大分県のほぼ中央に位置し、別府湾を臨む大分市。臨海部に製鉄所や石油コンビナート、内陸部にはITや精密機械の企業など、多種多様な企業が進出する九州第1位の工業都市だ。

また、山や海の自然に恵まれ農業・漁業も盛んで、高級魚「関あじ」「関さば」は、全国ブランドとして名高い。令和4年度は、返礼品120品目が一気にリニューアル。その中でも、人気のある返礼品を紹介したい。

過去数年間にわたり、同市の返礼品の中で最も人気を集めているのは、「九州乳業」が製造する「みどりバター」だ。

搾りたての生乳を激しく振りながら製造する伝統的な技術、チャーン製法により、九州産の生乳のコクと甘みが引き立ち、手作りに近い味わいの白色バターが出来上がる。手間がかかるため生産できる量が少なく、毎月在庫が追加されると申し込みが集中するほどの人気ぶりだ。なめらかな口あたりで、トーストとの相性抜群。パスタやパンケーキに合わせてもコクが増しておいしいと、全国のみどりバターファンから感想が届いている。

「大分製紙」の「グッと吸い込むキッチンタオル」も、リピーターの多い人気の品。表面が凸凹しているシートを2枚重ねることで空気の層を作り、水分や油分を素早く吸収し閉じ込めるポイント・トゥ・ポイント製法を採用。

この技術を使い製造するのは、九州では同社だけだ。濡れても破れにくい特徴を持つ。「豆腐を包み電子レンジで水切りしても破れなかった」「すごいボリュームでびっくり！必需品なので助かります」と寄付者の声。少しずつ届けてほしいというニーズにも応えて、定期便も登場した。ライフスタイルに合わせて選んでほしい。

関あじ・関さばと並ぶ高級ブランド魚「関ぶり」は、日本有数の一本釣り漁場である佐賀関沖で獲れる。急な潮流で身が引き締まり、餌となるプランクトンが豊富なため、適度に太った身質の良い魚が育つ。急速冷凍技術により、鮮度が保たれ、解凍後もおいしさそのままの刺し身を食べることができる。「最も旬な時期は、年明け。おいしい関ぶりを味わってください」と、卸し業者「きくや水急」の後藤洋さん。

最後に紹介するのは、昭和60年の創業時から、自社農場で丹精込めて育てた紅はるかを使い続ける「しげの石焼いも」。蜜がじわっと出てくるほど高い糖度だが、甘いだけではなく後味がさっぱりしているのも人気のヒミツ。「焼き芋は冷凍することで甘みが増します。便秘解消など、体にも良いといわれます。子どものおやつにも人気です」と生産者の長岡則義さん。電子レンジで簡単に温められる。濃厚な味わいをご家庭で楽しんでほしい。

大分市の返礼品には、「おおいた和牛」「おおいた豊後牛」「大分ふぐ」など、他にも大分の自然の恵みを受けた品々が並んでいる。お気に入りの特産品を見つけて、大分の風を感じてほしい。