総力取材記事

木材とバスケのまちからお届け!秋田名物「きりたんぽ鍋」と本場グルメ、幻の和牛「鶴形牛」も

木材とバスケのまちからお届け!秋田名物「きりたんぽ鍋」と本場グルメ、幻の和牛「鶴形牛」も

木の温もりとバスケの熱狂!人をつなぐ情熱あるまち

秋田県北部の能代市は、「秋田杉」を中心とした木材交易の要所として隆盛を極め、明治時代には「東洋一の木都能代」とうたわれた。木材研究所や製材業が進歩し、現在も類いまれな技術で全国の木材業を支えている。

1890(明治23)年に創業し、1998(平成10)年に国の有形文化財に登録された「旧料亭金勇」。ふんだんな天然秋田杉をはじめ、クロマツやヒバなど材木の特性が活かされた歴史的建築で「金勇を語れば木都能代の歴史がわかる」といわれる
能代駅前にある「Uki by Mokutopia」は木製製品専門店。能代市伝統の「組子細工」や、国産杉のオーダーメードマスコットなどの雑貨、生活用品、知育玩具などを豊富にそろえ、さまざまな世代に木の魅力を届けている

また能代市は「バスケの街」として名高い。高校バスケで58回の全国制覇を飾った「能代工業(現・能代科学技術)高校」は国内外にその名をとどろかせる名門校。市を挙げてバスケットボール振興に取り組んでおり、市内の公園にはバスケットゴールが25基もある。そんな能代市のバスケ愛を象徴する拠点が「能代バスケミュージアム」だ。県内チームはもとより、国内やNBAの貴重な資料も多数展示。世界各国からファンが訪れ、来場者数は延べ5万人を超える。

能代バスケミュージアムは入場無料。周辺ではバスケットボール模様のマンホールにも出合える
ミュージアム館内には、人気バスケ漫画にちなんだ展示や、能代工業高校が輩出した日本人初のNBAプレーヤー田臥勇太選手のコーナーなど、ファン垂ぜんの所蔵が多数

お土産に大人気のオリジナルTシャツは、能代科学技術高校の練習ユニフォームを模したデザイン。能代工業時代から受け継がれた伝統のデザインで、身につければ気分は名門チームの一員だ。

ネイビーとホワイトは、能代工業時代から続く能代科学技術高校のチームカラー。
シンプルながら、きりりと冴えるロゴが風格を感じさせる

世界唯一の製材加工技術と本格秋田杉グッズ

木都能代ならではのバスケ関連グッズも人気だ。秋田杉をメインに扱う「渡辺事業所」は、専門性の高い製材加工で全国に顧客を持つ職人チーム。木板をミシンで縫い合わせて、強く軽量な新材料へ加工する「円筒LVL」技術は世界で唯一だ。

木板を縫い合わせ新素材に加工する「円筒LVL」手法。縫製や機械調整は熟練の技を要する。さらに、木材を0.15㎜まで薄くする製材技術など、高い専門性と品質が支持され、渡辺事業所は全国から依頼が舞い込む

そんな同社が樹齢100年前後の秋田杉を目利きし、バスケにちなんだキーホルダーとプレートを手がけた。それらは、返礼品にもなっており、独特の気品がただよう。冷涼な秋田県では杉の年輪は数ミリずつしか太らない。そのため木目が驚くほど緻密で、触り心地も強度も優れている。清々しく優美な香りも特徴だ。

3個のキーホルダーは全て異なるデザインで、両面に絵柄が施されている。職人が一点一点ワックス加工するため水濡れにも強い
カップやお茶菓子を載せてカフェプレートにするとティータイムが楽しくなる。小型のフィギュアなどを載せる装飾ベースとしても人気が高い

職人の渡辺 恒さんは「秋田杉は業者も仕入れを競い合う銘木。その美しい風合いを、身近に感じてほしい」と話す。

渡辺事業所の渡辺恒さん(中央)と職人のみなさん

希少な秋田杉をカジュアルに楽しめる、バスケの街らしい返礼品。贈り物にもうれしい、価値があせない逸品だ。

伝統の炭火が決め手!粋な郷土料理がずらり

エモーショナルダイニング「酒食彩宴 粋」は、地産地消にこだわる能代市人気の居酒屋だ。白神地鶏やハタハタといった地元食材はもちろん、調理に使う炭にも能代市檜山特産の「春香炭」を使う徹底ぶり。郷土料理の本質を守りつつ新しいアレンジを加えた料理は、舌の肥えた地元の人々もとりこにする。

