総力取材記事

緑のゴルフ場でリフレッシュ、 サーキットでレースを体感! 名品「 美濃焼」「中山道ハム」も

緑のゴルフ場でリフレッシュ、 サーキットでレースを体感! 名品「 美濃焼」「中山道ハム」も

プロも戦うコースでプレー。季節ごとの楽しみ方も

愛知県津島市の旧家を解体・移築した、敷地内にある別邸「古今」。懐石料理などが楽しめる
クラブハウスの壁には女子プロ選手の写真が
最終18番ホール。プロのトーナメント開催時は数万人規模の観客が訪れ、テレビでも中継される
GOLF5カントリーみずなみコース支配人の西山貴志さん。「多い時は1日約50組がプレーされます」

岐阜県南東部、美濃地方の瑞浪市は、緑の山々や田畑が美しい、自然豊かなまちだ。古くから陶磁器「美濃焼」の産地として栄え、洋食器の製造を始めた明治時代以降は、洋食器のまちとして世界的に知られるようになった。
市北部には中山道が通り、宿場町として栄えた細久手宿や大湫宿には当時の面影が残る。戦国武将、明智光秀を輩出した土岐一族発祥の地でもあり、一日市場八幡神社には一族の居館があったと伝えられている。
緑に囲まれた市でおすすめしたいのが、ゴルフだ。市内には、13ものゴルフ場があり、多くの人でにぎわう。
その中の一つ、「GOLF5カントリーみずなみ」コースは、女子プロゴルファーたちの戦いの舞台でもある。自然の起伏を活かした18ホールは川田太三氏の設計で、これまでに、何度もレディスプロゴルフトーナメントが行われてきた。2018年開催の「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」では、申ジエさんらが熱戦を繰り広げた。
返礼品では、コースの利用券やコテージの宿泊券などを提供する。「トーナメントコースのグリーンや、戦略的なコースレイアウトを楽しんでほしい」と話すのは、支配人の西にしやま山貴たか志しさん。「テレビなどでトーナメントを観戦されたお客様は、試合を振り返りながらプレーされています」。トーナメント後は期間限定で、プロと同じティーイングエリアから回れる。
快適にプレーをしてもらうため、グリーンの整備を徹底。コースを管理するグリーンキーパーが毎朝、広いワングリーンをチェックして回る。
GOLF5カントリーみずなみコースは年中無休で、冬でもプレーできる。近年は、防寒ウエアなどが充実し、冬のプレーを楽しむ人も。「冬はフェアウェイの芝が薄くなり、ボールがよく転がります。狙うポイントも違って面白いですよ」(西山さん)。季節によるコースの違いも体験してみたい。

初心者でもOK。非日常を楽しめるサーキット

フェスティカサーキット瑞浪で行われたシリーズ戦の様子。白熱したレースが展開される
ヘルメットなどはレンタルできるので、初心者も安心して利用できる
取材時には、小学6年生の男児がマイカートを乗りこなしていた。「速く走れるのが楽しい」とにっこり
「楽しんで走るうちに、タイムが上がっていきますよ」と話すマネージャーの若田部真宏さん

カートレースの全国大会も開催されるサーキットで、スピード感あふれるスポーツ走行を楽しむのもいい。「フェスティカサーキット瑞浪」の返礼品は、初心者向けにレンタルカートでの走行体験チケット、経験者向けにはマイカートを持ち込める走行券がある。
全長1.177キロ、幅9~11メートルのコースでは、全日本カート選手権や、年数回のシリーズ戦などが行われる。マネージャーの若田部真宏さんは「スピードが出るタイプのレイアウトですが、初心者でも安全に思いきり走ることができます」
初心者の場合、服装は長袖長ズボン、動きやすいスニーカーで利用する。ヘルメットやグローブはレンタルできる。初心者向けのレンタルカートのサイズは、車長1・8メートル、車幅1・6メートル程度。身長140センチ以上あれば、免許がなくても乗れる。
若田部さんに上達するコツを聞いてみた。「たくさん走ることです。慣れてくると、けっこうスピードが出せるようになる。怖い場合は無理にスピードを出さなくても楽しめます」
対向車を気にせず、止まることなく思いきり走れるのがサーキットの魅力だ。若田部さんは「風も全部体で受けますし、迫力があります」と話す。安全のため、コースの管理は徹底しているという。広い空の下をカートで疾走し、「非日常」を感じてほしい。
瑞浪の自然にはぐくまれたお茶もおすすめだ。「成瀬農場瑞芳園」は、標高400メートルの山間部で、有機農法にこだわって茶葉を栽培する。
朝晩の寒暖差がある環境で育った茶葉は、旨みが増し深い味わい。返礼品では、発酵に適した「べにふうき」を原料にした「和紅茶」や、国産紅茶を練り込んだカステラを入れた飲み比べセットもある。和と洋の味わいを堪能したい。

飲み比べセットには、べにふうきを原料にした和紅茶や、国産紅茶を練り込んだカステラなどがそろう

食事に写経、オフィスでも。仕切り皿の使い方は自由

熟練の職人が、うつわに均等に釉薬をつけていく
釉薬をつけたうつわを窯に入れる。白磁の場合、約1340 ℃で焼き締めることで、丈夫で長持ちするようになる
人気の返礼品「イゾラパレットプレート」。機能的で、積み重ねられるのが特徴。色は白磁や織部釉、飴釉など
ミヤマプランニングの専務取締役でデザイナー、柴田正太郎さん(左)と「イゾラパレットプレート」の生みの親、川端喜子さん

