新十津川町は、明治22年に奈良県の十津川村を襲った大水害が契機となり、住人2489人が、新たな生活地を求め団体移住して誕生したまち。のどかな田園地帯が広がる同町は、道内有数の穀倉地帯として知られ、米だけでなくメロンやスイートコーン、グリーンアスパラ、ミニトマトなどといった多彩な作物が収穫され、季節に応じた味覚を楽しむことができる。
米どころの人気返礼品は、ツヤ、粘り、甘みのバランスが抜群の「ななつぼし」。リピーターが多いことから企画された定期便は、偶数月に15㎏、合計5回届く。

新十津川産の酒米で造る金滴酒造の日本酒は、国内外に愛好者を持つ。「金滴大吟醸」は、酒米・吟風を100%使用し、丁寧に造られた酒。芳醇な旨とした爽やかさが特徴だ。ラベルの揮毫は、同町応援大使のシンガーソングライター・さだまさしさん。

まちの特産品にも指定されている大畠精肉店の「ジンギスカン」も人気の品。昭和50年の創業時から変わらない、たまねぎ、リンゴなどを加えた特製秘伝のタレが自慢。クセのないマトンを使用し、誰でもおいしく食べられる逸品だ。

ヴルストよしだは、本場ドイツの伝統的製法を学んだ吉田智博さんの店。おすすめは、「ハム・ソーセージスペシャルセット」。しっかりとした甘くて旨みのある脂身の道産豚を使用し、その他の食材も可能な限り道内産にこだわっている。国際大会で金賞を受賞した実力の味を賞味したい。

「町では、住宅取得で最大200万円の助成事業のほか、高校生までの医療費無料といった子育て支援にも力を入れています」（同町総務課・阪本一真さん）。こうした定住促進の取り組みで子育て世代の転入者が増えている。ふるさと納税を通じて、まちを応援したくなる。