ふるさと納税の豚肉、どうやって食べる?お肉の特徴と部位別レシピ

ふるさと納税の豚肉、どうやって食べる?お肉の特徴と部位別レシピ

毎日の食卓に上ることの多い豚肉は、さまざまな料理に使えてとても便利な食材です。

ここでは、豚肉の部位の特徴やおすすめの調理法・レシピ、おいしい豚肉の見分け方、栄養素と期待できる効果などを詳しく解説します。

人気のブランド豚や、ふるさと納税ニッポン!編集部おすすめの返礼品もご紹介します。

豚肉の部位別の特徴とおすすめの調理法

豚こまや豚バラなど、豚肉は部位によって特徴が異なります

主な部位の特徴とおすすめの調理法をご紹介します。

 

ばら

あばら骨周辺の肉のことです。皮・赤身・脂肪がキレイな層になっているものが良い肉とされ、「三枚肉」とも呼ばれます。

とても柔らかく旨味が多い部位で、幅広い料理に使えるため人気があります。

✔おすすめの調理法

角煮や焼肉など、脂の旨みも味わえる調理法がおすすめです。

 

もも

足の付け根からお尻にかけての部位が「もも」、お尻から腰にかけての部位が「そともも」です。

キメが細かく脂身が少ない、赤身中心の部位です。

✔おすすめの調理法

煮込むとパサついてしまうため、炒め物や蒸し焼きにするローストポークがおすすめです。

 

ロース

豚の背中にあたります。

キメが細かくとても柔らかいのが特徴で、脂身部分には甘みと旨みが凝縮されています。

✔おすすめの調理法

脂身のおいしさを感じられるとんかつやポークソテーがおすすめです。

 

ヒレ

体の中心部にあたる部位で、豚1頭からわずか2%程度しか取れません。

豚肉の中で最も柔らかい部位で、脂肪分が少ないためあっさりとした味わいです。

✔おすすめの調理法

あっさりしているので油を使ったステーキやとんかつのほか、薄切りを茹でてサラダにしてもおいしいです。

 

かた

「腕」と呼ばれることもあります。「かた」と表示されている場合は腕の上部で、「かたロース」と表示されている場合は肩とロースの間の部位です。

キメが粗く少し硬めですが、肉の間に細かい脂肪分があり、旨味とコクを楽しめます。ひき肉にされることも多いです。

✔おすすめの調理法

じっくり煮込むと柔らかい食感に仕上がるため、カレーやシチューなどの煮込み料理に向いています。

 

こま切れ

「こま切れ」という部位があるわけではなく、バラやロースなど他の部位をカットする際に出た切れ端のことです。

「豚小間」「豚こま」などと表示されることもあります。

複数の部位が混ざり、大きさや厚さが不揃いなため安価で販売されています。

✔おすすめの調理法

炒め物や煮物など、オールマイティに使えます。

 

スペアリブ

スペアリブは部位の名前ではなく、骨付きのバラ肉のことです。

厚みがあり、ジューシーで食べ応えがあります。

✔おすすめの調理法

骨から出汁が出るため、煮込み料理がおすすめです。タレに漬け込んだスペアリブをオーブンで焼く調理法も、骨から旨みがでるためとてもおいしく仕上がります。

海外産の豚肉の部位名、日本ではどこの部位?

最近は、海外産の豚肉もスーパーでよく見かけます。

売り場によっては、日本語の部位名ではなく現地の呼び名になっており、「これはいわゆるどこの部位?」とわかりにくいことも。

そんな時は、以下の表を参考にしてください。

【部位名の変換表】

海外の呼び名

日本の部位名

ベリー

バラ

ハム

もも

ロイン、バックス

ロース

テンダーロイン

ヒレ

ピクニック

かた

カラー、ボストンバット、ボンレスバット

かたロース

※全国食肉事業協同組合連合会ホームページより引用(https://www.ajmic.or.jp/kumiai/2015pdf/P28_12.pdf)

