福島県西部に位置する西会津町。会津の西の玄関口と呼ばれ、古くから「会津の霊地」信仰の里として親しまれてきた。3年続けてお参りすれば「なじょな願いもききなさる（どんな願いもかなえてくれる）」と伝わる大山祇神社には毎年多くの参拝客が訪れる。まちの中心部を阿賀川が流れ、北側は日本百名山に選出された飯豊山を間近に望む。この飯豊山の伏流水を使用した稲作が盛んで、「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」において、10年間で7回の表彰を受けるなど、その品質の高さは保証済み。生産者それぞれに土壌の作り方や栽培方法は異なるが、共通しているのは「安心・安全でおいしい西会津産米を作りたい」という思いだ。返礼品にも多くのお米を提供している橋谷田ファームでは、農薬と化学肥料を減らした「特別栽培」と農薬を一切使わず有機質肥料だけを使った「有機栽培」、そして農薬も肥料も使わない「自然栽培」で米作りを行っている。「できるだけ自然の摂理に逆らわない稲作を行うことで、味がよく栄養価が高いお米ができると考えています」（橋谷田さん）。

おいしいお米があるところに、おいしい日本酒あり。1807（文化4）年から西会津で酒造りを行っている栄川酒造の日本酒は、天然の地下水・飯豊山の伏流水を100％使用し、厳しい寒さの中でじっくり仕込んだ逸品である。調和のとれた芳醇さ、やわらかさ、のどごしの良さをぜひ堪能してほしい。