17-108 北海道オホーツク海産ホタテ玉冷(1kg)
寄付金額17,000円
2008年にふるさと納税が始まって15年目を迎えました。
その間、コロナの流行により私たちの生活もかなり混乱・打撃を受けました。
ここでは、2019年のコロナ前と2022年のコロナ終盤のデータを比較し、ふるさと納税を行う年齢層・性別や人気の返礼品、掲載数の多い自治体などがどう変化したのか調査しました。
また、ふるさと納税ニッポン!を利用している理由についてもアンケートを取りましたので、いくつかご紹介します!
目次
ふるさと納税ニッポン!を利用してふるさと納税を行っている方の年齢層を比較しました。
コロナ前の2019年は、40〜60代が比較的多くふるさと納税を行っていました。
コロナ後の2022年になると20代と60代が大きく減少し、逆に50代と70代以上が大幅に増加しています。
これは、コロナによる収入減少や退職・転職などにより、就職してまだ年数の経たない20代や、退職による老後の資産設計見直しを検討する60代のふるさと納税利用が減少したと考えられます。
一方、50代は収入が維持されている場合はふるさと納税を積極的に利用し、70代以上はコロナで「リスクが高い」と判断された高年齢層ゆえ、外出を控えた分ふるさと納税を利用したと考えられます。
年代 | 寄付人数(%) |
---|---|
20代 | 8.1% |
30代 | 8.1% |
40代 | 14.9% |
50代 | 19.6% |
60代 | 12.2% |
70代以上 | 8.8% |
不明 | 28.4% |
年代 | 寄付人数(%) |
---|---|
20代 | 4.0% |
30代 | 7.8% |
40代 | 10.4% |
50代 | 25.1% |
60代 | 9.5% |
70代以上 | 16.1% |
不明 | 27.2% |
ふるさと納税ニッポン!を利用している寄付者の性別は、以下の通りです。
寄付者の性別では、コロナ前後の2019年と2022年では大きな変化は見られません。
ただし、2022年は男性が少々減少し、その分女性が増加しています。
少々古いデータではありますが、「JTBF旅行需要調査」(14年7月~15年6月)では「国内への旅行意欲」に関してすべての年代で女性が男性を上回っています。
また、独立行政法人 労働政策研究・研修機構によると、コロナによる非正規雇用切りの影響を大きく受けたのは男性よりも女性(男性の1.6倍)です。
これらのことから、「女性の方がコロナによる収入減の影響を強くうけたものの、旅行に行きたい気持ちの代替方法として地方の名産品が入手でき、さらに減税したようにみえるふるさと納税にトライした人が増えた」と推測できます。
コロナ前後でふるさと納税を行う時期に違いはあるのでしょうか。
寄付をする時期は、コロナ前と後で大きな変化がありました。
コロナ前の2019年は、年末に行う方の割合が35%を超えていましたが、コロナ禍の2022年には約15%まで減少しています。
つまり、コロナ前までは、年末の駆け込み需要が多かったと考えられます。
日々の仕事や生活、育児などに忙しく、ふるさと納税に付いてゆっくり考える時間が取りにくかったのではないでしょうか。
しかしコロナ禍になると、在宅勤務を選ぶ方が増え自宅にいる時間が長くなりました。
それに伴い、ふるさと納税について検討できる時間が増え、「駆け込み需要」ではなく「時期を選ばず検討できる」ようになったと考えられます。
それが、2022年の「その他」が最大値になっていることにも表れていると考えられます。
ふるさと納税ニッポン!は、同名の雑誌を発売していることが大きな特徴です。
雑誌の「ふるさと納税ニッポン!」は、例年5月下旬に「夏秋号」を、10月下旬に「冬春号」を発売しています。
雑誌はインターネットとは違い、「いつでも好きな時に簡単に見返すことができ、複数人で回し読みができる」ことが大きなメリットです。
実際に当サイトをご利用いただいている方の中には、「雑誌が発売されたら家族で順番に見て、気になるものに付箋を貼って返礼品を選んでいる」という方や、「生産者や町長などに行ったインタビュー時期などをじっくり読み込んで検討している」という方も多くいます。
雑誌の発売に合わせてふるさと納税を行う方はコロナ前でも約17%を占めていましたが、コロナ禍で雑誌をじっくり読み込んだ方が増え、20%を超える割合になったと思われます。
時期 | 件数(%) |
---|---|
年末 | 35.1% |
年始 | 0.0% |
確定申告後 | 0.0% |
食材の旬の時期 | 28.1% |
ふるさと納税ニッポン!の雑誌を見て | 17.7% |
その他 | 19.1% |
時期 | 件数(%) |
---|---|
年末 | 15.1% |
年始 | 0.5% |
確定申告後 | 1.7% |
食材の旬の時期 | 16.7% |
