山口県のほぼ中央に位置する山口市。室町時代、守護大名の大内氏が京都に模したまちづくりを行い、西の京とうたわれた歴史が、今もまち全体に息づいている。また、第31代当主大内義隆がフランシスコ・ザビエルの布教の願いを寛容な心で受け入れ、山口の地で降誕祭が行われた。これが日本で初めて祝われたクリスマスとされている。毎年12月には、市内でイルミネーションやコンサート、クリスマス市などさまざまな関連イベントが開催される。また、「白狐が見つけた」といわれる湯田温泉も魅力の1つ。アルカリ性の高い泉質は、そのクレンジング効果から「美肌の湯」と称されており、市内中心部には無料で利用することのできる足湯が6ヵ所設けられている。南部は瀬戸内海に面し、北部には癒しの森が広がる。多様な自然環境から生まれる山海の幸が返礼品に並ぶ。
まずは、冬の味覚の王者・とらふぐ。ベテラン職人が刺身にした「活きとらふぐ」は噛むほどに旨みが広がる奥深い味わい。ちり鍋やヒレ酒も楽しめるセットが大人気だ。
「活あいおえび」は養殖事業発祥の地・秋穂から、活きたままおがくずに包まれて出荷されるため鮮度抜群。濃厚な甘みとぷりぷりとした食感は格別。殻をむいて刺身で食べたい。
また、全国の和牛が集まる共進会で最高位「名誉賞」を受賞した「阿知須和牛」は自然豊かな山口市で育ち、ストレスを与えない愛情を注ぐ飼育方法で、肉のおいしさの指標とされる「脂質オレイン酸数値」で日本一に輝いた。肉質のよさと上質な脂が自慢の「あとう和牛」、やわらかで旨みがギュッとつまった「徳地和牛」といったブランド和牛も絶品だ。
「返礼品には湯田温泉に宿泊できるクーポンや観光タクシー・フリープラン等も準備しています。ぜひ山口の魅力を体験してください」(同市ふるさと産業振興課の古屋晶基さん)。
約300種類と返礼品の充実度も高い山口市に注目したい。