美しい海や珊瑚礁と絶景、自然に魅せられる恩納村
沖縄本島中部に位置する恩納村は県内屈指のリゾート地として大型ホテルが林立する。27㎞に及ぶ、東シナ海に面した海岸線「サンセット海道」は夕日が美しく、リゾートウエディングやフォトスポットとして人気を博している。
東シナ海の水平線に沈むサンセットは一見の価値あり
緑と海の自然豊かな恩納村はウエディングのフォトスポットとしても注目されている
コバルトブルーの海が広がる絶景ポイント万座毛や真栄田岬、ダイビングスポット「青の洞窟」があり、2018年には「世界一サンゴにやさしい村」宣言をし、SDGs未来都市形成に取組んでいる。
沖縄海岸国定公園区域にある象の鼻をイメージさせる景勝地・万座毛
酒蔵の「恩納酒造所」は1949年創業以来「萬座」を主力商品に、近年では海底で熟成させた「珊瑚の海」を商品化。琉球グラス「おんなブルー(匠工房)」は令和4年沖縄県商工会特産品コンテストで県知事賞を受賞した逸品だ。
恩納村の海への想いを詰め込みデザインされた化粧箱入り。令和4年沖縄県商工会特産品コンテストで県知事賞を受賞
モズクやアーサ、海ぶどうの養殖が盛んで海の恵みと自然に魅せられる恩納村で非日常を満喫してほしい。
シュノーケルツアーやダイビングツアーに参加すると、熱帯魚の群れにも遭遇する
上品で安穏な大人たちの楽園、暮らせるリゾート
「暮らせるリゾート」をコンセプトに掲げる「HIYORIオーシャンリゾート沖縄」。風が吹き抜けるエントランスを通り抜け、テーブルチェックインでウエルカムドリンクをいただく。
風が吹き込む開放感のあるエントランス。海に抜けるようにインフィニティテラスが続く
インフィニティテラスからは恩納の海と高く広がる空を一望できる
気配りを感じる朝食ブッフェは、過去に一休.com「全国×朝食が人気の宿TOP100」にて1位を獲得した。ホスピタリティへの評価も高く、ホテルの世界観に引き込まれていく。全室スイートルームでオーシャンビューの客室はコンドミニアムタイプ。返礼品となる「オーシャンスイート」の客室は、リビングルームと寝室がつながり、サンセットを望める広いテラス付き。
オーシャンスイートの客室は、ダイニングルームと寝室を仕切ることもできる
海やサンセットを望む広いテラス付き。ゆったりとくつろげる客室はテラスとの間に段差がないリビングテラスだ
ドリンクやブルーシールアイスのサービスに、ミレニアムオーガニックスのボディアメニティとスキンケア用品が用意されている。地元食材も味わえる朝食ブッフェは、洋食を中心に和食や沖縄料理、ベーグルサンドにアサイーボウルなど、食の多様性を体現する豊富なメニューが揃う。
中長期で利用する宿泊者が多いことから、日ごとにメニューを変えて自分なりに楽しめる朝食ブッフェ
日ごとにコーナーを変えて楽しむのがお勧めだ。夕食ではメキシコ料理をベースとしたテクス・メクス料理とイタリアンをかけ合わせた多国籍料理が提供され、インルームダイニングでも味わえる。インフィニティプールや屋内プール、半露天の大浴場「日和の湯」にはサウナもあり、充実した館内施設。食事を楽しみながら、暮らせるリゾートを満喫してほしい。
オールデイダイニング「Hillside Grill Restaurant」のテラスでは、海風を感じながら食事を堪能できる
お茶とお香で癒される宿、断食と瞑想リトリート体験
施設全体がパワースポットとなる「Wayn‐Zen恩納荘園」で"呼吸、食事、睡眠、心、体"のバランスを整えながら、1週間宿泊するファスティング(断食)リトリート。宿泊施設から高台へ上がると絶景テラスがあり、東シナ海を一望する壮大な景色が広がる。月曜日にスタートして日曜日に終了する7日間コースは瞑想やヨガをメインに毎日4つのプランをこなす。朝はビーチ禅ヨガ、朝食後に呼吸か瞑想、午後は薬香セラピー・気功体操・禅ヨガなど、夜は癒しヨガ瞑想を体験できる。
瞑想やヨガを体験できる琉球畳の「禅の間」
高台に上がると東シナ海を一望する絶景テラスがあり、瞑想やヨガも行える
初日から3日間かけて徐々に食事の量を減らし、4日目が完全断食(水のみ)、5日目から徐々に量を増やしていく。
3日目と5日目にいただく自家製スムージー
2日目と6日目に提供されるお粥セット
洋室ツインと和室のメゾネットタイプ。
寛ぎと癒しを追求するために客室にはテレビがなく、Wi-Fiも設置なし(一部共同エリアでFree Wi-Fi対応)
お茶とお香が2種類ずつ用意され、昼用の中国茶と夜用の県産ハーブティをいただける。心身ともにリフレッシュしながら静寂な空間で自分と向き合う、非日常体験になるだろう。
恩納村の海を再現!匠工房の技法が生むグラス
"職人が嫌がるような、手間をかけた熟練の技法"が「琉球ガラス匠工房」の特徴だと話す、恩納村出身の代表・松田英吉さん。
琉球ガラス匠工房の代表・松田英吉さん。2009年に沖縄県伝統工芸士認定を受け、現在は沖縄県琉球ガラス製造協同組合の理事長を兼任する
