総力取材記事

ビアカップ、アイススプーン、フライパン伝統工芸高岡銅器を日常に取り入れる

富山県北部に位置する高岡市。鋳物の伝統工芸品「高岡銅器」や蒔絵が美しい「高岡漆器」、良質の菅草を使った縫い笠「越中福岡の菅笠」の産地である。「高岡銅器」は400年余り前に加賀藩前田利長が高岡城を築城し、町の繁栄を目指して鋳物工場を開いたことに始まる。最初は日用品や農耕具などの鉄鋳物、江戸中期には銅鋳物が作られるようになった。明治以降は美術工芸品の生産が中心となり、大きなものでは釣鐘や仏像も高岡で作られた。国内の寺の釣鐘や仏像、銅像の95%は高岡産である。近年は受け継がれてきた技術を活かし、錫や軽合金など銅以外の金属を使ったデザイン性の高い製品が次々と生み出され、あらためて注目が集まっている。

その代表格、大正5年創業「能作」のキッチンウェアは、返礼品でも人気のアイテムだ。「NAJIMIタンブラー」は錫100%で作られており、程よくやわらかい。あらかじめ親指が当たる位置がくぼんでいるが、自分の手の形に合わせてくぼみを増やして、さらに使いやすくカスタマイズできる。

市内に本社を置く「タカタレムノス」のアイスクリームスプーンは、熱伝導率が高いアルミニウム製で、手の体温でアイスを溶かしながら食べられる優れもの。手になじむように計算尽くされたフォルムも素晴らしい。カチカチに凍ったアイスにも嘘のようにスッとスプーンが入っていく。一度使ったら手放せなくなる逸品だ。

軽くて丈夫なフライパンを探している人におすすめしたいのが、「北陸アルミニウム」の「プレールフライパン」。溶かしたアルミを型に流し込む鋳造製で、食材へ均一に熱が伝わりおいしく調理できる。内面には最高品質のコーティングが施されているので耐久性も抜群。高岡の伝統工芸をぜひ日用品として取り入れてみて。

高岡市のお礼の品のクチコミ
クチコミはまだありません。