総力取材記事

「美濃焼」の凝った箸置きに器、熟成はちみつに「中山道ハム」日々の暮らしを彩る品が豊富に!

「美濃焼」の凝った箸置きに器、熟成はちみつに「中山道ハム」日々の暮らしを彩る品が豊富に!

緑豊かなものづくりのまち箸置きは見ていると笑顔に

岐阜県南東部、東濃地方に位置する瑞浪市は、緑の山々や田畑が美しいまちだ。

大小7つの滝が楽しめる竜吟峡。雄大な滝や四季折々の自然を満喫できるハイキングコースが整備されている

市北部には中山道が通り、細久手宿や大湫宿には宿場町の面影が残る。

中山道大湫宿の北部にある旧森川訓行家住宅(通称・丸森)。往時の旅籠・商家の雰囲気が残る。国登録有形文化財

2023年6月には農産物等直売所「きなぁた瑞浪」に、「瑞浪ボーノポーク」など地域の農畜産物が食べられるバーベキュー場がオープンした。

農産物等直売所「きなぁた瑞浪」にオープンしたバーベキュー場。手ぶらで来てもバーベキューが楽しめる

化石のまちとしても知られ、22年に土岐川の河原で「謎の奇獣」といわれる海生ほ乳類「パレオパラドキシア」の全身骨格の化石が発見された。23年5月には骨が地層に埋まった状態を再現した産状レプリカを公開。全身骨格の復元も進めている。

2022年に発見された海生ほ乳類「パレオパラドキシア」の産状レプリカ

そんな瑞浪市は、良質の粘土が採れることもあり、古くから陶磁器「美濃焼」の産地として栄えてきた。暮らしになじむ焼き物は大量に生産され、現在でも国内生産の半分強のシェアを占めている。企業からの受託生産も多いが、近年では、オリジナル製品の開発に力を入れる窯元が増えてきた。
「イホシロ窯」を主宰する「マスターズクラフト」は、「心ときめく器づくり」をモットーに、美濃焼の創作箸置きの生産に特化したユニークな会社だ。団子やたい焼きといった和菓子に動物、野菜、パン、お菓子、土偶など、これまでに世に出した箸置きは500種類以上に上る。
ただ食べ物や動物をかたどっただけではない。たい焼きからあんこがはみ出していたり、カヌレがかじりかけだったり、思わずくすりと笑ってしまう趣向が凝らされているのだ。同社の代表取締役、五嶋久年さんは「人から笑顔を引き出せる焼き物を作るのが、ただただ面白いですね」と言う。アメリカや中国など海外にも販路を広げている。

イホシロ窯を主宰するマスターズクラフト代表取締役の五嶋久年さん。「日本の文化のひとつである箸置きを、世界中に広めたい」

なぜ箸置きがメインの商品になったのか。「面白いだけではなく、働く人にも環境にも優しいんですよ」と五嶋さん。小さくて軽いため、運びやすい。大きな器などと比べると、焼く際のエネルギー消費量や二酸化炭素排出量も少ない。さらに同社では太陽光発電設備を導入し、多くの商品を、太陽光エネルギーを利用して焼いている。
同社が瑞浪市のふるさと納税のお礼の品として提供しているのが、人気の和菓子の箸置きだ。三色団子は土の状態から色を調整し、竹串を通した。みたらし団子やよもぎ団子もおいしそう。たい焼きとあゆ菓子の質感にもこだわった。

和菓子をモチーフにしたかわいらしい箸置きセット。団子やたい焼きの箸置きは海外でも人気という
和菓子の団子は、1個ずつ手で丸めて成形する

「BEAMS JAPAN(以下、ビームスジャパン)」がセレクトした「冬箸置きセット」は、昆布巻き、おせちエビ、梅形にんじん、鯛、卵焼きの箸置きのセット。正月の食卓にもぴったりだ。

正月を迎える料理には欠かせない昆布巻き、おせちエビ、梅形にんじん、鯛、卵焼きがそろう「冬箸置きセット」

みずなみ焼のしのぎに味わいさまざまな色を試して

美濃焼の中でも、瑞浪市で生産された高品質・高付加価値の陶磁器が「みずなみ焼」だ。「山喜製陶」は「毎日の食卓をより良く、よりおいしく」をテーマに、普段使いから飲食店用、贈答用まで幅広い美濃焼の器を作り続けてきた。長さ46mのトンネル式ガス窯を正月などの休みを除き24時間体制で動かし、効率よく生産している。
同社が開発したみずなみ焼のオリジナル商品で、市のお礼の品にも出しているのが「しのぎシリーズ」の器だ。彫刻刀で研いだような表面のレリーフが特徴の器は、でこぼこした形状による微妙な釉薬の濃淡が味わい深い。

「しのぎテーブルセット6点」は、パスタ皿やサラダボウル、カップなどのセット。瑞浪の大地をイメージした「大地白」は、ぬくもりのある白色。和食にも洋食にも使えそうだ。器の表面に出てきた鉄粉が味わいとなっている。

パスタ皿やサラダボウル、カップなどがセットになった「しのぎテーブルセット6点」。食卓がおしゃれになりそう

「しのぎマルチカップ5個セット」は、北欧風のデザインのマルチカップを色違いで詰め合わせた。植物の灰などが原料の釉薬「御深井」を使った「おふけイエロー」や「おふけグリーン」など柔らかい色合いのカップがそろう。