郷土の味を守る社長の田中秀範さん(下段左)とシェフ、スタッフの皆さん
能代市檜山地区の窯で焼き上げられる白炭、春香炭。火の立ち上がりが早く香りがいいのが特徴

特に「きりたんぽ鍋」は、日本三大地鶏の比内地鶏をぜいたくに使った人気メニュー。焼き目が香ばしいきりたんぽに、地鶏の脂が濃厚なほんのり甘めの黄金スープ。このスープをたっぷりふくんだ「あきたこまちきりたんぽ」の、もちもちとした食感がたまらない。

自家製きりたんぽはあきたこまち100%。表面の焼き目は香ばしく、食感はもちもち。冷凍で約3ヵ月間日持ちするのもうれしい

春香炭の香りを楽しむなら「炭火牛焼肉ピザ」がおすすめ。味つけは照り焼き風で、炭の香ばしさと甘いしょうゆソースが相性抜群。パリッとした生地が炭の香りを際立たせている。

牛バラ肉を照り焼き風自家製だれで味つけし、自慢の春香炭で焼き上げた。炭火のスモーキーな香りが牛の旨みとマッチする食べ応えのあるピザ

極めつけの返礼品は、能代の食文化をまるごと楽しめる「能代ふるさと堪能セット」。なかでも、炭火のハタハタ2尾がついた炊き込みごはんは珍しい。ハタハタの魚醤「しょっつる」がベースのご飯に、ハタハタの魚粉をかけて頂く。魚の奥深いコクをガツンと感じる一品だ。他にも、能代市B級グルメ「豚なんこつ」、能代伝統辛みそ「なんばんべっちょ」、大人気の「いぶりがっことクリームチーズのみそ漬け」など郷土の味が勢ぞろい。

秋田県と能代市の郷土の味を集めた10品セット。伝統料理もB級グルメも詰め込まれており、大人も子どもも満足できる
返礼品には料理の調理方法と手書きのメッセージをつけてお届け!

一度食すとファンになる、秋田県能代市の魅力が詰まった品々を、ぜひご賞味あれ。

教えたくない幻の鶴形牛!甘みある肉は市民のごちそう

「鶴形牛」は、能代市でただ一軒「朝場畜産」だけが飼養する幻の黒毛和牛。地元スーパー「テラタ」では、そのA4ランク以上の極上肉を長年取り扱っている。

能代市鶴形の朝場畜産でのびのび育つ鶴形牛。長年改良を重ねたオリジナル飼料を給与し、きめ細かな管理で大切に飼育している
テラタの鶴形牛コーナー。確かな品質と安心・安全の信頼があるからこそ地元で支持されてきた、特別なごちそうだ

肉質の秘密は地元の米をブレンドした独自飼料。一頭一頭の消化速度にまで気を遣い、負担をかけずにゆっくり育てるため、牛本来の健康的な成長能力が肉を良質にするのだ。鶴形牛にほれ込み、自ら仕入れを担う店長の鈴木雄亮さんは「見た目の美しさ、脂のコク、肉の弾力。どれもが鶴形牛の魅力」と太鼓判を押す。

テラタ バイパス店 店長の鈴木雄亮さん。牧場と密に連携し最上級の肉を仕入れている 

鶴形牛の真骨頂である脂と赤身の甘みを楽しむなら、豪勢なサーロインだろう。やわらかく旨みが濃いと評判だ。

コクがあり脂が甘いと評される鶴形牛は、ステーキにも最適

すきやき用ロースは店長イチオシ。ふんわりと滑らかな舌触りで、きめ細かなサシがジューシー。贈答にも喜ばれる一番の人気部位だ。

見た目もシルクのような滑らかさ!能代市民が、大切な人へのお中元やお歳暮に選ぶ一級品

また、バラカルビは強い旨みとしなやかな食感が特徴。焼肉にすれば、引き立つ香りが猛烈に食欲をそそる。

焼肉がランクアップするバラカルビ。肉の旨みでご飯が進む

能代市の大地が育んだ鶴形牛。地元の人々が特別な日に楽しむ確かなおいしさを、ぜひその舌で味わってほしい。

能代市のお礼の品のクチコミ

クチコミはまだありません。

自治体情報

秋田県能代市(のしろし)

こちらの自治体詳細

バックナンバー

ふるさと納税ニッポン!SNS
Loading ...