大分県の南西部に位置する九重町。久住山、大船山、三俣山などの九州の屋根と呼ばれる九重連山、日本屈指の高原美を誇る飯田高原、日本一の高さを誇る「九重"夢"大吊橋」など豊富な観光資源に恵まれている。平成30年に返礼品を48品目増やし、88品目にしたところ、申し込み件数は3倍以上のペースで伸びている。「寄附金は自然保護や観光振興・子育て支援・高齢者福祉向上・雇用創出と、幅広く活用させていただいています」（同町・企画調整課）
返礼品は体験型・滞在型がおすすめ。「登山ガイド」は、くじゅうネイチャーガイドクラブの個性あふれるメンバーと九重連山を歩く。タデ原湿原や指山自然観察路で、春は可憐な花、夏は高原の涼風、秋は紅葉、冬は霧氷と四季を通して楽しめる。
梨狩り体験は、スタッフが丁寧にとり方などを説明してくれるので、子どもからお年寄りまで楽しめる。「収穫は秋の短い期間だけ。手塩にかけた梨をぜひご賞味ください」（佐々木梨農園）。ピクニック気分で秋の一日を楽しみたい。梨狩りは短い期間のみだが、梨の返礼品もあるので、甘くておいしい梨を食べてほしい。
滞在型は温泉が人気。同町の広大な大地には随所に温泉が湧き出る。宝泉寺温泉郷は山々にひっそり佇み、泉質は弱アルカリ性で軟らかく肌にやさしい。近年はホタルが飛び交う温泉地として「ふるさといきものの里100選」に選ばれ、3種類のホタルが生息する貴重な場所としても知られるようになった。2年連続で訪れた寄附者からは「源泉かけ流し温泉、地元の食材中心のメニュー、人の親切に癒やされました」と喜びの声が届いている。
「これからもスキーや観光農園での体験型を増やしていきます」と同町・企画調整課。九重町を訪れて満喫したい。