総力取材記事

最北の島・礼文町だからこその、ウニやアワビ、ホッケやコンブ、最上の美味をご堪能あれ!
礼文ブルーの海と空を誇る、奇跡と賞される「花の浮島」
その名をアイヌ語の「レプン・シリ(沖の・島)」に由来する礼文町。日本海にある日本最北の離島で、大きさは南北29㎞、東西8㎞、一周わずか72㎞ほど。東南に幅約8㎞の礼文水道を隔てて利尻島と向き合っている。
太古に大陸から切り離された島には奇跡的な自然が今なお残り、レブンアツモリソウやレブンウスユキソウなど礼文島固有種が生息。春から秋にかけては300種以上の高山植物が咲き誇り、花の浮島とも呼ばれる。本州であれば2000m級の高地でしか出合えない植物を、身近に楽しめるのもこのまちならでは。島固有種の群生地や巨岩・海食崖など景勝地を巡る自然歩道が整備され、花の浮島を歩いて感じるトレイルが人気を博している。
島の南東、海の向こうに利尻富士を望む絶景スポットは、映画の舞台にもなっている。その撮影のために建てられた校舎は「北のカナリアパーク」として整備・利用され、5月〜10月限定で公開されている。
四方を澄み渡る礼文ブルーの海に囲まれた、まち自慢のお礼の品は、国内外で高級品として取り扱われる海の幸。魚介類が育つのは、暖流の対馬海流と寒流のリマン海流が混じり合う潮の目。プランクトンが豊富で夏も冷涼な、北海道でも指折りの好漁場だ。世界トップクラスの料理人が唸る豊潤な旨みや風味は、礼文の海が導いているのだ。
主力であるホッケやタラ、ウニ、コンブに加え、ナマコ、タコ、エビ、カニ、サケ、ソイ、カレイ、アワビなどが水揚げされる。

1年を通して途切れることなく多種多様な魚介類が獲れるのも、礼文町だからこそ。
最高級コンブが主食だから、礼文産ウニの旨さは最上級
一番人気のお礼の品は礼文産のウニ。なかでも最高級とされる利尻コンブを主食とする「エゾバフンウニ」は、「甘い!濃い!旨い!」と大評判。一方、利尻コンブ以外にも海藻や貝類などを食べて育つ「キタムラサキウニ」は、「すっきりとした甘さが絶妙」と好評だ。


礼文島の海産物だけを取り扱う「野崎水産」では、水揚げ直後の鮮度抜群のウニを当日中に「無添加冷凍生ウニ」へと加工。だから解凍後も生食で豊かな風味を味わえる。同社の野崎良男さんによると、「『ウニは不得手なのに、礼文産ならおいしく食べられる』というお声が多いです」と言う。


エゾバフンウニとキタムラサキウニの人気順を聞くと「お好みで評価は二分。甲乙つけがたいおいしさです。ぜひ食べ比べてください」と教えてくれた。

「無添加冷凍生蝦夷アワビ」も天然ものを、鮮度最優先で加工した逸品。利尻コンブを食べて育ったアワビの豊かな風味にご注目を。

脂の乗った香深の真ホッケ。凝縮された旨みに愕然
次に紹介するお礼の品は、魚へんに花と書く????2品「開きホッケ」と「ホッケのチャンチャン焼き」。まち一番の水揚高を誇るホッケは、名実ともに花の浮島・礼文島の特産品である。

同2品には、フェリーが発着する島の玄関口・香深港に水揚げされる真ホッケが使用されている。水温が低く波が荒い海で育ったホッケは、脂が乗って身が締まり肉厚なのが特徴。「香深の西側は条件が良くて、旨いホッケが獲れるんです」と香深漁業組協同合・販売部長の三上忠晃さんは話す。

ホッケは海中に網を仕掛けて魚を獲る刺網漁法での操業となり、午前2時頃に投網して4時間後くらいには網を巻き揚げるため日網操業と呼ばれている。帰港後すぐに網から外されたホッケは、規格ごとに箱詰めされ、漁協へ運搬されて凍結作業に至る。迅速な処理で、鮮度の良さも折り紙付きである。

漁期は5月の連休明けから10月20日まで。「ホッケの産卵が始まる時期からホッケは獲りません」と三上さん。「今ある資源を守り育てるための取り組みの一つです」と言う。
お礼の品の開きホッケは、一度凍らせることで身を締め、解凍した後に塩水に浸して一夜干しを行う。手間暇かけた加工法から、「自慢のホッケをとことんおいしく食べてもらいたい」という香深の熱意が伝わる逸品。焼き身からあふれ出る脂も実に旨い。

チャンチャン焼きは、北海道の漁師町に伝わるご当地料理。礼文島では、ホッケの上に長ネギと味噌を乗せて焼き、焼き加減で身をほぐしながらネギ味噌を絡めて食べる。お礼の品には、ワンフローズン加工で風味と食感を整えたホッケに秘伝の味噌も付いている。自宅ではホットプレートなどを囲み、仲間とわいわい島の名物料理を楽しんでみては。

利尻コンブのつゆやだしで、家庭料理が高級料亭の味に
利尻コンブは、礼文島を含む宗谷管内で採れるコンブの総称である。その上質なコクや風味を生かした「礼文島調味料セット」が、じわり人気急上昇中。

「昆布しょうゆ」「昆布つゆ」「根昆布だし」を開発したのは、礼文島の最北にある船泊漁業協同組合だ。
「ほら、ここ。利尻コンブの欠片が入っているの見えますか?」。船泊漁協・直売店責任者の越後 潤さんは、昆布しょうゆのボトルの底を指さした後、「味見して」と小皿にしょうゆを注ぐ。指先につけて舐めると、まろやかな甘さで、何とも上品な風味と口当たり。「『一度使ったら、他のしょうゆでは物足りない』とリピート注文される方がほとんどです」との越後さんの言葉が説得力を持って響く。


昆布つゆにも利尻コンブの欠片が入っている。使い切ったら取り出して、刻みコンブにして白飯に混ぜて召し上がれ。根昆布だしにはカツオ節の旨みをプラス。3品とも普段の料理を高級料亭の味に格上げする便利品で、「礼文とろろ昆布」との併せ使いもおすすめだ。


夏はコンブ干しの最盛期。機会があれば、礼文の景色を見に島を訪れて。

礼文町のお礼の品のクチコミ
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