ここに注目!おいしい豚肉の見分け方

スーパーなどで購入する際は、以下のポイントをチェックしておいしい豚肉を入手しましょう。

 

■ドリップが出ていないもの

「ドリップ」とは、肉の内部にある水分と一緒にタンパク質やビタミン類、旨み成分などが分離して出たものです。

赤い色をしていますが血液ではなく、赤い色素のタンパク質「ミオグロビン」です。

ドリップが出た後の肉は、水分が失われているため調理してもパサついてしまい、おいしさも半減してしまいます。

できるだけドリップの出ていない肉を選びましょう。

 

■おいしそうな肉色をしている

「このお肉おいしそう!」という直感を大事にしてください。

鮮やかなピンク色のロースや、濃い赤色をしたかた肉など、みずみずしい肉色は新鮮な証です。

 

■脂身が白く、ツヤがある

脂身は劣化すると、薄黄緑色っぽく変色してくすんできます。

白く、ツヤのある脂身を持つ肉が新鮮です。

部位別の簡単レシピ

豚肉の部位別に、とても簡単に作れるレシピをご紹介します。

■バラ…キッチンバサミだけでOK!豚バラキャベツの回鍋肉風

①豚バラの薄切り肉と、倍の容量のキャベツを用意する。

②それぞれ一口大に切るかちぎる。キャベツは手でちぎった方が味が良く絡むのでおすすめ。

③しょうゆ、みそ、酒、砂糖、オイスターソースを用意する。すべて、豚肉100gに対して小さじ1。辛めにしたい場合は豆板醤も同量で追加。

④ごま油で豚肉を炒め、色が変わったらキャベツを投入。

⑤キャベツがしんなりしてきたら、調味料をすべて入れる。にんにくチューブとしょうがチューブも1~2cmほど入れる。

⑥最後に片栗粉を少々振りかけ、混ぜ合わせたら完成!

■もも…炊飯器で簡単!豚もものコーラ煮

①タコ糸で縛ってある豚もものブロック500g前後、コーラ500ml、醤油100mlを炊飯器に入れ、スイッチON。

②炊き上がったら完成!

■ロース・ヒレ…とんかつ

①ロースの場合は筋切りをして、塩コショウを振り、薄力粉をつける。

②溶いた卵に肉をくぐらす。

③パン粉を全体にまぶす

④油で揚げたら完成!

■かた…生姜焼き

①フライパンで豚肉を焼く。

②焼けたら片栗粉をフライパンの上から全体に軽くまぶす。

③お好みの量の生姜を入れ、1:1の割合にした醤油とみりんを回しかける。

④全体に混ざったら完成!

■こま切れ…豚こまピーマンのたれマヨ

①豚こまに片栗粉をまぶす。

②フライパンにマヨネーズを適量入れ、豚こまを炒める。

③肉の色が変わったら、一口大に切ったピーマンを入れてさらに炒める。

④焼肉のタレを入れて絡めれば完成!

■スペアリブ…スペアリブのマーマレード煮

①鍋にスペアリブ4本前後と、紙カップのマーマレードを全部入れる。

②マーマレードの入っていた紙カップ半分強の醤油を入れる。

③マーマレードの入っていた紙カップ一杯分強の水を入れる。

④沸騰するまで中火で煮て、沸騰後は弱火にして30分煮込めば完成!

上手な冷凍保存方法と旨みを逃さない解凍方法

豚肉は日々の食卓に上がる回数が多い分、安い時にまとめ買いをして冷凍保存する方は多いと思います。解凍して食べる時には、できるだけおいしさをそのまま残した状態で調理したいですね。

上手な冷凍のコツは、空気に触れさせず、できるだけ早く凍らせることです。

薄切りやブロックなど、肉の形態別におすすめの冷凍方法をご紹介します。

 

薄切りやこま切れ

2人前なら100g、4人前なら200gなど、使いやすい量を1回分ずつに小分けして冷凍します。

まとまった塊の状態ではなく、広げながらラップで包みましょう。

金属トレーに乗せて急速冷凍し、その後は保存容器に入れて冷凍庫で保管します。

 

