兵庫県北部に広がる但馬地方。養父市はその中心部に位置するまちだ。その魅力をまずあげるとしたら、雄大かつ息を呑むような美しさをたたえた山々だろう。兵庫県最高峰の氷ノ山をはじめとして、鉢伏山や妙見山、ハチ高原、若杉高原など魅力の自然スポットが多数点在する。

こうした自然を求めて、京阪神方面から足を運ぶ観光客･レジャー客が多いのも納得できるというものだ。

｢養父に来たら星空を見上げてみてください。星がたくさんありすぎて、星座が分からないくらいなんですよ｣
そう教えてくれたのはハチ高原にある｢グリーンホテルやまなみ｣の田渕和香菜さん。

同ホテルは目の前がハチ高原スキー場という好立地。

ウィンタースポーツはもちろんのこと、春から秋にかけては登山やハイキングなど高原リゾートが楽しめる。氷ノ山や鉢伏山への登山ルートもあり、新録や紅葉の季節が特に人気とのことだ。

今回、同ホテルが用意してくれた返礼品が1泊2食付きのペア宿泊券だ。

｢夕食には但馬牛のすき焼きをご用意するほか、自家栽培の梅を使った梅酒または梅ジュースもお出しします。また、薪窯で焼く本格ピッツァも味わっていただけますよ｣

宿泊券は1年間有効なので使い勝手もいい。春夏秋冬、どの季節に足を運んでも感動が待っているハチ高原で、とびきりの旅の思い出をつくってきてほしい。

同ホテルではまた｢【ハチ高原】restaurant‘Cs本格手づくり薪窯焼きPIZZA｣も用意してくれた。

｢当ホテルが運営する『本格薪窯 レストラン シーズ』で出しているピッツァです。イタリア直輸入の窯に、薪には一定の高温を保てるクヌギの木を使っています。急速冷凍してお届けするので、香ばしくてパリッとした食感がご自宅で楽しめます｣

ハチ高原の名物メニューとなっているピッツァを、ぜひこの機会に試していただきたい。

自然が豊かな地域にはおいしいお米が育つ。養父市もその例に漏れず、ここで紹介したいのが蛇紋岩米だ。

これは蛇紋岩と呼ばれる鉱物が風化した土壌で育ったお米のブランド名。

氷ノ山の山麓には蛇紋岩の地層が広がり、昔から米づくりが行われてきた。

｢マグネシウムや鉄分がたっぷり含まれている蛇紋岩の土壌に加えて、氷ノ山の湧き水･雪どけ水を使って米づくりが行われています｣と語るのは、蛇紋岩米の普及に力を入れている｢淨慶米穀｣の精米主任でありお米マイスターの大石良介さん。

蛇紋岩米の特徴は優しい甘みと粘り気。冷めても味は変わらない。

淨慶米穀で販売営業を担当している箱山久倫さんはこう語ってくれた。

｢普段、有名なブランド米を食べ慣れている人でも感動されることが多いですね。知る人ぞ知るお米なので、ぜひ味わってもらいたいと思っています｣
用意してくれた返礼品は蛇紋岩米と五穀米とのセット2種類。蛇紋岩米がまとまって収穫できるエリアは国内でも少なく、養父市はその希少な地域の一つとのこと。おいしいお米に出合いたいという人は、お試しあれ。

これからの季節、心が踊る料理といえば鍋料理ではないだろうか。特にすき焼きやしゃぶしゃぶなど牛肉を使う鍋は多くの人にとって大好物のはず。

｢せっかくなら、いいお肉で贅沢したい｣というみなさんの期待に応えてくれるのが｢平山牛舗｣。昭和初期からの歴史を持つ地元の精肉店だ。

その名店が用意してくれたのは但馬牛の赤身と霜降りの食べくらべ特選セット2種類。それぞれすき焼き用としゃぶしゃぶ用がラインナップに。

｢赤身肉(モモ)はお肉本来の深みのある旨みを堪能していただけます。霜降り肉は舌の上でふわっととろけるやわらかな食感と上品な風味が特徴です｣と語るのは店主の平山敏明さん。今回、さらに神戸牛の特上サーロインのすき焼きセットや、鍋とは違うが但馬牛の焼肉用の赤身と霜降りの特選セットも返礼品に加えてくれた。

｢但馬牛の魅力を一人でも多くの方に知っていただきたいですから｣
なお、但馬牛は神戸ビーフのもととなるブランド牛で、松阪牛や近江牛といった有名和牛のルーツ的存在でもある。そんな特別な牛肉を、安心の精肉店から手に入れる絶好の機会だ。

カニ料理もこれからの季節は心をときめかせてくれるものの一つ。兵庫県には香住ガニと呼ばれるベニズワイガニのブランドがあり、それを返礼品として扱っているのが｢宿院商店｣だ。

カニと魚の専門店として多くの地元客･観光客に愛されており、海産物の目利きは確か。その意味でも、安心して申し込むことができる。その店主の守本寛二さんは香住ガニの魅力をこう語ってくれた。

｢香住ガニの漁期は9月初旬から。ちょうどいまが旬ですね。独特の甘みがあり、後味があっさりとしているので食べ飽きることがないですよ｣

同店の返礼品は2種類。｢訳あり｣の釜茹で香住ガニと通常の香住ガニだ。訳ありのほうは、水揚げや茹でる段階で足が取れたもの。通常のものと味に変わりはない。量を求める人は訳ありを選ぶことが多いそうだ。

同店では自家製の朝倉山椒を使ったちりめん･ふりかけ･のしするめ･お魚せんべいのセットも返礼品として提供。フルーティーな香りとピリッとした刺激が持ち味の山椒をベースに、いろんな味が楽しめる逸品に仕上がっている。

最後にご紹介するのは、150年以上の歴史を持つ老舗｢谷常製菓｣の銘菓たち。返礼品として｢鮎のささやきと極上栗ケーキ栗宝寿の詰合せ｣、｢うふうふプリン&金ロールセット｣、｢完熟いちご菓子ギフトセット｣を揃えてくれた。それぞれの特徴を教えてくれたのは同社の太田垣文子さんだ。

｢鮎のささやきは谷常の代表銘菓で、十勝産小豆を使った自家製こしあんと求肥餅を風味豊かな生地で包み込みました。一方の栗宝寿は和栗を贅沢に使い、香ばしく焼き上げた洋菓子です｣。

うふうふプリンは、｢天然バニラビーンズの豊かな甘い香りと驚くほどなめらかな口当たりが特徴です｣。金ロールは｢こだわり卵の濃厚カスタードと十勝産小豆、鳥取大山牧場の純生クリームをしっとり生地で巻き上げました｣とコメントの一つひとつがスイーツ好きの心をくすぐる。

谷常製菓は自社でイチゴ栽培をしている。自家栽培なら完熟した状態で使えるからだ。そのイチゴを使ったのが、完熟いちご菓子ギフトセット。プリンやパンケーキ、ジェラートなど極上のスイーツが詰まっている。