高校卒業後から琉球ガラス職人となり、2000年に匠工房を設立。
2000年に設立した琉球ガラス匠工房の石川本店。工房を併設してガラス体験も行う
44年目の卓越したガラス職人だ。2022年7月に発売を開始した琉球ガラス「おんなブルー」は恩納村の遠浅の海をイメージしたもの。型に入れて吹き棹で空気を送り込む「型吹き」と5層の被せガラスの技法が使われ、色や形一つ一つに意味がある。グリーンは干潮時に珊瑚礁が姿を現すイノーの色合い、ブルーが海の青さだ。波打つ白波に見立てたうっすら白いライン、海中の泡をフリットで表す。気泡の粒をフリットといい、このフリットのきめ細かさと螺旋を描くねじれ模様が匠工房独自の技法だ。
琉球ガラスのグラス「おんなブルー」。このきめ細かいフリット(気泡)が匠工房独自の技法であり、ゴツゴツした形は琉球石灰岩をイメージした
1300度を超える溶解釜があり、熱を帯びる工房では匠工房の熟練の技を見学できる恩納村の海への想いを詰め込みデザイン
恩納村の海への想いを詰め込んで匠工房の職人たちが制作する「おんなブルー」。沖縄の海を想像しながら、自宅で寛ぎながら使ってほしい。
特許技法で時や想いを綴る、植物を焼きつけたガラス皿
「GlassWorksちゅき」が"つづるガラスアート"として独自の特許技法で制作するガラス皿。
ゆうなの花 HAKUの平丸大皿、長皿、長皿(細)の3点セットでお届け
ガラスの原料は窓ガラスをリサイクルした環境に優しい素材を使う。現京都造形芸術大学卒業後、ガラス工芸の専門学校に通い技術を身につけた作家の吉田栄美子さん。
つづるガラスアートの作品を制作する作家の吉田栄美子さん
もともと生物や化石が好きで、植物の新たな生命を吹き込んだガラス作品を作りたいと、植物をガラスに焼き込むことを試みる。しかし、ガラスを焼くには1000度を超える熱が必要であり、それでは植物が灰になってしまう。そこで試行錯誤の末に、植物に散布する釉薬を開発し、2015年に特許を取得したという情熱と凄腕の持ち主だ。
恩納村の村花「ゆうな」を焼きつけたガラス皿。白いプレートはどんな料理にもよく似合う
ひとつとして同じ形の植物はない。ガラスに植物を焼きつければ、植物が朽ち果てることなく、ガラスアートの一部として生き続ける。
ゆうなの花がアクセントに。特別な記念日に手の込んだ料理を盛りつけて
大切に使えば、次世代へと時や想いも受け継ぐガラス皿になるだろう。
それぞれのお皿は木箱に収納されている
懐石料理職人の熟練の技、あぐー豚のしゃぶしゃぶ鍋
恩納村の美しい海沿いに位置する全個室の料亭「琉球ダイニング桃香」。上質を知るお客様にワンランク上のお料理をと、懐石料理やしゃぶしゃぶコース、純手打ち日本そばを振る舞っている。特に店主こだわりの逸品「やんばる島豚あぐーのしゃぶしゃぶ鍋セット」は多くのお客様を魅了させてきた。
コレステロールが低く、とろける脂身がおいしい沖縄のブランド豚「やんばる島豚あぐー」のロースと三枚肉
あぐー豚のロースと三枚肉とともに桃香特有の玉ねぎスライスや地元の旬野菜、締めは沖縄そばでいただくのが桃香流。昆布と鰹の一番だしをベースにした秘伝特製スープでしゃぶしゃぶしたあとは桃香特製の2種類のタレで。手間ひまかけた胡麻ダレは当り鉢で2時間すりあげて調味料を独自配合して作り、自家製シークヮーサーポン酢はあぐー豚のおいしさをより引き立てる。
秘伝特製スープや自家製調味料をセットした料亭の味をご自宅でいただける
歯ごたえシャキシャキの恩納村産もずくは特製土佐酢で味わってほしい。
高校卒業から16年間、この店一筋で修行を積んできた若手職人の伊波興平さん
海から恩恵を受ける村から、希少価値が高い泡盛を発送
海底貯蔵泡盛「珊瑚の海」は恩納村の事業社が3社共同で開発した商品だ。1949年に創業した歴史を持つ「恩納酒造所」の泡盛「萬座」3年古酒を、所属の海人ダイバーが海底に沈めて管理・チェックし、「株式会社ONNA」が運営する村の直売所、通称"おんなの駅"にて、珊瑚の海3年古酒25度、35度、40度の3種類を販売している。
華やかな紅型の布を蓋にかぶせた海底貯蔵泡盛「珊瑚の海」3年古酒40度
水深約10m以上の海底で寝かせて、1年後に引き上げる海底貯蔵泡盛。海と珊瑚に守られながら、水温と潮流の変化によって海底でゆらゆらと揺り動かされて熟成する。
海底で1年ほど寝かせて引き上げた泡盛の瓶には、小さな貝殻や海藻が付着して味わい深い模様が付く
泡盛「萬座」の特徴としては尖りがなく、芳醇でフルーティな味わいだという。珊瑚の海1本ずつに泡盛を瓶詰めした詰口には年ごとにナンバリングしたタグが付き、限定ものを意味するLIMITEDの表示はプレミア感がある
化粧箱にセットされ、詰口の日付とナンバリングのタグ付き
海の恩恵を受けてきた恩納村だからこそ、考えられた希少価値が高い泡盛。大事なタグとともに大切に保管しながら味わってほしい。