北海道の西部、積丹半島の付け根に位置する港町･岩内町。冬のスキーリゾート地として世界的に人気が高いニセコエリアから車で50分ほどの距離にあり、まちはニセコ連邦の山並みと日本海に囲まれている。

まちの基幹産業は水産加工業で、北海道のスケトウダラ延縄漁(縄に100本以上の針をつけて、一本一本釣り上げる方法。底引き網と違って魚体を痛めずに鮮度のいい魚を漁獲できる)発祥の地であり、そのタマゴを加工してつくる岩内産たらこは全国的にも有名。

他にもウニ、スルメイカ、カレイ、ホッケなど年間を通して多彩な魚が水揚げされる。｢一八食堂｣の｢そのまま食べられる魚の煮付｣シリーズは、そんな岩内の海の幸を存分に堪能できる返礼品だ。

岩内町はスケトウダラ延縄漁以外にも様々な｢始まりの地｣として知られる。ひとつはアスパラ栽培が初めて行われた場所であること。そして、もう1つが｢野生のホップ発見の地｣であることだ。明治時代に発見されてから約150年の時を経て、岩内町では再びホップの栽培がスタート。2022年7月にはクラフトビールの醸造所｢IWANAI BREWERY＆HOTEL｣がオープンした。

仕込み水には岩内沖の海洋深層水を使用している。

返礼品ではIPAスタイルでホップの苦みをしっかり感じられる｢ホップマシマシ｣や、日本地ビール協会が主催する｢ジャパン･グレートビア･アワーズ2023｣で金賞を受賞した黒ビール｢クロポン｣など5種類の中から3本がおまかせで届く。

クラフトビールとともに、岩内町の新たな特産品として注目されているのが、地元産の酒米と仕込み水を使用して造られる日本酒である。

純米大吟醸｢山｣は岩内岳の雪解け水である伏流水を仕込み水に使用。自然豊かな岩内岳の風景を彷彿とさせるような、香り豊かな味わい。純米吟醸｢海｣は仕込み水に岩内の海洋深層水を使用。夏の岩内の積丹ブルーの海のように、キリッと澄み渡る味わいである。ぜひ飲み比べを楽しんでほしい。

予約の取れない旅館として有名ないわない温泉郷｢髙島旅館｣。

和室洋室合わせて13室の部屋は、毎年1月1日の予約開始日から予約の電話が鳴り止まない。｢連日満室｣は大げさな表現ではなく、本当に毎日空室がないのだ。まれに急なキャンセルが出たときも、SNSで｢キャンセルが出ました｣と投稿すれば、即予約が埋まるという。

人気の理由は地元の新鮮な海産物を使った絶品料理と優れたホスピタリティ、そして浴場からわずか100mほどの距離にある源泉から直接引き込まれた鮮度の高い温泉だ。

旅館の四代目 髙島将人さんはこの温泉の一番風呂を｢地球から湧き出たそのままの湯｣と表現する。

｢角質を除去するといわれる炭酸水素塩泉と、保湿･保温効果を期待できる塩化物泉が含まれるので、美容液にそのまま浸かっているかのような感覚を味わえます。私は2〜3日この温泉に入らなかったら、なんだか調子が悪くなってしまうくらいです｣

宿泊者の6〜7割がリピーターというから、一度良さを知ってしまったら何度でも訪れたくなってしまうのだろう。ぜひふるさと納税をきっかけに訪れて、素晴らしい料理と温泉を満喫してもらいたい。

｢スキンケアは水。直接肌に触れるものだからこそ、世界一きれいだと信じられる水を使いたい｣という思いから、化粧品の原料に岩内町の海洋深層水を使用しているスキンケアブランドがある。美容研究家のソンミさんがプロデュースする｢meeth｣(本社:東京都港区)だ。

｢世界一きれいだと信じられる水を日本中探し続けてやっと出合えたのが、岩内町の海洋深層水でした。岩内町の海洋深層水はpH6.5で弱酸性、浸透力･保水力に優れているという特徴があります｣(ソンミさん)。

ここで改めて海洋深層水について解説したい。深層水とは文字通り｢深海の水｣のこと。光が届かず光合成が行われないため、植物プランクトンが存在せず、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルや、窒素、リン･ケイ素などの無機栄養塩類も豊富に残されている。また陸や大気からの化学物質にさらされる機会もほとんどなく、産業排水や生活排水の影響を受けない。つまり、とてもきれいで、栄養分が豊富な水なのである。

返礼品では海洋深層水をたっぷり使用した化粧水｢モアリッチエッセンシャルローション｣や、化粧水と洗顔料のセットなどがラインナップ。

美肌を追求する人はぜひ試してみてほしい。