総力取材記事
伝統を継承する泡盛。風土に合わせた味付けの明太子。温泉ホテルとお菓子にアイスも!
泡盛初心者にも飲んでほしい、爽やか泡盛&ノンアル甘酒
沖縄の玄関口である那覇空港の南側に隣接する豊見城市は、村から町を飛び越えて市になった、全国初のまちだ。
豊見城市でまず紹介するのは、泡盛メーカーとしてはじめて熟成甕の研究に着手し、釉薬を使わない「琉球城焼」を完成させた忠孝酒造だ。
「泡盛は熟成の良し悪しで味が左右されるので、甕はとても重要です」と、企画開発部の徳田安史さんは語る。
泡盛造りへの熱い情熱が受け継がれている忠孝酒造の返礼品は、青リンゴのような風味が特徴の新酒「夢航海」と、泡盛造りで用いられる黒麹を使ったノンアルコールの甘酒「黒あまざけ」だ。
泡盛初心者が楽しめるおすすめの飲み方やおつまみを、徳田さんに教えていただいた。
「泡盛は度数が高いお酒なので、初心者はストレートよりも炭酸割りで楽しむのがおすすめです。グラスの3分の1に夢航海を注ぎ、次に氷と好みのフルーツ、炭酸を注げば出来上がり。フルーツはシークヮーサーやパッションフルーツ、パイナップルやシトラスも合います。おつまみは、本まぐろの刺し身、焼き鳥、唐揚げですね。黒あまざけはストレートか、1:1の豆乳割りもおいしいですよ」
泡盛は糖質とプリン体ゼロ、ポリフェノールが赤ワインよりも多く含まれているので、ダイエットや健康にも良いといわれている。また、米麹から造られている甘酒は「飲む点滴」とも言われ、豊富なアミノ酸を含んでいる。
忠孝酒造は見学・体験(要予約)できる「手造り泡盛工場」があるので、現地に行った際は立ち寄ってほしい。
辛さ控えめで食がすすむ、沖縄素材を使った明太子
明太子といえば博多の名産品のイメージが強いが、沖縄の新たな食文化として注目されているのをご存知だろうか。
「沖縄県でも新鮮な明太子をたくさんの人に食べてほしいとの思いで、この会社を立ち上げました」と、沖縄やまや代表の山脇実利さん。
沖縄県はたらこの消費量が全国でも最下位で、明太子の消費量も同様に低い。たらこに馴染みが薄い地で明太子を広めるために、山脇さんは調味用素材の見直しから行ったという。
「味の決め手は、沖縄県産の素材を使った匠のたれです。沖縄の人たちの口に合うように作った明太子は、辛さ控えめです」と話す。
血栓予防が期待できるといわれる泡盛、血糖上昇抑制や疲労回復が期待できるといわれるシークヮーサー、血行促進や美容促進が期待できるといわれる塩など、体にうれしい素材入り明太子の誕生は明太子業界に新風を吹かせたと言えるだろう。風味を工夫した「沖縄やまや辛子めんたいこ」は、県内でも徐々に知られる存在になってきているとか。
「沖縄のみなさんからは、九州の明太子よりも食べやすいという声をいただいています。辛さ控えめなのでお子さんにもおすすめです」と山脇さん。
おいしい食べ方を聞いてみると、「ごはんに乗せて食べる以外にも、ステーキの上に乗せて食べたり、ゴーヤチャンプルに入れてもおいしいです。爽やかな味付けの明太子なので、いろいろなお料理に使っていただけたらうれしいです」とのこと。沖縄やまやが自信を持って作った辛子明太子を、ご賞味あれ。
エアポートビューが美しい、リゾート温泉ホテル
沖縄県内では珍しく、温泉が楽しめるリゾートホテルとして注目されているのが、2012年に開業した琉球温泉 瀬長島ホテルだ。ホテルが建つ瀬長島は周囲1.8㎞の島で、島へは車移動が可能。空港からほど近い場所にあり、アクセスも抜群だ。ホテルの前には、グルメやショッピングができる「瀬長島ウミカジテラス」もあり、賑わいをみせている。
