総力取材記事
新潟のいいもの・うまいものが集結一生ものの鰹節削り器に、伝統の花ろうそく、ル・レクチェ等続々と
百年先まで継承したい道具鉋台メーカーの鰹節削り器
美しい自然やおいしい食べ物をはじめ、歴史的価値のある遺産や文化を有する新潟県。そんな魅力あふれる同県には、いいもの・うまいものが数多くある。なかでもおすすめの逸品をご紹介しよう。まずは新潟のいいものから触れていく。新潟県の産業活性化を目的としたNICO(にいがた産業創造機構)が「百年後にも大切にしていきたい生活文化を、楽しみ、継承し、創造していくための道具」をコンセプトとして立ち上げたブランドが「百年物語」だ。毎年テーマが設けられ、それに沿って県内の企業や作家たちと開発した道具がラインナップされている。早速、百年物語の商品を取り扱う「ぽんしゅ館クラフトマンシップ」を訪れた。新潟駅の駅ビル「CoCoLo西N+」に店を構える同店では、新潟が誇る一生ものの道具が並ぶ。百年物語の道具類について、同店主任の武田信也さんに伺うと「普遍的なデザインで質が高く、末長く使える道具です」とのこと。なかでも「台屋鰹節削り器」は人気で、削り体験も行っている。実際に鰹節を削ってもらうと、薄くてふわふわの削り節が現れ、削りたての香りに食欲をそそられる。
すっかり魅了された私は、この鰹節削り器を製造している「山谷製作所」で、さらに話を伺うことにした。山谷製作所は、鉋台のメーカーとして1946年に創業。その三代目、山谷俊輔さんに、削りやすさの秘密を伺った。「鉋台に刃がしっかり仕込まれていることが重要です。刃は1枚1枚厚みや刃の角度が微妙に異なるので、最終的にはノミをついて、刃の当たる部分を少しずつ削って、視認しながら1㎜以下の調整をします」と話す。この調整こそが肝で熟練の技が必要とされ、使いやすさや切れ味を左右するのだとか。ぜひとも食卓で、その使いやすさをお試しいただきたい。
思いやりの心が生んだ伝統の花ろうそく
次は、雪国伝統の花ろうそくをご紹介したい。花を描いた絵ろうそく(花ろうそく)は、花が咲かない冬の時期、花の代わりにお仏壇にお供えしたのがはじまりだ。新潟市に店を構える「小池ろうそく店」では、代々伝統の技を受け継ぎ、花ろうそくを製造販売している。工房でもある店内には、美しい花ろうそくなど和ろうそくが並ぶ。同店四代目当主・小池孝男さんは、「花ろうそくは煙になって、御先祖様に届きますように、という思いやりの心から生まれた伝統工芸品です」と話す。「四季の花ろうそく」は、季節の花が12ヵ月分描かれたもの。月命日にお供えすれば、御先祖様も喜んでくれることだろう。
最後に、新潟のうまいものをご紹介する。新潟県では、県産農林水産物で満足度が高くオリジナリティのある8品目、ル・レクチエ、えだまめ(新潟茶豆)、越後姫、にいがた和牛、佐渡寒ブリ、にいがた地鶏、南蛮エビ、ヤナギガレイを「にいがたフード・ブランド」として推進している。その味、品質は折り紙つきだ。
さらに、新潟は酒どころでもある。県内に約90の酒蔵がそれぞれに味わい深い酒を醸している。このように語り尽くせぬ逸品揃いの新潟県。ぜひともふるさと納税で、その魅力を堪能いただきたい。
新潟県のお礼の品のクチコミ
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