総力取材記事

紅鮭、ししゃも、ジンギスカン、樹の器、放牧牛乳スイーツ。いい人がいい品を創る広尾町

紅鮭、ししゃも、ジンギスカン、樹の器、放牧牛乳スイーツ。いい人がいい品を創る広尾町

来る人・住む人・支える人。まちに関わるみんなが笑顔に

例年10~11月、ししゃも漁が始まると、漁船は夜明け前に出港。昼すぎに水揚げされたししゃもは、岸壁に設けられたテーブルの上で日差しに照らされながら漁業者の手で選別される
フライパンまたはホットプレートにクッキングシートを敷き、凍ったまま焦げ目がつく程度焼くと身はふっくらに
「新鮮なししゃも一匹一匹を丁寧にさばき、適切な環境で一夜干し。この生干しタイプが、たっぷりと抱いた卵をもっともおいしく味わえると思います」と岡嶋社長も太鼓判を押す

北海道・十勝のもっとも南に位置する広尾町。西に日高山脈がそびえ、東に太平洋を望む。まちを貫く黄金道路(国道336号)、広尾岳を含む日高山脈襟裳国定公園など、ダイナミックな景色は感動的な美しさだ。
町内では、まちづくり人材育成「ひろお未来塾」や高齢者学習講座「すまいる元気塾」などを開催。町民が元気になれる事業を積極的に進めている。1984年、同町はノルウェーのオスロ市から国外初のサンタランドに認定。その活動の一貫である「サンタメール事業」では、申込者へサンタクロースからのクリスマスカードを贈る。このサンタメールは1万円以上のふるさと納税寄附者にも届ける。支援する人もまた、笑顔になれるまちなのだ。

港には、稀少な紅鮭も水揚げ。沖獲れししゃもは白金に輝く

カットされた紅鮭が2切れずつ真空パックに。多世帯でシェアしたり、必要な分だけ解凍したり、使い勝手が良い
「広尾の海で獲れる極上の海の幸を、加工して、食卓へ届けます」と、にこやかに語る宿院社長
「広尾サンタランド」のシンボルゾーン=大丸山森林公園の展望台から。釧路から襟裳岬まで大パノラマが広がる
水産商工観光課の山田雅樹さんは、「作り手の想いも、お受け取りいただければ、うれしいです」と話す

海の玄関=十勝港は、日本で唯一まちが管理する重要港湾。沖合いは親潮と黒潮が混じりあう好条件の漁場で、毛ガニなど様々な海の幸が獲れる。中でも、注目は紅鮭。「鮮やかな紅色の身はコクがあって旨みが濃厚、脂がクドくないのが特徴です」と、宿院水産・代表取締役社長の宿院利範さん。返礼品は十勝港に水揚げされる稀少な紅鮭を、1尾丸ごと切身にしたもの。「焼くだけで、ご飯1杯ペロッといけます。皮もパリッと旨いんです」と太鼓判。アラは鍋やシチューにすると、深みのある出汁が出ておいしいそう。
大人気のししゃもも、北海道の太平洋沿岸でしか獲れない貴重な魚だ。広尾は沖獲り漁法を用い、産卵で川に遡上する前のいい状態のししゃもを漁獲。岡嶋水産の岡嶋秀司社長によると、「淡水にさらされないので、ご覧の通り皮が白金色でツヤッツヤ。脂が乗って身はふっくらなのが、広尾のししゃもの特徴です」とのこと。最高の素材が丁寧な手作業によって、豊かな風味とホクホクの歯応えを保ったまま生干しタイプの返礼品に。沖獲れししゃものおいしさを、心ゆくまで味わえる。

大メスは、お腹がぷっくり。卵のおいしさを存分に堪能できる
中メスは骨がわずらわしくなくて、地元で一番人気のサイズ
さっと炙って食べると最高に旨い本乾ししゃも、タコの燻製、鮭トバなど、広尾の海の幸を使った加工品を豊富に販売

大地と、風と、太陽と共に紡がれてゆく新たな樹の物語

表札も作品の一つ。口コミで、町内外からオーダーがある
粗く加工した後も3ヵ月ほど屋内乾燥してから仕上げにかかる
工房横で天然乾燥中の原木。背後には画家・坂本直行氏を魅了した日高の山並みが広がる
「木の品は使う人と共に成長します。大切に育ててほしいです」と斗沢さん。今、取り組んでいる作品を手に
返礼品に手入れ方法のメモを梱包。ボードの上で生クルミを潰し、にじみ出た油を塗布するのもオススメ

まちの約8割を森林が占め、環境整備に努める広尾町。保全のため計画伐採された木が家具や雑貨に生まれ変わる場所、それが工房ki-kiruだ。斗沢誠さんが、会社務めの傍ら副業で行っていた木工を、専業としたのは約7年前。この地に移り工房を構えた理由を「諸事情で、移住前に毎週通っていた、この道から見える景色に惚れてしまって」と照れ臭そうに話す。林業関係者に希望を伝えておくことで、理想の丸太を入手。原木は1年ほど天然乾燥させてから加工するのだが、「カッティングボードは始め24㎜厚に切り、削って削って15㎜厚に整えます」。かける時間と手間と熱意に、驚くばかり。「同じ樹からできた品でも、一つ一つ表情は違います。磨くほど個性が、使うほど味が増します」とニッコリ。

