総力取材記事

隠れ名物が続々登場!八角の干物、のびのび育った牛のミルクアイス、酪農家が作った「十勝の塩」

隠れ名物が続々登場!八角の干物、のびのび育った牛のミルクアイス、酪農家が作った「十勝の塩」

サンタの故郷から認定された、日本で唯一のサンタランド

北海道十勝地方の最南端、太平洋に面した広尾町。ししゃもや毛ガニ、鮭、昆布など北海道を代表する海産物が水揚げされる。広々とした十勝平野では酪農業を中心に農業も盛んに行われており、乳牛や農産物を使った特産品も多い。また、広尾町の海洋水族科学館(2005年閉館)とノルウェーの国立博物館が姉妹提携したことをきっかけにノルウェーとの交流が始まり、1984年「サンタランド」として認定された。

サンタクロースの故郷・ノルウェーのオスロ市から認定を受けて「ひろおサンタランド」が誕生。
三角屋根の「サンタの家」では、1年中クリスマスグッズを購入できる

日本一早いクリスマスツリーの点灯式や、サンタさんのメッセージが書かれたクリスマスカード「ひろおサンタカード」の発送など、様々な活動を行っている。

2階は大きな窓から光が差し込む開放的なカフェスペース。
ツリーや「ニッセ」(サンタのお手伝いをする小人の妖精)の置物などがディスプレイされている

サンタのまちらしく、お礼の品にはクリスマスアイテムが豊富。ぜひチェックしてみて。

知る人ぞ知る珍魚・八角やホッケ、カレイの無添加干物

干物専門店の「鏑木水産」は70年以上、保存料を一切使用しない無添加の干物作りを行っている。干物の製造を手掛けるのは、30年以上干物を作り続けている熟練の職人たちだ。

鏑木水産の干物は、衛生面に配慮して除湿乾燥庫を使用した一夜干しで作られる。魚を開いて内臓を処理した後、2時間ほど水にさらして血抜き。さらに2時間ほど塩水につけてから、13時間ほどかけてじっくり乾燥させる。乾燥時間が長いほど魚の水分が抜けて旨みが凝縮され、おいしい干物ができるのだとか。血抜きと塩加減は、干物の出来栄えに大きく影響するため、熟練の技が必要な工程だ。

お礼の品には干物の定番・ホッケやサバ、カレイ、ニシンの他にちょっと珍しい魚がラインナップされている。

色々な種類の干物を食べたい人には5品セットがおすすめ

「広尾で水揚げされる魚に『八角』というものがあります。北海道に住んでいる人でもなかなか食べる機会がない珍しい魚で、本州ではたまに大きなサイズのものがお刺身用として出回っているくらいでしょうか。八角の干物を作っているのは、広尾町内・近辺の水産会社くらいだと思います。八角は脂身があっさりしていて、おいしいんです」(専務取締役 鏑木眞輔さん)

ホッケも八角も脂乗りがいい魚を厳選して仕入れている
真ホッケの一夜干しは身が厚くてホクホクの食感

味はお墨付きながら、未だ知る人ぞ知る魚というポジションの八角。

こちらが「八角」。正式名称は「トクビレ」。体の断面が八角形なので八角と呼ばれている
道外ではなかなかお目にかかれない高級魚・八角

鏑木さんは八角の知名度をUPさせるべく、ツイッターを使ったプロモーションも積極的に行っている。

「プレゼント企画を行ったり、僕が食べた八角の写真を投稿したり。八角という魚や、広尾町を知ってもらうきっかけになればと思ってやっています」(鏑木さん)

「広尾の海産物のおいしさを知ってもらうために、東京のイベントにも出店予定です」(鏑木さん)

おいしい牛乳と酪農の魅力を、もっと知ってもらうために

町内で牧場とカフェを営む「菊地ファーム」。ここでは、牛のストレスを最小限に抑える環境づくりを行っており、4月〜11月半ばまで牛を放牧して、フリーバーンと呼ばれる仕切りのない牛舎と放牧地を自由に行き来できるようにしている。

牛舎で牛をつないで餌を食べさせる「つなぎ飼い」の場合は、人間が決めた餌の量を与える。一方、菊地ファームでは餌の量も食べるタイミングも、すべて牛が自由に選択できる「牛任せ」の環境。その分管理が複雑になるが、一頭一頭をよく観察してお腹の大きさを見たり、牛の首に装着して咀嚼行動を感知するセンサーを活用したり、工夫しながら飼育している。

