香川県の中西部に位置し、豊かな自然と歴史が感じられるまち、丸亀市。まちのシンボルには美しい富士山型の名山「讃岐富士（飯野山）」と、高さ日本一の石垣の上に建つ「丸亀城」があり、市民や観光客、登山客などに親しまれている。江戸時代から受け継がれてきた「丸亀うちわ」の製造は、現在もまちの主要産業のひとつ。返礼品でも数種類の丸亀うちわが用意されている。

また、「讃岐うどん」に代表される製麺業や漁業、瀬戸内海沿岸特有の温暖小雨な気候を生かした農業も盛ん。モモやシャインマスカットなどの果物や、讃岐米などが作られているが、今回は香川県オリジナル品種のアスパラガス「さぬきのめざめ」を紹介したい。
「アスパラガスの常識を打ち破りたい」と約10年間の研究開発の末に完成した品種で、最大の特徴はその長さ。大きいものは全長約50㎝で、一般的なアスパラガスのサイズの約2倍にも及ぶ。普通、大きく育ったアスパラガスは穂先が開いて茎が固くなり、とうてい食べられるものではない。しかし、さぬきのめざめは50㎝ほどに成長しても穂先が締まっていて、茎はやわらかく根元まで甘い。「陽の光を浴びて、じっくりじっくり伸びてくるから、穂先が開かずきれいなままで、見た目にも美しいんです。特に春芽は瑞々しさと甘さがあって、きっと皆さんが想像する以上においしいですよ。ぜひ一度食べてみてください」（JA坂本撰果場世戸春樹さん）。