「しのぎマルチカップ5個セット」。小鉢やデザートカップにしても良いし、飲み物を入れても良い

「普段は白や黒などの使い勝手のよい色の食器を選びがちですが、他の色も試してみてください。料理の見栄えが変わり、食器の選択肢も広がるので、料理や食事の時間がより楽しくなります」(同社で製造を担当する河口尚大さん)

山喜製陶で製造を担当する河口尚大さん。「今後もバリエーションを増やし、新しい物を生み出していきたい」

瑞浪市に商品本部を構える「生活の木」が提供するアロマセットも人気だ。ビームスジャパン監修の「古代ジャングルアロマ お手軽セット」は、化石のまちである同市をイメージしたブレンド精油とアロマキャップのセット。リフレッシュしたい時にお勧めだ。

「古代ジャングルアロマお手軽セット」。ジャングルのみずみずしさと、強烈だが、さわやかな緑を思わせる香り

糖度80度以上の熟成はちみつ!鮮度抜群、高栄養の巣蜜も

暮らしを楽しくする品として、緑豊かなまちで採れるはちみつもはずせない。「ビーファームアサノ」が提供するお礼の品は、無添加・無加工・非加熱の生はちみつ。糖度80度以上の熟成された旨みが特徴だ。

浅野さんが丹精した「熟成ハチミツ」。糖度80度以上のはちみつは旨みが違う。何に使ってもおいしい
養蜂場に隣接するショップ。どのはちみつもおいしそうで迷う

ビーファームアサノ代表の浅野竹雄さんは、屏風山のふもと、標高500mの瑞浪高原で養蜂場を営む。多い時で180個ほどの巣箱を管理しながら、採蜜・花粉交配用のミツバチを育てている。

ミツバチがストレスをためたり、病気になったりしないよう、健康管理には気を遣う

農薬などが散布されない高地のため、安全・安心な蜜が採れるのだ。
採蜜のピークは4月から7月ごろ。山桜やアカシア、ソヨゴ、藤などの花から蜜を採取し、熟成させる。高い品質を保つため、蜂の健康には気を遣う。「ひとつの巣箱で多くの蜂を飼っているため、1匹でも病気にならないよう気を付けています」(浅野さん)

ビーファームアサノ代表の浅野竹雄さん。「今後は来た人に楽しんでもらえるような体験型の養蜂もやりたい」

こうして完成したはちみつは、滋味たっぷりで、食べるとまろやかに溶ける。フルーティーな山桜、濃厚なソヨゴなど、花の種類によって違う味わいを楽しんでほしい。ミツバチが巣に貯蔵した自然のままの状態のはちみつ「巣蜜」もお試しあれ。

お礼の品には、珍しい「巣蜜」も。巣ごと食べられるため、新鮮な風味が味わえる

そのまま食べるのも良いが、小さく切ってチーズやトーストなどと一緒に食べるのもおいしい。

いち推し!無添加生ベーコン食べ比べセットも人気

食卓を豊かにする品として、ハム工房「中山道ハム」が提供する無添加のハムやソーセージ、生ベーコンも推したい。岐阜県産の豚肉を原料に、添加物を一切使わず、塩や自家調合のスパイスで味付けしたハムやソーセージは、安心して食べられるだけでなく、「素材の味が感じられる」と評判だ。

2022年に新設された工房。最近は、日持ちする冷凍製品が人気だという

工房を運営する「オーガニックフーズ」の代表取締役、山田豊士さんは、18歳でドイツにわたり、ハムやソーセージの工房、食肉の専門学校で修業した。帰国後は添加物に頼らない食品づくりに取り組んだが、最初は全く思うような味が出せなかった。素材や塩、スパイスの分量や使い方を工夫して、ようやく旨みを出せるようになったという。豚肉は個体によって肉質に幅が出やすいが、塩やスパイスの量を調節し、品質を安定させている。
いち推しは生ベーコン。あえて加熱せず、肉本来の食感や風味にこだわった。「軽く焼くだけでもおいしいですし、炒め物や煮込み料理など、何にでも合います」と山田さん。

オーガニックフーズ代表取締役の山田豊士さん(左)とWEB担当の山田仁美さん

お礼の品の「食べ比べ10種」は、生ベーコンやロースハム、さまざまな味のソーセージなどを詰め合わせた。小分けでパックされている上、冷凍で届くため、それぞれの味わいをじっくりと堪能できる。

無添加にこだわったハムやソーセージ、生ベーコンなどをそろえた「食べ比べ10種」。素材の旨みを楽しんで

ものづくりの技が光る品もある。機械部品の試作などを手がける「日本ジオニック」は、ビームスジャパンと連携し、おしゃれな真鍮製のペンダントライトを完成させた。

真鍮製のペンダントライト「Maze SQUARE」。4面すべての柄がつながるようにモデリングされている

長年培った金属加工の技術を活かし、ペンダントに微細な迷路柄を彫り込んだ。
陶磁器や食品、木工製品や金属加工製品、ゴルフ場利用券など、500種類以上のお礼の品がそろう瑞浪市。暮らしを彩る一品を見つけてほしい。

瑞浪市のお礼の品のクチコミ

岐阜県瑞浪市

瑞浪ボーノパークのボロネーゼ6食セット(10,000円)

2023年9月8日 13:20

南西さん

瑞浪市には子どもが進学しているので、応援の気持ちを込めて申し込みました。
ボーノポークという地元のブランド豚を使ったボロネーゼです。
ミートやボロネーゼのソースにありがちなクドさや油感はなく、しっかりと落ち着いたポークの旨みを感じました。美味しかったです。

参考になった

自治体情報

岐阜県瑞浪市(みずなみし)

こちらの自治体詳細

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