人あり、愛あり、夢もある。広尾スイーツ&ジンギスカン

アイシングクッキー講師の野田さん(左)、放牧牛ミルクアイス職人の菊地さん(右)。実力派ペアの夢のコラボレーションスイーツは、ご覧の通り7cm角の大きめサイズ。牧場に牛がいるような、お洒落なパッケージで届く
可愛くておいしいこの作品の、もう一人の産みの親=宮下さんの手からはみ出す大きめクッキー
牧場近くにあるカフェ。ブラウンスイス牛100%のジューシーなハンバーグを使った、フードメニューも大人気
市街地から車で約5分。お洒落な看板が目印
菊池ファームでは大地が雪に覆われる季節以外は放牧。牛舎と放牧地を牛が自由に行き来できる、ストレスの少ない環境を実現している。牛の食べる草は100%自給。健康的な牛が出す風味豊かな牛乳を、搾りたての新鮮な状態でミルクアイスなどに加工
普段は目にすることのない家畜とのふれ合いに、子どもも大人も大喜び
いちごは浦河町産、チョコはイタリア産のものを使用。菊地さん自身が食べて、おいしいと思える素材を厳選
ミルク感たっぷり。牛の食べる草によって生乳の風味が変わるため、夏と冬では微妙に味が違うそう
1次産業・食・音楽・雑貨販売を融合させた体験型イベント「ピロロフェス」を毎年開催。会場は菊地ファームで、広尾の中学生・高校生、漁業・林業従事者などもスタッフとして参加

夏も冷涼な広尾町は酪農も盛ん。2009年に夫婦で就農・移住し、今やまちを代表する牧場の一つとなった菊地ファーム。ここでは牛を放牧し、絞りたての生乳を加工、直営カフェなどで販売している。一番人気はミルクアイス。オーナーの菊地亜希さんは、「生乳本来の風味が映えるシンプルなレシピなので、夏はさっぱり、冬は濃厚な味わいが楽しめます」と話す。
そのおいしいアイスが、アイシングクッキーにサンド。描かれた牛やボトルがとても可愛く、食べればサクッとさらに美味。アイシングクッキーは菓子教室「Montresor」を主宰する野田裕子さんが、一つ一つ手作り。この新しい広尾スイーツの立役者となったのは、広尾産業流通振興公社の宮下早苗さんだ。「SNSで野田さんのクッキーを見た瞬間、菊地さんのアイスとのコラボを思いついたんです。絶対にウケるって」と笑う。その予感は見事に的中、「ぜんぶ牛の顔が違ってキュート」「プレゼントしたら『センスいい』って褒められた」と喜ぶ声が、全国から続々届いている。
このまちに、この人、この味あり、と言えば、「さかいのジンギスカン」も外せない。まち唯一の肉屋、「さかい精肉店」オリジナル商品で、創業1970年から変わらない地元が愛してやまない味だ。一方、「やきにくのたれジンギスカン」は、現店主の坂井武将さんが考案。「お試しで作ってみたら、買った人から『また欲しい』とリクエストされてレギュラー商品に。白菜やツキコンニャクを入れると、また旨いんですよ」と教えてくれた。
まちへの愛が良品を生み、まちに愛され育っていく。広尾の品が心に響く理由は、そこに愛があるからだろう。

シメにうどんを入れ、焼うどんで味わうのが広尾流。「最近はシメ焼そばも人気です」と坂井さん
伝統を誇るオリジナルのたれは、深いコクと旨み甘みがある
やきにくのたれは、白ごまの風味を生かしたパンチのある味付け
高品質な肉を徹底した衛生管理のもと、丁寧に加工する坂井さん
人柄からも、まちのみんなに愛される「さかい精肉店」の坂井さん夫妻。加工前のラム肉ショルダーロール6㎏の肉塊を、「よく来てくれたね」と快く見せてくれた

広尾町のお礼の品のクチコミ

参考になった

北海道広尾町

本ししゃも一夜干し/オス10尾・メス10尾(化粧箱入り)(10,000円)

2017年1月13日 08:06

ぺりかんさん

このサイトで紹介されていた、本物のししゃもが食べたいな!と年末に申し込みしました!ずっと楽しみにしていたししゃもが到着したのでクチコミします(*^^*)
オス、メス10匹ずつ入ってます!『オスは卵に栄養をとられない分身がしまってる、逆にメスは身はアッサリ、卵にコクと甘みがある』など、事前知識をサイトからじゅうぶん仕入れての実食(笑)
確かにオスの身はほろほろ柔らかいのに脂がのって味がしっかり、メスはメスで卵がプチプチして美味しい!
これを『頭で食べる』というのでしょうか?
事前に記事を読んだり、何処で採れるのかなど知って食べるのもいいな、と思いましたヨ!
ふるさと納税で美味しい&楽しい体験ができ、大満足です。

参考になった

北海道広尾町

新巻鮭2.3kg(10,000円)

2016年5月28日 11:58

めりさんさん

"冷凍で届くので切るのは大変でしたが、生臭さが全くなく、塩加減、味は、抜群でした。
特に焼いた皮は子供たちの取り合いで、大変美味しいものでした。
"

自治体情報

北海道広尾町(ひろおちょう)

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