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奈良県の北東部に位置する宇陀市は、大和高原と呼ばれる緑豊かなまち。「万葉集」に収録された「ひむがしの野にかぎろいのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」は、柿本人麻呂が宇陀の阿騎野を訪れた際に詠んだものだ。女人高野として有名な室生寺では、約3000株のシャクナゲが咲き、戦国武将・後藤又兵衛の屋敷跡にある又兵衛桜が見事な枝振りを見せる。また、水の神・龍神を祀る龍穴神社や水の分配を司る水分神社など、由緒ある社寺があり、歴史と自然が暮らしの中に息づいている。菟田野の毛皮革産業は全国的規模を誇っており、鹿革の出荷高は全国シェアの95%以上、毛皮についても同45%のシェアを誇る。磨き丸太や高原野菜が名産品として名高い。
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奈良県の西北部に位置する王寺町。まちの北端には大和川、東部には支流の葛下川が流れ、豊かな自然環境に恵まれている。古くは大和川による水路、明治以降は鉄道が発達・整備されたことで、同地は大阪から奈良への玄関口、大阪圏のベッドタウンとして発展した。聖徳太子ゆかりの地としても知られ、中でも聖徳太子と達磨大師の出会いの地である達磨寺は有名だ。近年は、青色LEDが仕込まれた浮き球を葛下川に流して天の川に見立てるイベント「王寺ミルキーウェイ」も開催され、賑わっている。また、令和2年には、大阪府・奈良県・和歌山県にまたがる和泉山脈や金剛山地を中心に行われてきた修験道、葛城修験をテーマとするストーリー「『葛城修験』ー里人とともに守り伝える修験道はじまりの地」が日本遺産に認定されたが、王寺町の明神山も同ストーリーの構成文化財として組み込まれていることも話題となった。
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奈良市は、国際文化観光都市の名にふさわしい歴史的建造物や文化財の宝庫。「奈良の大仏さま」で有名な東大寺や興福寺、春日大社など、八つの資産で構成される「古都奈良の文化財」は、世界文化遺産に登録されている。さらに野生のシカが約1300頭生息する奈良公園や、山頂から奈良盆地を一望できる若草山など、美しい自然と歴史・文化が調和する奈良市は、時を忘れてゆったりと過ごせるまちとして人気を博している。
近年では伝統的な町家などを活用したおしゃれな雑貨店や飲食店、カフェなどが増加。特に駅や観光スポットから近い「ならまち」は、新旧さまざまなお店が軒を連ね、ショッピングや食べ歩きを楽しむ観光客でにぎわう。
数年前に爆発的にヒットしたアニメの聖地としても注目され、今も幅広い年代の方たちが聖地巡礼に訪れているそうだ。観光はもちろんのこと、大阪・神戸・京都へのアクセスが良好な奈良市は、住みやすいまちとして子育て世代の人気が高い。2022年には年少人口(0〜14歳)の転入超過数では関西1位に選ばれ、さらなる発展を目指している。
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奈良盆地西部に位置する上牧町。緩やかな丘陵地帯が広がり、古代には宮廷の放牧地であったという逸話から町名は由来する。戦国時代には片岡城が築かれた自然と歴史ロマンが息づくまちだ。