埼玉県北西部に位置する美里町は、昔ながらののどかな田園風景が広がる美しい里のまち。

まちの歴史は古く、長坂聖天塚古墳や国指定史跡の水殿瓦窯跡など、貴重な遺跡が点在し、歴史的文化財も多い。また、町内にはブルーベリーなどの観光果樹園が多くあり、収穫期には多くの来園者で賑わいを見せる。同町の返礼品でも果物類はラインナップされ人気の品となっているが、なかでも冬の時期、注目を浴びている「井上農園」のいちごをご紹介したい。

　ところで、みなさんは、「あまりん」という品種のいちごをご存じだろうか。埼玉県が独自に開発した新品種いちごだ。「40年以上、いちご栽培をしていますが、あまりんは、一番おいしい品種だと思います」と話す井上農園二代目、井上彰さん。

果実の色つやが良く、赤色が映えるあまりんは、酸味控えめで、食べると甘さが際立つ。「ほかの品種のいちごと比べて、あまりんは花の数が半分程度なため、必然的に実になる数も少なく収量も下がります。ですが、数少ない実に栄養が集中するため、凝縮された甘みを持ついちごになります」と言う井上さん。

同園では、以前から微生物農法を推進し、減農薬に努め、安心安全で甘くておいしいいちごを栽培してきた。その経験と技術はあまりん栽培にも活きており、「井上農園のあまりんを食べると他では食べられない」という声も多い。甘さダントツのおいしいいちご〝あまりん〞を美里町の返礼品で体験していただきたい。