総力取材記事

国産のはちみつ酒にラーメン、霜降りの瑞浪ボーノポーク大河ドラマ関連の名品も充実!

国産のはちみつ酒にラーメン、霜降りの瑞浪ボーノポーク大河ドラマ関連の名品も充実!

宿場町として栄えた緑のまち7月豪雨で甚大な被害も

「教育のまち」を掲げる瑞浪市。2019年4月、文部科学省のスーパーエコスクール事業に指定された中学校が開校
土岐川の河原にある野外学習地では、化石の採集体験ができる
2020年7月の豪雨災害では、県指定天然記念物の大杉が倒れるなど、市内各地で被害が出た

岐阜県美濃地方の東部に位置する瑞浪市は、緑の山々に囲まれたまちだ。古代から東西を結ぶ交通の要衝として栄え、市北部の細久手宿大湫宿には、中山道の宿場町の面影が残る。良質な陶土が採れるため、陶磁器「美濃焼」の産地にもなっている。
市内には豊かな自然を生かしたレジャースポットが多い。ゴルフ場が多く中央アルプスを望む丘陵地を中心に13のゴルフ場が点在する。化石のまちとしても知られ、2000万年から1500万年前にできた地層からは貝類や魚類、動植物など約1500種類の化石が産出。事前に届け出れば化石の観察や採集体験も可能だ。
今年7月の豪雨で幹線道路の一部が崩落、大湫神明神社の境内では推定樹齢1300年の県指定天然記念物である杉が倒れるなど市内各地で被害が出た。市では、ふるさと納税寄附金での復旧支援も受け付けている。
一方で、まちには自然の恵みを受けた返礼品がそろう。飛騨木曽川国定公園内の鬼岩公園に湧く天然温泉、鬼岩温泉を堪能できる旅館「了山」の宿泊券もその一つだ。湯量豊富な温泉やエステ、カフェ、読書室などの設備が整い、緑の中でリラックスできる。

「了山」では、自然に囲まれた静かなロケーションでゆっくり過ごせる
巨岩・怪岩が見どころの「鬼岩公園」。春の桜や秋の紅葉の時期には多くの人が訪れる

そよご蜜で醸造した酒はおうち時間にゆっくりと

「堀養蜂園」の園主、堀孝之さん。「蜂の管理は大変ですが、生産者としての誇りややりがいにつながっています」

はちみつも人気だ。地域で自生する山桜やアカシア、そよごなどの花々から採取した糖度の高い蜜は、植物の種類ごとに味や香りが違って面白い。
「堀養蜂園」の園主、堀孝之さんは、母方の実家が養蜂園だったことから養蜂に興味を持った。20歳ごろから蜂を飼い始め、養蜂園で飼育について学ぶなどして6年前、29歳で独立した。
はちみつの生産というと、春に蜂が集めた蜜を絞る作業がクローズアップされがちだが、なかなかの重労働だ。環境の変化やダニが媒介するウイルスなどに細心の注意を払い、毎日巣箱の中を見て蜂の健康状態を確認する。絞り作業も、最盛期は毎日重さ約30㎏の巣箱約30箱を運び、1日かけて絞る。大変なことも多いが、堀さんは生産者として誇りを持ち、蜂を育てる。
堀さんは現在、はちみつと水、酵母を発酵させたミード酒造りに挑戦している。1万4000年以上前に北欧で発見された「最古の酒」と言われるが、日本で実際に製造・販売しているところはまだ少ない。2018年夏、イベントである酒造会社に「自分の蜂で酒を造りたい」という思いを話したところ、協力を得られることに。試作を重ねて翌19年3月から販売を開始し、約1000本を完売した。
糖度80~82度のそよご蜜で造ったミード酒は、濃厚で、口当たりはすっきり。堀さんのおすすめはストレート。「ミード酒は『ハネムーン』の語源とも関係があると言われています。特別な時はもちろん、夫婦や家族のゆったりとしたおうち時間にも味わってもらえれば」と話す。

ミード酒(左)とそよご蜜。「ストレートがおすすめですが、炭酸で割ってもおいしいです」(堀さん)
堀養蜂園のショップの棚は蜂の巣型。はちみつや蜜ろうなど約50種類の商品を扱う

