小野町は阿武隈地域のほぼ中央に位置し、標高700mを超える山々に囲まれた自然豊かなまち。また、世界三大美女の1人として知られる「小野小町」の生誕伝説が残っており、今なおまちに息づいている。毎年4月中旬から下旬にかけて、まちの中央に流れる夏井川両岸に約5㎞にわたって「夏井千本桜」と呼ばれる約1000本のソメイヨシノが咲き誇る。5月中旬には高柴山に約3万株のヤマツツジが咲き、ハイキングに最適だ。

人気返礼品は、町産の炭製品やステーキ肉・しゃぶしゃぶ肉、くんせいたまご、まちのレストランで提供しているハンバーグなど。2022年度からは町産の石材を使った返礼品が登場した。

　同町は昔から石材業が盛んな土地で、現在も多くの石材店があり職人が技を磨いている。「一輪挿し(黒みかげ)」は、職人の技術を見られる逸品だ。小野町産の黒みかげは、石肌の表面に金箔のような模様が浮き出ることから「浮金石」と呼ばれている。国内の黒みかげ石の中でも希少性が高い。

「〈小野の里・幸牛〉黒毛和牛サーロインステーキ」は、人気の高い返礼品の一つ。豊かで厳しい自然の中で、それぞれの牛の個性に合わせて、ゆっくり・ゆったり育て上げられる幸牛。さらりとした脂の甘さと旨みには定評がある。「まずは塩こしょうで肉そのものの味を楽しんでください」(事業者)。

人気和洋菓子店から届くのは手作り「オムレット」。あぶくま高原産の「こめ卵」を使ったふわふわスポンジと生クリーム、バナナや抹茶などのハーモニーが楽しめる。熟練のパティシエが一つ一つ丁寧に仕上げている。

「地元の人が丹精込めて作った小野町の味や、石材・木炭など職人技が見られる製品がそろっています。ぜひ手に取っていただきたいです」(同町企画政策課 清水綾子さん)。