稲美町は、『万葉集』に詠まれた「いなみ野」に位置し、同町の「いなみ野万葉の森」には、令和の典拠となった「歌碑」が30年以上前からある。令和への元号改元の際には、「令和の碑」が建てられた。

また、稲美町には「加古大池」をはじめ、88ものため池がある。雨が少ない気候のため、稲作用に水を貯めておく必要があったからだ。ため池によって、美しい田園風景が広がるまちとなった。
米づくりの里自慢の返礼品は、“稲美ブランド"の「万葉の香」。徹底した品質管理のもと、農薬の使用を抑え、有機肥料で栽培。町内全小・中学校給食に使われ、農林水産省の「地産地消給食等メニューコンテスト」では、10年連続で近畿農政局長賞に輝いている。

リピーターの多い人気返礼品は、「希少部位を含んだバラエティセット」。昭和53年創業の「黒毛和牛専門店聖」は、オーナーシェフの田中昭彦さんが和牛を一頭買いして、肉の部位の特徴を活かして料理に使い分けている。返礼品では、黒毛和牛のロース肉から希少部位のヒウチやイチボまで、さまざまな部位の肉が6ヵ月間毎月届く。
調理済みのハンバーグは、黒毛和牛100％で一つ一つ手ごねして丁寧に焼き上げ、素焼きや3種類のソースなど、4つの味で楽しめる。黒毛和牛霜降りのローストビーフは、やわらかく肉の香りと甘みが口の中に広がる。

「有美ちゃんの養蜂場の純粋はちみつ」は、2020年“地域らしさ"と“新しさ"を兼ね備えた兵庫県の逸品として「五つ星ひょうご」の認定を受けた。名前の通り加熱・加工を一切していない、採れたてのはちみつを濾しただけの純粋なはちみつ。季節によって、さまざまな花の香りや味を楽しめる。
稲美町の逸品を知れば知るほど、訪ねてみたくなる。