総力取材記事

自然の息吹を感じる田村市から冒険体験、宿泊、肉にうなぎ、クラフトビール、昆虫セットも
魅力あふれる田村市へあぶくま洞で冒険体験を!
阿武隈高原の中央に位置する田村市は、なだらかな丘陵とブナやナラの森が広がる自然豊かなまちだ。


東京から車では東北自動車道、磐越自動車道を使い3〜4時間。JRは新幹線で郡山駅まで、磐越東線に乗り換えて約30分で田村市へ到着する。自然が身近にある田村市を満喫できる体験型返礼品として人気なのが、〝田村市の顔〞ともいえる観光スポット「あぶくま洞」だ。


あぶくま洞は石灰岩の採掘中に偶然発見された地下空間の鍾乳洞で、気温は、年間を通して約15℃なので、夏涼しく冬も快適に過ごせる。公開部600mの洞内には「滝根御殿」があり、季節に応じてコンサートなどのイベントが、期間限定で催されている。
あぶくま洞には一般コースと探検コースの二つがある。一般コースは所要時間30〜40分、整備された洞内を歩きながら、鍾乳洞の名所をゆったり鑑賞。それに対し探検コースは、一般コースの所要時間に10分程の追加時間で自然洞窟部分を探索する、冒険好きにはたまらないコースとなっている。


あぶくま洞管理事務所係長の伊藤勝成さんによると「探検コースはテーブルの下を潜るような狭い場所を通ったり、丸太のはしごを渡ったりして進んでいくので、冒険気分を存分に味わえます。ハンディ型のライトを持参すれば照明が届かない場所もよく見え、さらに楽しみが広がりますよ。昭和や平成にあぶくま洞を訪れたことがある方も、ぜひ『令和版のあぶくま洞』を体験しに来てください。お待ちしています」とのこと。

2025年の春には、食堂がリニューアルされ快適さアップ。新しいあぶくま洞の魅力を、ぜひ体験してほしい。
昆虫飼育セットと、絶景が楽しめる山頂リゾート


虫網と虫かごを提げて昆虫を探し回った夏の日を、懐かしく想い出すこと間違いなしの返礼品がある。日本で唯一の虫の楽園として親しまれている「ムシムシランド」の、「オオクワガタペア飼育セット」だ。田村市は〝昆虫の聖地〞として、知る人ぞ知る場所。役所にはバーチャルの昆虫課があるほどだ。


「ムシムシランドのカブトムシドームでは、開演期間中、常時1000匹以上のカブトムシを観察できます。幼虫観察セットが好評だったため、オオクワガタ飼育セットの提供も始めました。オオクワガタは丈夫で飼いやすく、適切に飼育すれば繁殖も可能。観察日記付きなので、大人だけでなく子どもの自由研究や命の大切さを学ぶ機会としてもおすすめです」と田村市常葉振興公社施設長の石井大樹さん。田村市から届く〝生きた教材〞で、飼育体験を楽しんでみてはいかがだろう。


同公社の返礼品をもう一品ご紹介しよう。「絶景と澄んだ空気を体いっぱいに吸い込みたい」「都会の喧騒から離れて心身をリフレッシュしたい」。そんな願いをかなえるのが、ムシムシランド近くにある、標高約800mに位置する山頂リゾート「スカイパレスときわ」の「ペア宿泊券」だ。
阿武隈の山々を一望できる絶景と夜空に輝く星々を堪能でき、地元産の食材をふんだんに使用した料理と、大浴場でゆったりとお湯につかりながら季節の変化を楽しむことができる。疲れた心と体が癒されて、明日への活力が満ちてくるのを感じられる。

「季節ごとに魅力がありますが、特に秋から冬、そして春先にかけては、運がよければ雲海が見られるかもしれません。部屋は和室・洋室が各3部屋で、好みに応じて選べます。晴れた夜には、洋室の天窓から美しい星空をご覧いただけます。トレッキングコースもありますよ」と石井さん。ぜひ、大切な人と一緒に訪れてほしい。
味と見た目にこだわった、黒毛和牛とラムチョップ