めんとスープ、具材の絶妙なバランスにうなる

はちみつに続く、瑞浪おすすめの味が、名店「あきん亭」のラーメンだ。自家製・無着色の中細ちぢれめんに特製しょうゆスープはややあっさりだが、そこに分厚いチャーシュー、しゃきしゃきメンマ、生ネギ、ナルトが投入されると、輝きを増す。「スープとめんと具、どれが出過ぎてもラーメンとしては形になりません」と話すのは、運営会社の「あきんど」社長、伊藤和久さん。バランスが絶妙なのだ。
子どものころからめん類が大好きだったという伊藤さんは、1986年にラーメン店を創業。常に客の声に耳を傾け、「いいものは残して、新しくいいと思うものは変えていこう」という方針で、めんやスープを進化させてきた。取材で店を訪れたのは、お昼をとうに過ぎたときだったが、次々と客が訪れていた。特別なPRをしなくとも、口コミでおいしさが広まっているようだ。
伊藤さんは市で商いをさせてもらっている恩返しとして、ラーメンセットを返礼品として提供。めんとスープだけでなく、具材も全てセットにした品は、自宅で「飽きのこない」おいしさが味わえる。リピーターも多く、新型コロナウイルス感染症の自粛期間にもたびたび申し込みがあった。伊藤さんは「お客様から『食べて感動した』などと電話をいただき、うれしかった。これからもお客様に納得していただける味を作りたい」と話す。

お昼時には行列ができる「あきん亭」のラーメン。めん、スープのあっさりとチャーシューのこってりが合う
「あきん亭」を切り盛りする伊藤和久さん。「お客様から『おいしかったよ』と言ってもらえるのが生きがいです」

特産品の霜降り豚肉地元産品とのコラボも◎

農産物等直売所「きなぁた瑞浪」にオープンした「ボーノポークハム工房“瑞浪”」
工房では、日本に数台しかないドイツ製の機械を使ってハムやウインナーなどを製造する
「肉の旨みや鮮度の高さは食べてもらえれば分かる」と話す瑞浪ボーノポーク生産振興協議会会長、早瀬敦史さん

次は「瑞浪ボーノポーク」。岐阜県畜産研究所が開発した、豚肉の霜降り割合を増やす能力を持つデュロック種豚「ボーノブラウン」と母豚を交配させ、専用飼料で育てられた肉豚だ。
その特徴は、肉質のやわらかさと甘さ。霜降り割合は一般的な豚肉の約2倍というから驚きだ。ロース部位をカットして切断面の肉色や霜降り割合を確認し、厳正な基準を満たした肉だけが、瑞浪ボーノポークを名乗ることができる。
2012年に商標登録が認められて以降、じわじわと知名度がアップ。2020年6月27日には、市内の農産物等直売所「きなぁた瑞浪」に「ボーノポークハム工房“瑞浪”」がオープンした。アドバイザーの瑞浪ボーノポーク生産振興協議会会長、早瀬敦史さんによると、予想の倍以上の集客だという。
カフェを併設した工房では、瑞浪ボーノポークを使ったロースハムやベーコン、各種ソーセージなどを販売する。添加物をできるだけ入れずに手作りした製品は肉の旨みがしっかり。ウインナー1本でも食べ応えがある。レモンや山椒、わさび菜など、瑞浪の産品を組み合わせたウインナーも。早瀬さんは「より本格的なものをここから発信していきたい」と意気込みを語る。
瑞浪は美濃焼をはじめとした職人のまちでもある。老舗の寝具店「釜戸ふとん」の羽毛掛け布団は、ハンガリー産ホワイトグースダウンをたっぷり使ったふかふか仕様。片寄りにくい構造なのもうれしい。オーダー家具を手掛ける「ファクトリーカカム」のカッティングボードは、職人が木目を見ながら1品1品を手作り。それぞれ木目や色目が異なるオリジナル商品だ。
ふるさと納税を担当する瑞浪市市民協働課によると、2020年7月2日現在、計353種類の返礼品を扱う。新型コロナウイルス感染症による自粛の影響もあり、2020年度の寄附額は順調に伸びている。ふるさと納税の使い途は、住民の健康福祉や市長にお任せなど8項目から選べる。2019年度は、小中学校のタブレットパソコン購入などに使われた。
市民協働課の寺社下佳延さんは「ゴルフのまちとしてゴルフ関連の返礼品の発掘も進めています」と語る。今後もラインアップが充実しそうで期待が高まる。

老舗の寝具店が提供する羽毛布団は、品質に自信ありだ
職人が手作りした、世界に一つだけのオリジナルカッティングボード
ふるさと納税を担当する瑞浪市まちづくり推進部市民協働課の皆さん

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自治体情報

岐阜県瑞浪市(みずなみし)

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