愛知県の東部に位置する新城市は、四季折々、美しい自然であふれる緑豊かなまちだ。国の名勝・天然記念物にも指定された鳳来寺山は、1300年前に利修という仙人が開山したと伝わる霊山であり、中腹には鳳来寺が建つ。

そこで紹介したいのが、澄んだ空気や清らかな水が流れる自然の中で育った地元ブランド牛の「鳳来牛」である。新城市は愛知県一の和牛繁殖産地であり、この地で生まれ育った「三河子牛」が市外に出荷・肥育されて松阪牛や飛騨牛となる。この三河子牛を市内で肥育したのが鳳来牛で、肥育を手がける農家はわずか4軒。出荷量が限られるため、ほとんど市場には出回らない。数種類の穀物と牧草をブレンドした良質なえさを与えられて育った「鳳来牛」の肉質はやわらかく、霜降りが入っていても脂がしつこくなくておいしい。

新城市が位置する奥三河は、良質な木材が採れる全国有数の木材産地でもある。美しい木目と優しい肌触り、豊かな香りが特徴の奥三河産木材は、江戸城や日光東照宮を作る際にも献上された。市内で建築資材の製造・販売を行う「杉生」では、「奥三河の木の素晴らしさを全国の方々に知ってもらいたい」という思いから、家具の製作も手がけている。返礼品の「イージーラック」と「アウトドアテーブル」は豊橋技術科学大学の学生のアイデアを元に作られたもの。どちらも軽くて持ち運びしやすいので、アウトドアシーンでも活躍してくれそうだ。