木祖村は、木曽川の水が生まれる最上部の源流に位置する、人口約2800人の「源流の里」。豊かな自然環境の中、やぶはら高原スキー場、こだまの森、水木沢天然林、縁結神社、味噌川ダムなど人気の観光スポットがある。
森林資源に恵まれた木祖村は、古くから木製品工業が盛ん。中でも江戸時代から伝わる梳櫛「お六櫛」は髪を梳きやすくし、美しく保つとロングセラーの伝統工芸品。テレビや雑誌に紹介され再認識されている。木工職人集団「木の匠」は、数百年に及ぶ木工の歴史と伝統を大切に生かしながら、現代の暮らしに調和した道具を作っている。
家具や食器など、自然の温もりが生活を潤す。木のデザイナーと作り上げた優美な「ワインクーラー」もその1つ。伝統の桶作りを極めた木の匠・安原照明さんが、ひとつずつ丹念に手作りしている。これを使って、お酒もいつも以上においしくかつ上品に楽しめそうだ。「夫婦箸・ひのき箸セット」の夫婦箸は適度な硬さで湿気に強い桜材。持ち手部分にらせん状のくぼみがあり、指になじむ。漆器職人の宮川千明さんは現代に合った商品など、独自の技法でもの作りをしている。この夫婦箸は、木曽の家庭で愛用されているひのき漆塗箸5膳とセットになっている。
木祖村唯一の窯・行人窯で焼き上げられる「染付輪花湯呑」は、1200度を超える薪たきぎの火の中で焼かれ、ひとつひとつ味わいのある器になる。2代目の陶芸作家・脇田悠作さんの作品で絵付け担当はお母様。木曽の山野草などをモチーフにした温かみのある湯呑だ。返礼品には、高原野菜や木曽牛、日本酒などもあり、リピーターが増加中。ふるさと納税をきっかけに、木祖村の大自然と伝統工芸、グルメに触れるために訪れてみてはいかがだろう。