プロなみ お抹茶セット
寄付金額50,000円
ふるさと納税の返礼品には、日々の暮らしに身近な食器がたくさん揃っています。
また日本各地で古くから作られてきた焼きものは、伝統工芸品としてふるさと納税でも人気の返礼品となっています。
この記事では、
について詳しく解説します。
毎日の食事に欠かせない食器には、茶碗やお椀、プレートやティーカップなど様々な種類があります。
これらは大きく和食器と洋食器にわけることができます。しかし普段食事をするときにその違いを意識している人はあまりいないのではないでしょうか。
和食器と洋食器についてなんとなく違った印象を持っているとは思いますが、具体的にどんな違いがあるのか、それぞれの特徴を詳しくみてみましょう。
和食器は和食を食べる際に用いる器です。
主に、茶碗、お椀、お皿、鉢などがあげられます。
茶碗・丼
ご飯を食べるための器で、多くが磁器や陶器製です。茶碗は元々食事前に伏せておくことから、裏までデザインされているものが多くあります。また男女でサイズが違うこともあり、セットで「夫婦茶碗」として作られているものもあります。
茶碗よりも一回り大きい「丼」は、麺類や汁物にも使われ、蓋付きもあります。
お椀
味噌汁やお吸い物など汁物を食べるための器です。
冷めにくくするために茶碗に比べて口が狭く、また手に持ったときに熱くないよう熱が伝わりにくい木製などの素材で作られています。
本格的な漆器のお碗から合成樹脂の手頃なお碗、お正月やお祝い事などおもてなしに使われる蓋付きのお碗もあります。
お皿
主に主菜や副菜などを盛り付けるための平ら、または浅い器です。大きさによって豆皿、小皿、中皿、大皿にわけられます。
鉢
お皿よりも深さがある器です。
お皿と同様、主菜や副菜を盛るために使われますが、汁気のある料理に向いています。大きさによって小鉢、中鉢、大鉢に分けられます。
そのほかに酒器(お銚子、徳利、ぐい呑み、猪口)や、土鍋、醤油差しなどもあります。
このように和食器は、料理ごとにさまざまな形や深さの器があり、伝統工芸品の器も数多くあります。
洋食器は、フレンチやイタリアンなどの洋食を盛るための食器です。
白などシンプルな色の皿に、フォークやスプーンなどのカトラリーを合わせて使うのが特徴で、コース料理にも使われています。
洋食器の基本アイテム5種類(ディナー皿、サラダ皿、パン皿、カップ、ソーサー)を1セットとして4人分(4セット)、6人分(6セット)と揃えていきます。同一のブランド、シリーズで揃えるのが一般的です。
ディナー皿
肉料理や魚料理などのメインディッシュを盛り付けるためのお皿で、23〜27cmくらいのサイズの平らなお皿です。リムと呼ばれるフチがついたタイプもあります。
サラダ皿
デザート用にも使える21cm程度の平らなお皿です。日本ではライス用に使うこともあり、取り分け用のお皿としても重宝します。
食器ブランドやシリーズによっては、18cm前後のケーキ皿がある場合もあります。
パン皿
12〜17cmの小ぶりなお皿です。パンや焼き菓子をのせたり、料理の取り分け皿として使ったり、使用する機会の多いお皿です。
食器ブランドやシリーズによっては、パン皿のかわりにスープ皿やシリアルボウルを組み合わせる場合もあります。
カップ&ソーサー
コーヒーや紅茶などのあたたかい飲み物のカップと、その受け皿(ソーサー)です。厚手で口が狭くなっているコーヒー用のカップや、広く浅い口が特徴のティーカップなど飲み物の種類によって形状が異なりますが、コーヒーにも紅茶にも使える兼用タイプもあります。
これらの基本5種類以外にも、パスタプレートやグラタン皿などもあります。
材質:和食器は陶器、洋食器は磁器
一般的に和食器は陶器、洋食器は磁器でできているという違いがあります。
陶器は粘土を原材料としていて比較的軽いのが特徴です。器を手に持って使うことが多い和食器は、手で持ちやすいよう軽さも重要です。
一方、磁器は粘土に陶石と呼ばれる石の粉を合わせたものです。ツルッとした滑らかな手触りと、硬くて丈夫で重いのが特徴です。洋食器はテーブルに置いたまま食事をすることが基本で、またナイフやフォークなどの金属製のカトラリーを使って食べるため、丈夫で傷つきにくい磁器の食器を使います。