厚切り

とんかつ用などの厚切り肉は、空気が入らないように1枚ずつラップで包んでから保存します。

冷凍する前に筋切りしておくと解凍後の調理が楽になります。

とんかつの場合は、衣をつけてから冷凍すると、解凍せずにそのまま揚げられて時短になります。

 

ブロック

焼き豚など塊のまま使う場合はそのままラップで包んで冷凍しますが、そうでない場合は食べやすい大きさにカットしてから、1回分ずつ小分けにして冷凍しましょう。

 

ひき肉

使いやすい1回分の量に小分けして冷凍します。

スーパーなどで購入する場合、1回分の量でパック詰めされているものを購入するのもおすすめ。

自宅でひっくり返して元のラップでそのまま包んで冷凍すると、量や賞味期限などを確認しやすく便利です。

 

上手な解凍方法

肉の旨みを逃さず、ドリップも極力出ないように解凍するには「低温でじっくり解凍する」ことが重要です。

冷蔵庫に入れて解凍するのが一番手軽です。

旨みの保持にもっとこだわりたい場合は、氷水解凍がおすすめです。

冷凍肉を袋に入れ、水が入らないようにした状態で氷水に浸します。浮いてきてしまう場合は、お皿などで重しをして肉全体が氷水に浸かるようにしましょう。

ドリップが最小限で済み、肉の品質を保ったまま解凍できます。

冷凍した豚肉の賞味期限は

以前、ある海外産豚肉の日本代表にお話を伺った際、「肉は冷凍してあれば1年経っても大丈夫」と聞いたことがあります。

しかし、これはあくまでも業務用急速冷凍した真空パックの肉の場合。

家庭用の冷凍庫は1日に何度も開閉するため、「賞味期限は1か月程度」と考えておきましょう。

ひき肉は空気に触れる面が多い分劣化が早いため、賞味期限は2週間程度と考えておくと肉の品質を保てます。

豚肉の栄養素と期待できる効果とは

「疲れている時は豚肉を食べる」という印象があるかもしれません。

豚肉には、栄養がたっぷり含まれていて、中でもタンパク質・ビタミンB1・ミネラルが豊富です。

 

タンパク質

タンパク質は多くの食品に含まれていますが、同じ肉類の牛肉や鶏肉と比較すると豚肉はやや多め。

体内で筋肉や血液を作ったり、体を動かすエネルギーになったりするとても重要な栄養素です。

集中力の向上や、肌トラブルの予防になるとも言われています。

 

ビタミンB1

豚肉にはビタミンB群が豊富に含まれており、中でもビタミンB1は100gあたりの含有量がトップクラスに多いです。

ビタミンB1は、糖質を体内で燃やし、エネルギーに変換するために不可欠な栄養素です。

加熱しても栄養素が壊れにくく、体内での吸収率もとても優れている一方、水溶性のため「煮る」「茹でる」調理法を行うと溶けだしてしまいます。

煮たり茹でたりする調理の場合は、その煮汁をスープにするなど活用しましょう。

 

ミネラル

ミネラルにはカルシウムや鉄、マグネシウムなどがあり、豚肉に豊富なミネラルは、リン、カリウム、亜鉛です。

これらは血圧低下を防いだり、骨密度を高めたりする役割があると言われ、体を正常に機能させるためには欠かせない栄養素です。

また、このほかのさまざまなミネラルもバランスよく含まれています。

 

期待される効果

これらの栄養素が豊富なことから、以下のような効果が期待できます。

①疲労回復

「疲れた時は豚肉」というのは、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1の働きによるものです。

②基礎代謝の向上

タンパク質をしっかりとると筋肉量が増加し、基礎代謝の向上に繋がるとされています。

基礎代謝が向上すると体温が上がるため、冷え性や便秘の改善なども見込めると考えられます。

③うつ病の予防

うつ病は、セロトニンという神経伝達物質が不足すると引き起こされると言われています。

セロトニンは、体内では生成できない「トリプトファン」という必須アミノ酸から生成されます。

豚肉の赤身には、このトリプトファンが豊富に含まれています。

ブランド豚は何が違う?特徴を解説

飼料や育て方、環境など生産者がこだわって育てているブランド豚の名前を聞くことが多くなりました。

ここでは、ふるさと納税の返礼品としても人気のブランド豚について紹介します。

 

