美味しくなるんです。今年のすっぽんは丸々としていてとても良いですよ」と株式会社服部中村養鼈場の代表、服部征二さん。「すっぽん鍋“まる”」は、手軽に食べられるということもあってリピーターが増えているそう。 「手軽に調理していただけますし、この鍋にカツオこぶだしをちょっと入れていただくのもおすすめです」。

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愛媛県八幡浜市

皮がやわらかく、むきやすい!
柑橘好き垂涎の新品種は
みかんを超える甘さの「甘平」だ

 四国のほぼ西端に位置する八幡浜市。九州へのフェリーが運行する四国の西の玄関口で、四国最大級の水揚げ量を誇る港まちだ。港から目の前にそびえる山を見上げると、斜面全体が緑色の縞模様に見えて印象的。 「山全体が段々畑になっています。日当たりがよく、傾斜があって水はけもよく、潮風が当たるなど、柑橘類の栽培に適しているといわれます」  JAにしうわの久保田博文さんによると、地理的要因などから、同市は全国に誇る柑橘類の産地。返礼品にも、「せとか」や「デコポン」など約15種類ほどが並ぶ。中でも注目したいのは、2008年(平成20年)に栽培がはじまった晩柑類の「甘平」だ。 「甘平を初めて食べたときは、甘さに衝撃を受けました、皮がやわらかくてむきやすく、内皮もやわらかいんです」と久保田さん。  5年前から甘平を生産している菊池仁志さんは、「水管理をうまくしないと実が割れてしまうので、育てるのが難しいです」と、もらす。  甘平は愛媛県限定栽培で、一本の木から採れる数が少ないため収穫量がまだ多くない。このふるさと納税で試してみてはいかがだろう。

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広島県竹原市

ぷりっぷりの絶品広島カキと
瀬戸内の温暖な風土で醸された
3蔵こだわりの純米酒

 広島県のほぼ中央、瀬戸内海に面した場所に位置する竹原市。町の一部は「町並み保存地区」として江戸時代の雰囲気を残し、観光で竹原市を訪れる人も少なくない。  歴史情緒のほか、このまちで気がつくのは自然の豊かさだ。海、山、川と自然の要素がすべて揃っている。  同市がふるさと納税の取り組みを始めたのは2008年(平成20年)。その年の寄付金額は175万円で、返礼品は竹原名品のお歳暮セット1品のみ。2014年度(平成26年度)でも寄付金総額は156万円だった。 「2016年(平成28年)4月から、ふるさと納税にもっと力を入れるため、市役所内の異なる部署で協力して業務を推進する体制をつくりました。返礼品も拡充して、寄付金額3000万円を目指しています」(竹原市産業振興課・高重諒さん)

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滋賀県近江八幡市

商人は寄付者の心もつかむ!
近江八幡の返礼品はすべて
「オトクでうまい」ものばかり

 滋賀県近江八幡市は豊臣秀吉の甥、秀次が築いた城下町として栄えた町。秀次が琵琶湖の水運の要衝として八幡堀を築き、楽市楽座を施行したため商業が発展。そんな商いの町から全国に飛び出していったのが近江商人だ。  時は変わって現代、近江八幡市役所もかなりの“商売上手”だ。  2015年(平成27年)のふるさと納税寄付金額は7億3000万円超えを成し遂げた。これは滋賀県ではダントツ1位、近畿地方でも3位に食い込む快挙だ。 「市長から、『公務員ではなく、株式会社 近江八幡の社員になったつもりでやりなさい』とのお達しがあり、寄付者に喜ばれる品揃えや仕組み作りに励んできました」(近江八幡市ふるさと納税推進室長・吉岡俊明さん)。  そんな同市の姿勢が伺えるのが、返礼品に同封する返信用のアンケートハガキ。厳しい意見もすべて業者にも見せ、よりよい品作りに生かしている。  琵琶湖の豊かな水に恵まれ、湖東平野が広がる同市は米作りが盛ん。9品種の米を2合ずつ詰め合わせたセットを提供するのは、同市一広い田んぼを持つ「近江園田ふぁーむ」。それにしても、1軒の農家で9品種も作るとは! 「滋賀県は本州の真ん中なので、北から南まで、どの産地の米でも作れますよ。コシヒカリは焼肉など濃い味と相性がよく、きぬむすめは混ぜご飯や寿司飯に最適など、品種によって合う食べ方が違うので、比べてみてくださいね」と、近江園田ふぁーむの園田祥大さんは話す。  農薬は最小限、飲食店などの余りものをたい肥に再利用し、できた米をたい肥の提供者に還元する、地球にも人体にも優しい農法も採用している。 「大学の研究室で調べてもらったら、うちの田んぼに棲む微生物の数は、通常の4倍との結果が出ました」。  生きた水田が育む、豊かな味を噛みしめたい。