文化:手に持って食べる和食器、置いたまま食べる洋食器
和食器は、食器を手に持って食事をするため手に持ったときの手触りや手のなじみのよさ、口をつけた際の舌触りのよさなどが重視されます。また食器を料理や季節に合わせて、風情や情景も楽しみながら食事をすることから、さまざまなデザイン・柄の器があります。
一方洋食はテーブルに置いたまま、器には触れずに食事をします。白いプレートをキャンパスのように見立てて、飾りの食材やソースでアートのように盛り付けを楽しむこともあります。
高さ:和食器は高く、洋食器は低い
和食は汁物が多いため、手に持って食事をするときに汁がこぼれないように深く作られています。また持ちやすいように食器の底に高台と呼ばれる台のようなものがついているのも特徴です。
一方洋食は汁物が少なく、また食器を置いたまま食事をするため、多くの場合サイズが大きく低めに作られているのが特徴です。
揃え方:自分専用の器を持つ和食器文化、シリーズで揃える洋食器
日本には「自分専用の食器(属人器)」を持つ文化があります。お箸やお茶碗などの和食器を揃えるときは、一人一人の専用の食器を持ちます。自分の食器を持つことは当たり前だと思うかもしれませんが、こうした文化は世界的に見ても珍しいそうです。
一方洋食器は、同じブランド、同じシリーズで基本のセットを揃えることが一般的です。
和食器には日本の伝統工芸品があります。
伝統工芸品とは、経済産業大臣が指定する以下の要件に該当するものです。
1.主として日常生活の用に供されるものであること 2.その製造過程の主要部分が手工業的であること 3.伝統的な技術又は技法により製造されるものであること 4.伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること 5.一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること (経済産業省HP「伝統的工芸品に関する法律について」より) |
こちらでは和食器の伝統工芸品に当てはまる「陶器」「磁器」「漆器」について詳しく解説します。
主原料は「土」
陶器とは、「陶土(とうど)」を主原料とした焼きものです。
土の中の粘土層である陶土を使うことから、「土物」と呼ばれることもあります。ガラス成分の「珪石(けいせき)」とガラスを溶かす「長石」を混ぜて800〜1300度の高温で10〜48時間ほど焼くことで、耐火性と耐久性のある焼きものができます。
素焼きの段階で表面に釉薬(ゆうやく)という薬品を塗布すると焼き上がりがガラス質になり仕上がりにツヤ感がでます。
特徴
熱伝導率が低いので「熱しにくくて冷めやすく」熱い飲みものを飲むのに適しています。
また厚みがあるため叩くと低くて鈍い音がします。手触りは柔らかくてざらつきがあり、素朴な味わいがあります。
陶器のお手入れ
陶器は水分を吸収しやすいため、湿気など水分に注意が必要です。
汚れがひどくなければ乾いた柔らかい布か、軽く濡らした布で汚れを拭き取ります。
汚れがひどい場合は、濃度の薄い中性洗剤を使って水やぬるま湯で手早く洗い、布で拭いてしっかり乾燥させます。つけ置きは絶対にやらないでください。
伝統工芸品の中で有名な陶器
瀬戸焼(愛知)、信楽焼(滋賀)、備前焼(岡山)、萩焼(山口)、京焼(京都)、美濃焼(岐阜)など
■瀬戸焼
愛知県瀬戸市を中心に作られる焼きものの総称です。
瀬戸焼に用いられる陶土は、柔らかくて耐火性に優れています。また鉄分をほとんど含んでいないため、白く焼き上がるのも特徴です。
さまざまな釉薬を用いることで色とりどりの線や絵付きができ、多彩なデザインの焼きものを作ることができます。食器だけでなく招き猫などの置物のほか、近年は建築陶材なども製造されています。
■美濃焼
岐阜県の多治見、土岐、可児、瑞浪、笠原などで作られる焼きものです。
美濃焼は長い歴史の中で多種多様な技法・釉薬を生み出し、時代に合わせてさまざまな器が作られてきました。そのため「特徴がない」といわれてしまうほど多彩な焼き物が作られています。伝統工芸品に指定されている様式は15種類あります。