■あぐー

「あぐー」は、沖縄県で飼育されている在来種「アグー豚」の血量が50%を超える雑種豚です。

牛肉のようなサシがあり、旨みが凝縮されつつもあっさりしている人気の豚肉です。

 

■かごしま黒豚

黒豚の王様とも言われる「かごしま黒豚」。鹿児島県内で飼育された純粋バークシャー種の豚肉で、生産に関して厳しい基準があります。

飼料に鹿児島県の特産品であるサツマイモを与え、質の良い脂肪と締まりのある食味、ビタミンEの増加を実現しています。

 

■TOKYO X(とうきょう えっくす)

東京都内と指定農家で飼育されているブランド豚で、東京都農林水産振興財団の青梅畜産センターが系統の管理及び維持を行っています。

牛肉のような霜降り肉で、口の中でとろける食感が人気の秘密です。また、ほかのブランド豚のおよそ2倍以上ビタミンB1を含んでいます。

 

■ローズポーク

茨城県のJAが中心となって生産・出荷しているブランド豚で、茨城県花のバラにちなんで名付けられました。

肉質は弾力がありつつも柔らかく、良質な脂肪の甘みと光沢が特徴です。

2002年に行われた食肉産業展「第2回銘柄ポーク好感度コンテスト」では最優秀賞を獲得しています。

■美米豚(みらいとん)

北海道の道央エリアに養豚農場を持つ「ビィクトリーポーク」のオリジナルブランド豚です。

「美米豚」の前に地域名が付くことが多く、「小樽美米豚」「赤井川美米豚」などがあります。

「農場HACCP」認証を受けた農場で北海道産の米を主な飼料に育てられた、すっきりとした甘さが特徴の豚肉です。

■恋美豚(こいびとん)

南京錠を掛けると恋が実るというモニュメントが有名な、愛知県にある「恋のまち」美浜町のブランド豚です。

柔らかい肉質と甘い脂、臭みの少なさが特徴です。

■小江戸黒豚(こえどくろぶた)

埼玉県川越市にある「大野農場」で飼育されているブランド豚です。

川越市の特産品であるサツマイモを主な飼料とし、秩父の地下水をくみ上げて与えています。

柔らかな食感が特徴で、加熱してもジューシーな豚肉です。

■遠州黒豚(えんしゅうくろぶた)

鹿児島黒豚と静岡県豊岡村にわずかに残っていた黒豚を交配して生み出した静岡県のブランド豚です。

歯ごたえのある肉質ながら柔らかく、甘い脂と霜降りが特徴の豚肉です。

■ゆず豚

高知県のブランド豚「ゆず豚」は、主な飼料である「米粉」や「乾燥おから」等に「ゆず果皮」の顆粒を一定量配合して育てられています。

脂にしつこさや臭みがなく、歯切れの良い柔らかな食感が特徴です。なお、豚肉からゆずの香りや味がすることはありません。

豚って何を食べるの?

豚は雑食性の動物で、草や肉など基本的には何でも食べます。

しかし、家畜として農場で飼われている豚は、主に大豆やトウモロコシなどの穀類を原料とした配合飼料を食べています。

配合飼料は早く大きくなるために必要な栄養素をバランスよく含んでいます。

ブランド豚は飼料に特徴があるものも多く、どんぐりを食べるスペイン産の「イベリコ豚」は有名ですね。

日本のブランド豚も、オリーブの果実を与えた香川の「オリーブ豚」や、生活習慣病の予防に効果があると言われているα-リノレン酸を多く含む飼料を与えた「能登豚αのめぐみ」などがあります。

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