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千葉県銚子市

ねっとりして旨味が濃い!
銚子が誇る冬の生メバチマグロ
争奪戦は始まっている

 関東最東端のまち・銚子市。東京駅からは特急で約2時間弱。漁業の町のイメージがあるが、サーフィンもできる美しい海とおいしい魚、そしてあまり知られていないが温泉もあり、観光地としての魅力も秘めている。  同市は、2015年(平成27年)1月、ふるさと納税制度をリニューアルし、返礼品を大幅に拡充。同時に導入したポイント制の付与率を、2016年(平成28年)4月に引き上げたことで、さらに返礼品を手に入れやすい制度となった。  2015年度の寄付金額は、前年度と比べて9倍の1億2485万1407円。返礼品は、2016年9月現在、234品目揃えている。  総水揚げ量が5年連続全国1位という同市。返礼品のイチオシは、やはり海産物だ。中でも申し込みが殺到しているのが、「生メバチマグロ(刺身用サク)」。「あの味を忘れられない!」と、二度三度とリピートする人も続出しているとか。  マグロを提供する「かねまた水産」の大将・桐谷國男さんは、利用者の都合に合わせて届けられるよう、必ず電話で確認してから発送するという。 「市場で直接、マグロを見て、本当にいいものがあったときにしか入荷しない。やっぱりおいしいものを届けたいからね。冷凍すると味わいが落ちるから、生のままで送るよ。到着して2日以内には食べてほしいね」(桐谷さん)  同市のうまいものを揃えた水産物即売センター「ウオッセ21」に店を構える桐谷さんは、同施設で行うマグロ解体ショーにも出演。明るく親しみやすい人柄で、地域の人はもちろんお客にも慕われている。桐谷さんは、「返礼品を送った人が『おいしかったよ』と店を訪ねてくれると、すごくうれしいね」と満面の笑顔で話す。

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島根県奥出雲町

国際大会で5年連続金賞受賞
「出雲國仁多米」は注文のつど
籾すり精米するプレミアム米

 島根県の東南端、中国山地の山間に位置し、嶺を隔てて広島県と鳥取県の二県に接する奥出雲地域は約1300年前に編さんされた古事記の舞台だ。  そんな歴史あるエリアに位置する奥出雲町で、注目したいのは奥出雲仁多米株式会社の「出雲國 仁多米」だ。 「奥出雲町には、おいしいお米が育つのに最適な条件がすべて揃っている」と話すのは、同社の管理部部長・内田康也さん。  四季がはっきりしている奥出雲町は、冬は豪雪地帯。春になると栄養豊富な雪解け水が棚田に潤う。夏は昼夜の寒暖差が激しく、それがお米のデンプンの蓄積を高め、甘みや旨み成分を強くする。そして町内で飼育が盛んな和牛の完熟堆肥で栽培される。 「さらに弊社のブランド『出雲國 仁多米』は、稲刈りをした後、籾のままサイロで低温貯蔵。それを出荷直前、籾すり精米をして出荷する『今摺』なので、新米のおいしさが生きているのです」と内田さん。

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鹿児島県志布志市
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