総力取材記事

海と山と人が輝く厚岸町は、四季の牡蠣から特選牛乳まで、唯一無二の美味銘品の玉手箱

海と山と人が輝く厚岸町は、四季の牡蠣から特選牛乳まで、唯一無二の美味銘品の玉手箱

町制施行百二十周年新たな時代に向かうまち

春、子野日(ねのひ)公園は約1200本の桜が満開に。多くの花見客で賑わう
月中旬から7月初旬、ヒオウギアヤメが咲き誇る原生花園あやめヶ原

北海道の東部、海と陸に囲まれた、「花と味覚と歴史のまち」厚岸町。独特の地形による良港を有し、古の時代より交通の要として栄えたまちだ。また開拓の時代には、道東の拠点として大きな役割を果たし、まちの歴史を刻んできた。そして雄大な自然も大きな魅力。ラムサール条約の登録湿地である「厚岸湖・別寒辺牛湿原」に加え「大黒島鳥獣保護区」など、貴重な生態系が保たれた自然環境を擁する。
令和2年7月、町制施行百二十周年を迎え、新時代へ向けての事業が進められている。その一つが厚岸漁港のリニューアルだ。衛生管理対策と流通機能を向上させた新施設が、同年8月に供用を開始し、鮮度や品質を良質な状態で出荷できるインフラが整った。

冬の凍り付いた海にかかる厚岸大橋
あっけし牡蠣まつりは、まちの秋の風物詩(例年10月に開催)

年間を通じて食べられる厚岸の牡蠣で食卓に感動を

牡蠣の旨みと香ばしさが口いっぱいに広がる。味の染みたご飯をお握りにしてもおいしく食べられる
子野日公園の入口にある厚岸海産。食堂では牡蠣ラーメンなど牡蠣メニューが地元の人にも大人気
牡蠣のまちに生まれ、牡蠣に生きる、菅原さん。目利き自慢で仕入れも担う

一説にはアイヌ語『アッケシシ』(かきのあるところ)に由来するとされる厚岸の特産品は、やはり「牡蠣」。漁場となる厚岸湖は、淡水と海水が混じり合う汽水湖で、適度な塩分濃度下で育つ植物性プランクトンが豊富だ。年間を通じ水温が低く生育に時間を要するため、牡蠣は栄養をたっぷり蓄えじっくり育つ。深い味わいと豊かな旨みは、厚岸の牡蠣だからこその特徴だ。
弾けんばかりに身は盛りあがり、ぷるっぷる、独特の甘みがたまらないブランド牡蠣「マルえもん」は、一年を通じて出荷される。年4回のお届け便を扱うマルユウ海楽の池田勇司さんは、「身や味がしまっていて、春夏秋冬それぞれに旨いんです」と太鼓判を押す。
ところで厚岸の牡蠣はすべて水揚げ後、48時間の殺菌が義務付けられているのだが、マルユウ海楽は仕入れ後の牡蠣をさらに自社の生簀で殺菌する。生簀内の海水は月1回、牡蠣は週1回、研究所に検体を送りノロウイルス検査や細菌検査を実施。結果が陰性あるいは基準値以下であるのを確認するのはもちろん、お礼の品にも報告書を同梱するという徹底ぶり。だから発送日を含め6日以内なら生食可能。「ぜひ生で食べ比べ、ご自身のベストシーズンを見つけてほしいです」と池田さんは話す。
缶詰かきごはんの素も、年中楽しめる厚岸牡蠣の銘品だ。考案者は食堂と海産物販売の店・厚岸海産の菅原基記さん。「もともと冷凍食品だったものを、持ち帰りに便利な缶詰にした」のだそう。内食需要が高まる中、献立に悩んだときの豪華でおいしいお助けメニューとして、人気がじわり上昇中。

仕入れた牡蠣は同社の殺菌水槽内で畜養した後に出荷
春は風味まろやか、夏は豊潤クリーミー、秋はさっぱりコク旨、冬は特濃厚ジューシー。四季折々の味を楽しめるのは、厚岸の牡蠣だからこそ
捌きたての牡蠣は、ぷっくりツヤツヤ、見事な弾力
日々牡蠣を食している池田さん、ご覧の通り元気いっぱい。「皆さんもぜひ、牡蠣で元気に!」

黒潮と親潮が交わる潮目厚岸沖には海の幸が満載

水温が冷たくプランクトンが豊富な厚岸湖で育つ大粒の天然あさりも、まちを代表する味覚。漁場の一部で開催される「あさり掘り体験(潮干狩り)」も大好評(例年6月に開催)

厚岸の沖は、暖流の黒潮と寒流の親潮が交差する、潮目と呼ばれる好漁場。潮目では餌となるプランクトンが大量発生するため、魚はどれも栄養満点、おいしさも格別だ。丸弘水産おすすめ海鮮冷凍品セットは、鰊や氷下魚など厚岸自慢の珍しい海の幸がいっぱい。
「初めての方は、あさりの大きさに驚かれます」と話すのは、澤田剛幸さん。厚岸のあさりは牡蠣同様に、厚岸湖で栄養をたっぷり蓄え成長する。だから大粒でぷりっぷり。袋の記載通り味噌汁にしても、パスタや酒蒸し、何でもおいしく食べ応えがある。
続いての美味銘品はホタテの冷玉。磯田元気水産の谷内はるみさんは、「北海道産のホタテを独自に仕入れ、自社の水槽で砂出し後、一つ一つを丁寧に手で捌き、急速冷凍しています」と、同社製品の質が高い理由を話す。刺身なら、使う分だけ冷蔵庫で解凍し、半解凍で切ると扱いやすい。「ドリップが出たときは、ホタテエキスがたっぷりの旨み調味料として使ってください」と助言。谷内さんの推し料理を聞くと「軽めの塩焼き。ぜひレアで」と、うれしそうにニッコリ教えてくれた。