「瀬長島ホテルは、景観の美しさと天然温泉に定評があります。エアポートビューの客室では、那覇空港を一望することができ、お客様にとても喜ばれています。那覇空港は旅客機のほかに、自衛隊機の離発着も行われているため、普段は目にすることの少ない風景をお楽しみになれます。また、夜になると那覇市街の夜景とともに那覇空港もライトアップされて、とてもきれいです。併設の温泉施設内にはさまざまな浴槽がありますが、海と第二滑走路に着陸する飛行機を同時に眺めることのできる立ち湯は特におすすめです」とホテルスタッフは話してくれた。
温泉は男女が日替わりで楽しめるようになっていて、イベントも開催されているのだとか。
「県内唯一のロウリュウ体験(1日5回)は人気が高くリピーターも多いです。沖縄県はシャワー派が多く湯船に浸かる人が少ないですが、サウナやロウリュウを楽しむお客様も多く、地元の方の憩いの場にもなっています。毎月さまざまなイベントを実施しているので、いつ来てもお楽しみいただけます。ホテル滞在中は何度でも、龍神の湯が利用できますよ」とスタッフ。
ホテル内にある沖縄食材を使用したレストランも人気なので、要チェックだ。瀬長島でしか味わえない絶景と天然温泉を、ぜひ堪能してほしい。
暑さ対策や疲労回復にも、ロングセラーの沖縄駄菓子
沖縄県内の駄菓子屋、コンビニ、おみやげ屋さんなどに必ず置いてあるのが、上間菓子店の梅が原材料のお菓子「スッパイマン」だ。県外に住んでいる人も、子どもの頃に一度は食べたことがあるのではないだろうか。
「戦後に中国や台湾の茶菓子の乾燥梅が沖縄で広まったのですが、発がん性のある添加物が使われていたため、安心して食べられるものではありませんでした。そこで、わが社の会長の上間信治が梅のおいしさを引き出す安心安全な天然甘味料ステビアを使用して1981年に完成させたのが、乾燥梅『甘梅一番』です」と、小売事業部の岩崎恵さんは教えてくれた。
1983年には「スッパイマン甘梅一番」と、ネーミングをリニューアル。CMも大ヒットし、沖縄駄菓子として確固たる地位を築いたのだ。
梅好きにはたまらない返礼品、「スッパイマン」を各種楽しめるセットにはロングセラーがずらりと並ぶ。
「定番商品は懐かしく食べていただけると思います。また、セットにはお客様の声で商品化したふりかけも入っているので、新たな出合いも楽しんでくださいね」と岩崎さん。
他社とのコラボなど、新たな挑戦を続ける上間菓子店から目が離せない。
沖縄フルーツやお菓子で作る、こだわりのアイスクリーム
最後にご紹介するのは、沖縄色豊かなフレーバーが楽しい、工房メインのアイスクリーム専門店、UD ICE CREAMの返礼品だ。店名の「UD」は中国語で雨の滴のこと。「雨の滴のように、アイスクリームでお客様の笑顔を作りたい」がコンセプトだ。
代表の屋嘉一彦さんは、県内アイスクリーム会社で製造ノウハウを身につけ、退社後にアイスクリームブランドの立ち上げに参加。独立後は、沖縄産のフルーツやお菓子、地域の特産品を使用したアイスクリームの企画開発を主に行っている。
「アイスクリーム作りで大事にしているのは、素材の閃きとお客様の笑顔です。お店のメニューは、私が作りたいものを開発して、お客様に提供しています。そのため、他では食べることのできない素材の組み合わせや食感が楽しい、こだわりいっぱいのアイスクリームになっています」と屋嘉さん。
屋嘉さんが作るアイスクリームは、食べた後に喉が渇かない後味の爽やかさが特徴。飽くなき探究心で、これからもおいしいアイスクリーム作りを続けていただきたい。
豊見城市のお礼の品のクチコミ
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