高知県の県庁所在地である高知市の東隣に位置し、高知龍馬空港やJR後免駅、高知自動車道南国ICなど交通の要所がそろう南国市。市内には｢ものづくり｣がテーマの体験型施設｢海洋堂スペースファクトリーなんこく｣が2021年3月にオープンした。世界的なフィギュアメーカー海洋堂のソフビフィギュア製造工程を見学できるのは、国内でここだけ。フィギュアの色付けを体験したり、ミニジオラマの製作、3Dプリンターでの出力やデジタルでの造形など、ものづくりに没頭できる施設だ。
市内には、広大な敷地を誇る観光農園｢西島園芸団地｣があり、人気の観光スポットだ。

高知の温暖な気候と長い日照時間を利用して、メロン・スイカ・いちご・マンゴー・フルーツトマトなどを栽培している。

ここから年5回発送される｢南国土佐のフルーツ定期便｣は、同市の人気第1位の返礼品だ。熟練の生産者が研究を重ね、どの果物も口に入れるとジューシーな甘い果汁が広がり、食べ終わった後もしばらく余韻に浸ってしまうほどだ。｢高知県特有の力強い太陽の力を十分に受け止めたトマト達の｢甘み・酸味・旨み・香り｣を濃縮させた味を追求しています｣と、トマト栽培歴20年の山本喬範さん。

｢ご家庭用マスクメロン｣は、贈答用と全く同じ環境で育てられているが、見た目が少し贈答用の基準を満たさなかっただけの最高品質メロン。1本の木から1個のみ栽培という贅沢なメロンが、家庭用では2個も届く。ハウス栽培のため、1年中変わらぬ品質のメロンを食べられるのでリピーターも多い。

果物と並んで人気の返礼品が、極上のスイーツ｢雪ヶ峰ロール＆アイスブリュレ｣だ。

｢全国ご当地おやつランキング｣で日本一に輝いた｢ジャージー乳のアイスブリュレ｣は、食感と味を保つのが難しく流通不可能とされていたアイスブリュレの常識を覆した逸品。こだわりぬいた独自技術により、冷凍・解凍しても放牧ジャージー乳の濃厚な味わいと、キャラメリーゼのパリッとした食感を損なわないアイスブリュレが生まれた。

また、｢雪ヶ峰ロールくちどけショコラ｣は、口に入れた瞬間に｢なにこれっ！｣と思わず言いたくなる新食感。

｢雪ヶ峰牧場｣の放牧ジャージー牛の健康で濃厚なミルクを使い、自家製のとろけるクリームに仕立てた。

さらに無香料の国産クーベルチュールチョコレートの深いコクとまろやかな口当たりがクリームとの絶妙なハーモニーを生み出し、口の中に幸せな世界が広がる。｢甘さ控えめで1人で1本丸ごと食べられそうでした｣と寄付者の声。

同市出身の演歌歌手で観光大使の三山ひろし氏のフィギュアも紹介したい。塗装は、職人が1体ずつ手作業で行うため、世界に一つしかないフィギュアだ。｢衣装が着物のため、お腹の膨らみや、ラインにもこだわり、後ろ姿にも力をいれました｣と造形作家のかたやまひろしさん。｢どこから見てもいい男。このフィギュアのように、背中でものを語れる男になりたい｣と三山さん本人もお気に入りだ。

前述した海洋堂スペースファクトリーなんこくか、ふるさと納税でしか手に入らない限定品。

三山ひろしフィギュアが、｢南国市へおいでよ｣と、今にも動き出しそうだ。