焼くだけで居酒屋風のメニューが完成。ホームパーティやキャンプにもおススメ。「若ししゃもは唐揚げ、一夜干しこまいは三平汁にしても旨いです」と澤田さん
「厚岸のおいしい海の幸をギュッと詰め込んでお届けします」と丸弘水産の豊巻志帆(とよまきしほ)さん
衛生管理対策と流通拠点としての機能を向上させた漁港が令和2年7月に完成
谷内さんは、市場に出向き鮮度や品質を見極め原材料を仕入れる買付も担当
北海道の東、激しい潮流の豊かな海で育った天然ホタテ。肉厚で歯応えがよく、旨みと甘みがたっぷり楽しめる。和洋中、生で煮て焼いて、どんなメニューにもアレンジOK

海から山へ吹く潮風が牛を健康に牛乳を美味に

夏も涼しい牧場で、潮風を浴びミネラルが豊富な牧草を食べる牛たち。まちの北部・根釧台地にある町営牧場は、放牛の群れと地平線を一望できるビュースポット

戦後の食糧難に「おいしい牛乳を飲んでほしい」との想いから始まった森髙牧場。「当時はここに牛舎があり、『搾りたての牛乳を宅配した』と義父から聞いています」と森髙裕子さんは話す。今は店から離れた牧場で、牛40頭が自由気ままに山を登ったり下ったり。
「牧場に生える草には海のミネラルが含まれているらしく、それが牛乳の栄養価を高めているようです。そして牛が幸せだからでしょうか、『飲むと幸せな気持ちになる』と言われます」と優しく微笑む裕子さん、実は初代のチーズ職人。牛乳そのものの味と香りが感じられるチーズ作りは、現在、裕子さんの息子さんが担う。チーズ作りの脂肪調整の過程で生じるバターに、アーモンド粉などを加えて焼いたのがフィナンシェ。「限られた原料を、少人数で手作りしているものですから、チーズもフィナンシェも、たくさんはできないんですよ」。牛とお話しながら作りますと銘打つ、量より質にこだわった品だけに、作り手の想いもまた幸せの一因となっているのだろう。

チーズは店舗併設の工房で少量ずつ手作り。森髙特選牛乳のシンプル&リッチな味わいが凝縮
サクサク・ホロホロの食感で、バターの香りとアーモンドプードルの風味が、豊かに広がる
乳脂肪分4%以上と濃厚なのに後味すっきり。豊かなコクと上品な甘さに惹かれ、リピーターになる方も多いのだそう
大人気のソフトクリームも「ミルクの味わいそのままを楽しめます」と裕子さん

住みよい・住みたい・来たいまちづくりに寄附金を活用

令和元年度に全国から寄せられた3億6006万円の寄附金は『厚岸町ふるさと納税基金』として積み立て、寄附者の想いを反映させた施策に活用。令和2年度は約1億3600万円を使い、18歳までの子どもの医療費無料化や保育所の遊具購入、新規就農者誘致奨励費などの事業を展開。「誰もが住みよい・住みたくなる・来たくなる」まちづくりを進めている。

厚岸町ふるさと納税基金で保育所の遊具を購入
「厚岸町を応援してください!」と濱拓哉(はまたくや)さん(右)とふるさと納税チームの皆さん

厚岸町のお礼の品のクチコミ

北海道厚岸町

厚岸産 殻かきL20個セット(10,000円)

2018年11月19日 20:25

ひろちゃんさん

厚岸の牡蠣です。おいしくて写真撮るのをすっかり忘れるくらいです。
牡蠣酢でも、レンジでチンでもなんでもOKです。
この時期必ずお願いするものです。本当は20個入りで入れ物には
いっぱい入ってました!

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北海道厚岸町

道の駅人気加工品セット(20,000円)

2017年4月6日 08:03

ふるさとさん

美味しくてほとんどいただいてしまいましたが、アヒージョ、牡蠣の燻製がとっても美味しかったです。
オイスターソース、塩は普段の料理に使っています。

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北海道厚岸町

厚岸産殻かきL20個セット(10,000円)

2016年12月27日 23:17

あやーんさん

ふるさと納税ニッポンさんの本に、厚岸町産の牡蠣は一年中生食で食べられる!という記事を発見て、さっそく申し込んでみました。
殻つきの牡蠣を自宅で食べることがなかったので少々不安でしたが、牡蠣の殻取り棒もついていたので私でも簡単に殻を剥くことができました。

ワインと一緒に味わう、ぷりっぷりで新鮮な生ガキはとーっても美味しかったですよ♪
自宅でオイスターバー気分を味わえ、大満足です。
すっかり厚岸町の生ガキの大ファンになってしまいました!自分が知らなかった美味しい特産に出合えるふるさと納税、素敵ですね。

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自治体情報

北海道厚岸町(あっけしちょう)

こちらの自治体詳細

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