ふるさと納税の「使い道」こそが、これからの寄付先選びのカギになる

ふるさと納税の「使い道」こそが、これからの寄付先選びのカギになる

返礼品から「地域の未来」へ。ふるさと納税が変わり始めている

ふるさと納税といえば、少し前までは「お得に特産品をもらえる制度」としてのイメージが強かったかもしれません。

ブランド牛、カニ、家電、ポイント還元……。寄付額に応じた“見返り”を目当てに寄付する人も多かったでしょう。

 

しかし、2025年10月。総務省は制度の見直しに踏み切り、ポイント還元の仕組みを原則禁止とする方針を打ち出しました。

背景にあるのは、「返礼品目当ての過剰な寄付合戦」から脱却し、本来の目的──地域を支えるための寄付に立ち返ってほしいという想いです

 

こうした制度の流れに先んじて、すでに全国の一部寄付者たちは、返礼品ではなく“使い道”を重視する姿勢を見せ始めています。

実際、ふるさと納税はどう使われているのか?

ふるさと納税で集まったお金は、自治体の自由な裁量で使うことができます。とはいえ、好き勝手に使われているわけではありません。

多くの自治体では、寄付時に選べる「使い道メニュー」を用意し、寄付者の意思を尊重した活用が進められています。

 

ここでは、実際によく選ばれている使い道をいくつか紹介します。

教育・子育て支援

例えば、過疎化が進むある町では、ふるさと納税を活用して小中学校にタブレット端末を導入。

結果として、都市部と遜色ないICT教育を実現し、保護者や教員からも高評価を得ています。

また、別の自治体では、給食費の無償化や奨学金制度に寄付金を活用し、子育て世帯の負担軽減につなげています。

医療・福祉の充実

高齢化が進む地域では、ふるさと納税が「命を支えるお金」になっています。

たとえば、山間部の町では、通院が困難な高齢者のために移動診療車を導入。

地元住民からは「ふるさと納税のおかげで、安心して暮らせるようになった」と感謝の声が上がりました。

環境保全・防災対策

自然災害が増える中、防災設備の強化も重要な使い道です。

ある自治体では、ふるさと納税で津波避難タワーを建設。

命を守るインフラとして、多くの人の安心感につながっています。

 

また、海洋ゴミの回収や森林保全活動など、未来の環境を守るための取り組みにも寄付金が使われています。

地域文化・伝統の継承

ふるさと納税は、目に見えにくい“地域の誇り”も守っています。

たとえば、後継者不足が課題だった伝統工芸に対し、寄付金を活用して職人育成プログラムを実施。

その技術と文化を、次の世代へ引き継ぐ支援が行われています。

使い道ジャンル 活用例(全国自治体から抜粋) 寄付者メリット

教育・子育て支援

・学校へのタブレット配布

・奨学金制度

・保育所の整備

教育機会の格差是正に貢献
医療・福祉

・移動診療車の購入

・高齢者見守りシステム

・障がい者支援施設の建設

命を守る支援につながる
環境保全・防災対策

・津波避難タワー設置

・ごみ問題対策

・森林保全活動

持続可能な地域社会づくり

地域文化・産業振興

・伝統工芸の継承支援

・祭りの復活

・農業の6次産業化

地域アイデンティティの継続に貢献

空き家・地域活性化

・空き家リノベーション→移住者支援

・商店街再生

地方創生の一助となる

寄付の「その後」が見えると、応援はもっと増えていく

私たち「ふるさと納税ニッポン」では、こうした寄付の“使い道”を具体的に伝える記事を発信しています。

各自治体の取り組みやバック背景を見ることで、寄付者の納得感や愛着は格段に深まります。

そしてそれが、翌年の“リピート寄付”につながる好循環を生み出しています。

 

まとめ|ふるさと納税は、返礼品から「想いを届ける制度」へ

制度として成熟期を迎えつつあるふるさと納税。

これからの寄付先選びに求められるのは、「どんな特産品がもらえるか」ではなく、「自分の想いがどこに届くか」です。

これからふるさと納税をするあなたに、ぜひ見てほしいのは返礼品の欄だけでなく、「使い道」や「実績」のページです。

 

どんな町に、どんな課題があり、どんな未来を目指しているのか。

それを知ることで、ふるさと納税は“消費”から“共感”へと変わっていきます。

日本初「ふるさと納税の使い道」にスポットを当てる表彰イベント 「ふるさと納税-未来創造AWARD 2025」を開催決定!

2025年11月20日(木)に一般社団法人 ふるさと未来創造コンソーシアム(所在地:東京都、代表理事:野田憲史)が

「ふるさと納税-未来創造AWARD 2025」を開催することになりました!

 

本AWARDは、ふるさと納税制度の本質である「地域を応援する想い」に立ち返り、寄付金が地域でどのように活かされ、住民の暮らしを支えているのか、その“使い道”にスポットを当てる日本初の表彰イベントです。

 

■ ふるさと納税-未来創造AWARDとは

「ふるさと納税-未来創造AWARD」は、寄付者が本来抱く「地域を応援したい」という想いを可視化し、返礼品ではなく“使い道”に焦点をあてた全国規模の表彰イベントです。

本AWARDは、日本初の試みであり、寄付金がどのように地域に活かされ、人々の暮らしや未来につながったかを表彰します。寄付者の共感を集めたプロジェクトや、持続可能な地域づくりの好事例を表彰し、全国へ広く発信することを目的としています。

全国の自治体がふるさと納税を通じて取り組んできた地域課題への挑戦、その成果を称える表彰イベント「ふるさと納税-未来創造AWARD」を、2025年11月20日(木)、東京都新宿区・ベルサール新宿グランドにて開催いたします。

 

■ 表彰部門

・子供・学び推進賞

・地域未来づくり賞

・健康と暮らし支援賞

・交流・にぎわい創出賞

・心と備えのまちづくり賞

 

■ 開催の背景

2008年に制度が始まったふるさと納税は、2024年度には1兆円規模を超える寄付が集まるまでに成長しました。一方で、返礼品競争の過熱、ポイント争いなど、本来の趣旨から逸れた利用が社会的に課題視されています。

こうした状況を受け、「ふるさと納税-未来創造AWARD」は制度本来の価値を再認識し、地域課題に真摯に取り組む自治体の事例を共有することで、寄付者に新しい選択肢を示し、自治体には好事例を学び合う機会を提供します。

 

投票はこちらから!

https://furusato-mirai-award.com/

ふるさと納税-未来創造AWARD 公式サイトはこちらから!

https://furusato-mirai-award.eventos.tokyo/web/portal/1099/event/14168

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