牧場を経営する菊地亮太さん・亜希さん夫妻は、大学の先輩後輩の関係。当時から亮太さんは牧場経営を目指し、亜希さんは牧場の牛乳を加工・販売したいと考えていたという。2009年に新規就農。就農して10年目にカフェをオープンした。

牧場に併設されたカフェ。各種ジェラートやハンバーグなどの食事を楽しむことができる

カフェでは牧場の牛乳を使ったアイスやチーズを販売。

牧場で絞った生乳をその日のうちに自社工場で加工
牛乳本来の甘みを感じられる優しい味

休日は町外からも多くの人が訪れる。また、酪農体験学習やファームステイなど酪農の仕事を知ってもらうための活動も積極的に行っている。

放牧地で牛に触れたり、草をあげたりする酪農体験学習を実施している

「就農して5年目くらいから、まちの人と知り合う機会が増えたんですが、地元の人が酪農のことを全然知らなくて。それがショックだったんですよね。私は自分が千葉県出身だから酪農のことを知らないと思っていたんですけど、こんなに身近にあっても興味を持たれていないんだなって。それなら自分たちから歩み寄って、もっと牧場を身近な存在にしよう!と思い、活動を始めました。これからも多くの人に酪農の魅力を伝えていきたいですね」(菊地亜希さん)

「ふるさと納税をきっかけに通販で購入してくれる方や、実際に来店してくださる方もいらっしゃって、とても嬉しいです」(菊地さん)
生乳本来の風味を生かしたレシピで作られたミルクアイス

持続可能な農業を目指して、牛が摂取する塩を手作りする

おそらく日本で唯一ではないだろうか。牛のことを考えた結果、塩作りを始めた牧場経営者がいる。「鈴木牧場」の鈴木敏文さんだ。十勝の自然や生態系と調和し、土・草・塩・牛づくりの循環型酪農で持続可能な農業に取り組んでいる。

「牛の口に入るすべてのものを考えてみたとき、まず牧草を無農薬・無化学肥料で育てることにしました。牧草を食べた牛のふん尿が良い堆肥になって、また牧草ができるという好循環です。続いて水は日高山脈を水源とした水を浄化処理して、湧き水のような水にしました。次はなんだろうって考えたときに、海がある広尾町なら塩が作れる、と思ったんです」(鈴木さん)

「十勝の山と海のミネラルがたっぷり含まれています」(鈴木さん)

牛は牧草だけではミネラル分を摂取しにくいので、通常「鉱塩」というブロック状の飼料を与える。鉱塩の代わりに、地元の海水で作った塩を牛に与える、という試みだ。

十勝の塩

「できあがった塩を牛に与えてみたら、最初は恐る恐る集まってきて、一口ぺろっと舐めて、おいしかったんでしょうね、ぺろぺろぺろぺろと止まらなくなって。最終的には奪い合いであっという間になくなってしまいました。衝撃的でしたね。それを見て本腰入れて塩を作ろうと思ったんです。昔は広尾でも海水を煮詰めて塩を作っていたらしいんです。だから自分が塩作りを始めたときも、祖母から『懐かしいことやり始めたね。私が小さい頃もこうやって作っていたんだよ』って言われました」(鈴木さん)

広尾町沿岸から汲み上げた海水を窯に入れ、最初は強火で水分を飛ばし、結晶化し始めたら弱火でじっくり煮詰める。
朝の7時から夜9時まで煮続けて、1トンの海水を塩にするまでに1週間ほどかかる

牛たちも衝撃を受けるおいしさの「十勝の塩」、ぜひ一度ご賞味あれ。

塩味と甘みのバランスが絶妙。
まずは塩の味をダイレクトに感じられる塩むすびでめしあがれ!

広尾町のお礼の品のクチコミ

北海道広尾町

R3N-Ⅴ1 森をつくろう(50,000円)

2022年9月26日 18:59

モーリーファンタジーさん

緑が増えてうれしい

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北海道広尾町

R3-Ⅱ6 カマンベールチーズ12個(20,000円)

2022年9月26日 16:31

るるさん

非常にまろやかな口当たりで食べやすかったです。

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北海道広尾町

R3AB-Ⅰ3 放牧牛のしぼりたてミルクアイス6種の味セット(14,000円)

2022年7月21日 18:17

生きづらさを生きていくさん

私はアイスクリームが大好きです。今回ふるさと納税で初めてアイスクリームを頼みました。広尾町のアイスクリームはミルクが非常に濃厚ですが甘すぎずさっぱりしていてとてもおいしかったです!!

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自治体情報

北海道広尾町(ひろおちょう)

こちらの自治体詳細

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