夜になると照明が点灯し、非日常感あふれる幻想的な夜景に彩られる工場群は、ものづくりのまち、川崎を象徴する風景の一つといえるだろう。明治時代から京浜工業地帯の中核都市として発展を続けてきた川崎市のものづくりは奥深い。市内では多くの企業が努力を重ね、唯一無二の製品や技術の開発に邁進する。そうして、キラリと光るメイド・イン・カワサキが続々と生まれている。それでは、川崎市の魅力あるプロダクトを紹介していこう。

「ハイセンスジャパン」は日本のテレビ市場において、グループ全体で4割のシェアを占める。世界では第2位の出荷台数を誇るという。その本社が川崎市にある。

川崎駅近くのショールームには、人気のテレビに加え、スタイリッシュな洗濯機や冷蔵庫などの白物家電が並ぶ。商品管理部の趙 明昊さんから、2025年発売のテレビを紹介してもらった。

「新モデルU8Rは、ハイセンスの代表モデルともいえるハイエンドな製品です。明暗のメリハリが効いたコントラストの美しい映像が最大の特徴で、ミニLEDを採用したことで実現しました。ミニLEDは従来のLEDと比べ、はるかに小さい面積にバックライトを分割し、有機ELに近い画面の精密なエリアコントロールを可能にしています。また、有機ELに比べて、画面の焼き付きがなく、かつ長寿命で、これからのテレビの主流になっていく技術です」

さらに、新開発のAIエンジンにより、映像と音の処理はもちろん、部屋の環境に合わせた最適な画質を自動的に調整してくれるという。美しい画面と長寿命、高コスパという、うれしい機能が満載の未来のテレビだ。

続いて、食材と調味料を入れるだけで調理ができる便利な電気圧力鍋を紹介しよう。

「コロナ禍で増えたおうち時間をきっかけに『ほったらかし家電』と呼ばれる自動調理家電が人気です。在宅勤務などで手が離せないというご家庭で2020年頃から需要が高まりました。この電気圧力鍋の特徴は、1.8気圧と1.4気圧の2段階の圧力切り替えが可能なこと。例えばお肉をトロトロにしたいときは1.8気圧、青魚の姿を残したいときは1.4気圧というように、材料に応じて圧力を使い分けができます。2段階なので設定が簡単です」と話してくれたのは「東芝ライフスタイル」の黒﨑秀行さん。

目指したのは、毎日の調理に活躍する電気圧力鍋だ。

「朝に具材を入れて、帰宅する頃、料理ができ上がる予約調理モードを搭載しています。生の肉などを長時間、鍋に入れておくと雑菌が心配なので、予約調理では先に調理をします。例えば10時間後のでき上がりのために、最初の段階であらかた調理して、残り時間が経過した後に、仕上げの加熱をする安全な構造にしています」

さらに、内釜と内ぶた、パッキンの3点で洗い物が済むうれしい構造も魅力的だ。

「渡久クリエイト」から紹介するのは画期的なスカルプケアデバイス「ティレット バイオ セラピュータ」だ。

投薬療法が主流のAGA治療に代わり、頭皮環境のサポートやヘアケアをしてくれるスカルプケアデバイスについて、同社の渡部 悠専務が説明してくれた。

「AGA治療を手掛ける企業が持つ特許技術を利用して共同開発を行いました。このデバイスでオゾンを発生させます。オゾンを適切に発生させ、育毛研究で注目されるIGF-1（インスリン様成長因子）に着目した最先端技術で健やかな頭皮ケアをサポートします。使い方は簡単。電源を入れてかぶるだけ。準備ができると、赤色LED、青色LED、遠赤外線、オゾンが出る状態になります。10分経過すると自動で電源がオフになり、ケアは終了。1日1回を目安に使ってください。セルフクリーニング機能があり、自動で除菌してくれるので清潔です。男女問わず、髪の悩みを持つ方におすすめです」

音質や扱いやすさを理由に、ヘッドホンを選ぶユーザーが増えているという。2025年にオーディオメーカー「final」から発売された「ヘッドホンUX3000SV」が好調だ。

「まるでボーカルが耳元で歌っているかのような、繊細なニュアンスまでも再現する、"声"に特化した設計がこのヘッドホンの最大の特徴です。重低音を得意とするヘッドホンが多い中、聴き比べれば、鮮明に際立つボーカルを実感していただけます」と説明してくれたのはfinalの森 圭太郎さん。

「また、独立したノイズキャンセリング機能のスイッチが高評価を集めています。メイン電源がオフでも単独で使用でき、読書や雑音から逃れたいときに便利です」とfinal流のクラフトマンシップが存分に発揮された自信作について語ってくれた。

近年、ポータブル電源の需要が急増している。重量3.3㎏と軽量で持ち運びが楽なポータブル電源を紹介しよう。「多摩電子工業」の商品開発本部原田広一さんに話を聞いた。

「この製品は、電気毛布で暖を取ったり、照明をつないだりと、気軽なアウトドアでの活用をお勧めしています。もちろん、停電や災害などの緊急時には非常用電源として役立ちます」

原田さんのお勧めは、しまい込まず、日常で活用することだという。

「普段から慣れることで、いざというときに戸惑わずに使えます。日常での活用が緊急時の備えになります」

このほど新色のホワイト＆グレーがラインナップに加わった。商品開発本部の小澤彩弥加さんは「ホワイト＆グレーは室内のインテリアになじみやすく、日常使いしやすいです」と話してくれた。

「アミノバイタル®ゴールド」は、柔道日本代表 阿部 詩選手らトップアスリートに愛用されている。その理由について、「味の素（株）」の田中和幸さんに聞いた。

「アミノバイタル®ゴールドは、独自のスポーツ栄養科学のアミノ酸配合で、ハードな運動や試合後のリカバーをサポートします。アミノ酸は筋肉など体を構成するタンパク質のもととなり、アミノバイタル®ゴールドには、ヒトの体内で合成できない9種類の必須アミノ酸が4000㎎配合されています。そのうち、ロイシン高配合BCAAが約2400㎎含まれ、筋肉の材料となる栄養が補給できます。飲みやすいグレープフルーツ味で、接取後、約30分で体内に吸収され、運動後のリカバーを手助けします。運動後飲むことをお勧めしています」。さまざまなスポーツを楽しむ田中さんももちろん愛用中だ。