お肉には目がないという人は、田村市の〝まちのお肉やさん〞として60年にわたり地域の食卓を支えてきた「川合精肉店」の、「黒毛和牛切り落とし」と「ラムチョップハーブソルト味」をチェックしてほしい。
三代目店主の川合達也さんは、お肉博士1級や日本バーベキュー協会の上級インストラクター、調理師免許などを取得した〝肉のプロ〞だ。そんな川合さんのこだわりは、自らが食べて「おいしい」と感じたもののみをお客様に届けること。それに加えて、お肉の見た目にも独自の考えがあるという。

「たとえ切り落としであっても、精肉店として誇れる部位を厳選しています。そこには、見た目のおいしさも含まれます」と川合さん。30年以上勤務しているベテランの職人が赤みと脂身のバランスを見ながら丁寧にスライスし、パック詰めを行っている。返礼品の切り落としは肩肉なので、厚みがあると調理したときに固くなってしまいがち。そのため薄切りにして、やわらかさを出し、しっかりとした旨みも感じられるように配慮している。


ラム肉にも、川合さんの丁寧な仕事が光る。「におい軽減のため、内臓と接した骨の内膜をはがし、ハーブでマリネしてラムの香りをよい香りに変えています」とのこと。二品のおいしい食べ方は、切り落とし肉が、すき焼きとしぐれ煮、ラム肉はソテーで背中の脂を焼き切るくらいにしっかり焼いてから両面を焼くのがおすすめとのこと。川合さんこだわりのお肉を、ぜひ味わってほしい。
循環型設備で大切に育てた、臭みがないふっくらうなぎ
疲れがたまって元気が出ない……。そんな人にぴったりの返礼品をご紹介しよう。「ニューフロンティア」の「福うなぎ蒲焼」だ。


ふっくらしていて脂乗りがよく、臭みなどのクセがないのが特徴。そのおいしさから、「一度食べるとまた食べたくなる」という声が多数寄せられている。標高400mにある養鰻場まで、わざわざ足を運ぶ人もいるほどだ。


「東日本大震災後、『福島を元気にしたい!』との思いから立ち上がった地元企業です。阿武隈山系の伏流水を利用し、水を外に流さず浄化・再利用する循環型の養殖技術は、当社自慢の技術です。さらには水温管理も行い、薬剤に頼らずに健康なうなぎを育てています。うなぎに最適な環境を通年保っているため、泥臭さはありません。ビックリするくらい水がきれいなので、人も一緒に泳げますよ」と、養殖場長の山下尊宣さんは笑顔で話してくれた。

返礼品のうなぎ蒲焼は湯煎後にトースターで3〜4分焼くと、おいしさがアップ。うな重やうなぎ茶漬けにして、心ゆくまで堪能してほしい。
自社栽培のホップを使った、毎日飲みたくなるビール

「喉の渇きはビールで潤す!」というビール派の方には、「ホップジャパン」の「クラフトビールおまかせセット」をおすすめしたい。自社栽培の生ホップをぜいたくに使い、個性的ではなく、誰もが手に取りやすく飲みやすい、おいしいビールを目指している。


以前はビールが苦手だったという社長の本間 誠さんは、前職の会社員時代に企業の休職制度を利用して留学したアメリカ・シアトルで飲んだクラフトビールに感動。ホップのフレッシュな香りと味わいに惚れ込み、「いつか自分の手で」と夢見ていた。帰国した翌年に東日本大震災を経験し、「残りの人生を有意義なものにしよう」と、2015年に起業。「原材料から手掛け、1次から6次産業化につなげていくサイクルを一つの地域で展開しています。いつ飲んでもおいしいビールを届けられるよう、今後も努力を惜しみません」と本間さん

ビールは冷やしすぎず、冷蔵庫から出して少し時間を置いて飲むのがおすすめ。好みのグラスにゆっくり注ぎ、泡立ちから香るホップと後味の麦の香ばしさを楽しむ。こだわりのクラフトビールをご賞味あれ。
田村市のお礼の品のクチコミ
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