そして、瑞浪市といえば美濃焼。一時は欧米ブランドの洋食器も製造していたため、薄くて丈夫なうつわを作るノウハウが受け継がれている。
返礼品の美濃焼で人気を集めているのが、食器メーカー「深山」の機能的な仕切り取皿「イゾラパレットプレート」だ。発売された2009年に「グッドデザイン賞」を受賞した。
ふちがなく、3つに仕切られた皿は、さまざまな使い方ができる。箸と調味料、薬味を載せてもよいし、箸とおかずを載せてもよい。筆と墨を置けば写経に使えるし、クリップなどの文具を置けばオフィスで使える。深山の関連会社「ミヤマプランニング」の専務取締役でデザイナー、柴田正太郎さんは「お客様のアイデアで、使い方が広がっていっています」。重ねて収納できるのもうれしい。
デザインした川かわばた端喜のぶ子こさんは言う。
「紙に四角を書いて線で仕切ると、いろいろな使い方のイメージがわいてきて、『これだ!』と思いました」
見た目はシンプルだが、複雑な形状をしているため、慎重に粘土で試作し、製品の型を作る型屋と、綿密に打ち合わせた。「ハマ(台座の部分)の処理などが難しかったですが、『絶対いける』という気持ちがありました」(川端さん)。実用的で無限の可能性を秘めた皿を、自由な発想で使ってほしい。

ドイツに学んだ無添加、手作りのハムやベーコン

山田さんと平井さんの母恭子さんが育てるハーブ畑。季節によっては、商品にフレッシュハーブのブーケを添えることも
ロースハムや生ベーコン、生ソーセージなどを詰め合わせた返礼品
生ベーコンを使ったトマトパスタ
ルンドの中で目玉焼きを作り、生ベーコンを入れたチャーハンを添えるとカタツムリに
無添加、手作りにこだわって食品づくりを続けるオーガニックフーズ社長の山田豊士さん(左)と平井幸美さん

丁寧なもの作りの精神は、食品作りにも通じる。山の中の工房「中山道ハム」では、国産の豚肉を原料に、無添加のロースハムやソーセージ、生ベーコンなどを手作りしている。化学調味料や他の添加物を一切使わず、塩や自家調合のスパイスで味付け。長期熟成させ、肉の自然な旨みを引き出す。
工房を運営する「オーガニックフーズ」の設立は1988年。前身は、社長の山田豊士さんと妹の平井幸美さんの両親が始めた養豚場だ。母恭やす子こさんが、父藤夫さんが育てた豚の肉を使い、ハムやソーセージを作り始めた。
山田さんは18歳でドイツにわたり、3年間、ハムやソーセージの工房や食肉の専門学校で修行した。帰国後は、母親や平井さんらと安全で、おいしい食品作りに取り組んできた。「添加物に頼らず、温度管理や素材、塩、スパイスを工夫して、自然な味の物を作りたい」と試行錯誤する。
返礼品では、丹念に仕上げた製品の詰め合わせを提供する。人気は生ベーコン。シンプルかつ、生ならではのジューシーな味わいだ。客からの提案で作ったリング状のソーセージ「ルンド」も好評だ。中に卵を落として焼くと、おしゃれな一品になる。2、3週間熟成させたロースハムもおすすめだ。自分用はもちろん、お世話になった人へのお礼にもよさそう。
健康に気を遣いたい、という人には「ムラセ」が提供する「黒にんにく」もおすすめだ。ニンニクを熟成させると、栄養価がアップし、甘みも増す。
国産のニンニクを約1ヵ月、じっくりと熟成させた黒にんにくは、皮をむいてそのまま食べられるほどの甘さ。特有のにおいはほとんどなくなり、ヨーグルトに入れたり、チーズと一緒に食べたりしてもおいしいという。
ふるさと納税を担当する瑞浪市市民協働課によると、2019年8月現在、返礼品の種類は約230種類。自然の恵みを受けて造る日本酒や、岐阜県が誇る飛騨牛、鬼まんじゅう、ハチミツなどの品々は、どれも魅力的だ。市には見どころも多い。返礼品で興味を持ったら、ぜひ訪れてみてほしい。

栄養価が高く、そのままでも食べられるほど甘いという黒にんにく
ふるさと納税を担当する瑞浪市まちづくり推進部市民協働課の皆さん
巨岩・怪岩とともに自然を満喫できる「鬼岩公園」。春の桜や、秋の紅葉の時期には多くの人が訪れる
戦国武将、明智光秀を輩出した土岐一族の居館があったと伝えられている一日市場八幡神社
太古の昔は海の底だった瑞浪市は「化石のまち」でもある。土岐川沿いの野外学習地では、化石発掘体験が楽しめる(要届出)
地場産の新鮮な野菜や肉などが集まる農産物等直売所「きなぁた瑞浪」

瑞浪市のお礼の品のクチコミ

岐阜県瑞浪市

瑞浪ボーノパークのボロネーゼ6食セット(10,000円)

2023年9月8日 13:20

南西さん

瑞浪市には子どもが進学しているので、応援の気持ちを込めて申し込みました。
ボーノポークという地元のブランド豚を使ったボロネーゼです。
ミートやボロネーゼのソースにありがちなクドさや油感はなく、しっかりと落ち着いたポークの旨みを感じました。美味しかったです。

参考になった

自治体情報

岐阜県瑞浪市(みずなみし)

こちらの自治体詳細

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