平成から令和へと改元し、新元号の典拠となった『万葉集』のゆかりの地として注目の稲美町。同町の「いなみ野の万葉の森」には、令和の典拠となった『万葉集』の歌碑も30年以上前からある。また、稲美町はため池が多いことでも知られる。雨が少ない地域で、古来より田畑の水の確保にため池を造った。今でも88ヵ所のため池があり、田畑との調和した景観は独特。人々の暮らしの原風景になっている。
稲美町で昭和53年から愛され続ける「ステーキハウス聖」。和牛一筋のオーナーシェフの田中昭彦さんが、和牛の肉の部位の特徴を活かして料理に使い分けている。ふるさと納税では黒毛和牛のさまざまな肉が6ヵ月間毎月届く「希少部位を含んだバラエティセット」が大人気。黒毛和牛100％のハンバーグは、適した肉の部位を選び、一つ一つ手ごねして丁寧に焼き上げた。店で仕込んだ3種類のソースや素焼きなど4つの味で楽しめる。また普段なかなか口にできない希少部位の肉は、この機会にぜひ味わいたい。ヒウチはモモ肉の一部で、霜降りのサシがしっかり入り甘く味わい深い。イチボは牛のおしりのやわらかな霜降り肉で、店舗で人気のステーキメニュー。牛肉を一頭買いしているから提供できる貴重な部位だ。
「有美ちゃんの養蜂場」では、香り豊かな純粋生はちみつを作っている。はちみつ本来の風味と成分を残すため、温度管理以外の加熱や加工は一切しない。四季の花々からミツバチが作るはちみつを濾こしただけの純粋なはちみつだ。「有美ちゃん」こと吉田有美さんは、採取したはちみつの糖度、香り、味を確認しおいしいと思うものだけを出荷している。「味も香りも色味も季節や巣箱によって違います。全く同じ風味をご用意できないスタイルなんです」と吉田さん。天然のままのはちみつとしておすすめの返礼品だ。