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主原料は「石」
磁器とは、陶石(磁石)を粉砕した石の粉を主原料とし、別名「石物」と呼ばれることもある焼きものです。
陶器よりも高温の1200〜1400度で焼くことで、硬くて強度のある焼きものを作ることができます。
特徴
吸水性が非常に低く硬度が高いのが特徴です。また熱伝導率が高いため「熱しやすくて冷めやすい」特徴もあります。
薄くて硬いため叩くと金属のような高い音が出ます。また軽くて手触りはなめらかです。
磁器のお手入れ
吸収性が低く丈夫なため、食洗機が使用可能な食器もあります。
基本的には中性洗剤を使って水やぬるま湯で洗います。
金銀の絵柄がついている磁器の場合は、強くこすらず水やぬるま湯で手早く洗います。
伝統工芸品の中で有名な磁器
九谷焼(石川)、有田焼(佐賀)、伊万里焼(佐賀)、京焼(京都)など
■九谷焼
加賀国の九谷村(現在の石川県加賀市にある九谷村)が発祥で、江戸時代末期に九谷焼と呼ばれるようになった磁器です。
日本を代表する色絵磁器で、「上絵付け」と呼ばれる技法が最大の魅力です。「赤、黄、緑、紫、紺青」の鮮やかな色彩と優美な絵模様が特徴です。
■京焼
京焼は、茶の湯の流行とともに発展してきた焼きものです。清水焼は清水寺の参道の窯元で作られていた焼きもので、現在は、京都で焼かれる焼きもの全般を「京焼・清水焼」と呼んでいます。
特定の様式・技法があるわけではなく、京焼・清水焼には陶器も磁器もあります。
都があった京都は、日本中から選りすぐりの材料と職人が集う環境でした。そこで職人たちがさまざまな技法を融合したり組み合わせたりして、現在は形も絵付けもさまざまな種類の焼きものが作られています。
漆器とは、木や紙などに漆を塗り重ねて作られた工芸品で、汁椀だけでなく、お箸や重箱、お盆などもあります。
漆は、アジアのみに生育するウルシの木に傷をつけると出る乳白色の樹液です。乾くと非常に固い膜になり、何層も重ねることで耐久性や耐水性、耐熱性が高くなります。抗菌・殺菌作用もあり防腐性にも優れています。
加飾技法
漆は揮発させて顔料を混ぜると美しく発色します。仕上げ塗りした漆器の表面に加飾を施すことで漆器をより美しくします。
■蒔絵
漆器の表面に金、銀、朱の粉を蒔いて絵柄を描く技法
■螺鈿
特殊な貝殻を漆器の表面にはめ込むようにして模様を表現する技法
素地の種類
■天然木
保温性や断熱性に優れており、熱いものを入れても人肌程度で熱くなりません。国産の天然木と漆を使った漆器は生産数も少なく高級品です。
■合成樹脂
天然木より変形に強く、大量生産が可能なため安価に手に入れることができます。品名は「合成漆器」と表示されます。
漆器のお手入れ方法
耐久性が高い漆器ですが、高温、乾燥、直射日光には注意する必要があります。
■洗い方
金たわしなど粗いものでは洗わず、柔らかいスポンジを使って中性洗剤で洗います。
■保管
長期間使用しない場合は、乾燥しないよう器と器の間に布を挟み、紫外線を防ぐために日当たりの良いところは避けて保管します。
伝統工芸品の中で有名な漆器
輪島塗(石川)、鎌倉彫(神奈川)秀衡塗(岩手)、津軽塗(青森県)、川連漆器(秋田県)、越前漆器(福井県)、若狭塗(福井県)、会津塗(福島県)など
■輪島塗
会津塗(福島県)、紀州塗(和歌山県)と並ぶ日本三大漆器のひとつです。
産地は、原料となる漆の木や素地となるケヤキなどが豊富にある石川県輪島市です。精巧な作りと丈夫さ、優美で華麗な加飾が特徴です。輪島塗には品質の良さを維持するための細かい基準が設けられています。
■津軽塗
青森県弘前市を中心とする津軽地方で作られている漆器です。
丈夫で実用性が高く、同時に非常に優美な外見を持ちます。幾重にも塗り重ねた漆を研ぎ出して模様を出す「研ぎ出し変わり塗り」技法が特徴です。
寄付金額22,000円
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