ふるさと納税ニッポン!の雑誌を見て | 22.8% |
その他 | 43.2% |
コロナを挟んだ3年間で、寄付金額に変動はあったのでしょうか。
一人当たりの合計寄付金額は、コロナ前後で大きな動きと言えるほどの変動があったわけではありません。
コロナによる非正規雇用者の雇止めなどが大きな問題になりましたが、ふるさと納税を行う世帯では就業形態の変化の影響を受けない世帯が多かったと推測できます。
しかし、1〜5万円台および20〜50万円台で減少していることから、年収500万円未満と年収1,000万円台の世帯では日々の支出を抑える動きがあったと考えられます。
一方で、2022年のデータでは「60万円以上のふるさと納税を行った」と答えた方が約14%もいます。
全額控除を受けられる金額と考えた場合、年間60万円以上のふるさと納税を行うには年収2,100万円以上(独身または共働き)が必要です。
高所得者層の世帯でも、コロナ禍で在宅勤務による自宅時間の増加からふるさと納税を検討する方が増えたと言えるかもしれません。
金額台 | 1人あたりの寄付金額(%) |
---|---|
~1万円 | 0.3% |
1~3万円台 | 20.9% |
4~5万円台 | 14.6% |
6~10万円台 | 34.9% |
20~50万円台 | 29.4% |
60万円以上 | 0.0% |
金額台 | 1人あたりの寄付金額(%) |
---|---|
~1万円 | 0.3% |
1~3万円台 | 16.8% |
4~5万円台 | 8.7% |
6~10万円台 | 36.8% |
20~50万円台 | 23.3% |
60万円以上 | 14.2% |
当サイトでの返礼品の人気ジャンルは以下の通りです。
ふるさと納税ニッポン!では、肉や魚介類、米、スイーツといった食品や、水・お酒などの飲料、日用品、旅行チケットなど全部で20種類の返礼品のジャンルがあります。 2019年と2022年では、コロナに関係なく1番人気は「魚介・シーフード」、2位が「肉」です。 ふるさと納税サイトを問わず、不動の1位・2位と言える返礼品ジャンルですね。
2019年と2022年を比較すると、お米・パンと鍋セットが減少しています。
お米・パンは割合では減少しているものの、寄付件数や寄付人数は増加しています。
在宅勤務が増えたため、主食を自宅で食べる回数・量が増えたと考えられます。
一方で、ふるさと納税についてじっくり選ぶ時間も増え、それまで「とにかく主食を返礼品でもらう」という考え方から、「いろいろなものを楽しむ」ことにシフトしたとも言えます。
鍋セットにも同様のことが言えますが、こちらは「大人数で一つのものを取り分ける」ことや「人と集まる機会が減った」ことなども減少の理由として挙げられるでしょう。
お菓子・スイーツのジャンルが増加しています。これは、在宅時間を少しでも楽しもうという気持ちの表れと考えられます。
また、卵・乳製品などの日配品や野菜など日持ちのしないもののジャンルも増えています。こちらは「できるだけスーパーなどの外出を控える」意識の表れと言えます。
同様に、雑貨・日用品ジャンルの増加も、トイレットペーパーやキッチン用品などを含むため、買いだしの回数を減らす目的もあると推測できます。
TOP5はコロナ前後では変動がなく、佐賀県小城市、北海道白糠町、北海道上富良野町、北海道網走市、北海道紋別市の5都市です。
各都市の特徴をご紹介します。
佐賀県のほぼ中央にあり、有明海に面した自然が豊か。「ふるさといきものの里100選」に選定されている祇園川は、蛍の名所として有名。
返礼品では、佐賀牛やブランド米「夢しずく」が人気。
北海道の東、太平洋に面している。酪農と漁業が盛んで、中でも漁業は絶好の漁場と自然条件に恵まれている。
返礼品では、いくらやホタテなど魚介類、チーズなどの乳製品が人気。
北海道のほぼ中央にある自然豊かな町。観光名所としてラベンダー畑が有名で、特産品も多い。
返礼品では、ブランド米「ゆめぴりか」やメロン、農産物が人気。
世界自然遺産に登録されている知床や阿寒摩周が有名。網走国定公園の中心に位置している。
返礼品では、知床どりやカニ、ホタテが人気。
北海道の北東部、オホーツク海に面しており「流氷が訪れる町」として有名。流氷とともに多くの栄養が運ばれ、さまざまな海産物が水揚げされる。
返礼品では、カニやホタテ、海老などの海産物が人気。
2022年は、以下の5都市が返礼品掲載数TOP5でした。
1位:和歌山県湯浅町(ゆあさちょう)
2位:秋田県にかほ市(にかほし)
3位:北海道紋別市(もんべつし)
4位:北海道別海町(べつかいちょう)
5位:北海道赤平市(あかびらし)
1位の湯浅町は和歌山県西部に位置します。港があり、温暖な気候のため柑橘類の栽培も盛ん、醤油の醸造業でも有名と特産品が多くあります。
2位のにかほ市は秋田県の南西端に位置し、南に鳥海山、西に日本海を臨む市です。比内地鶏とブランド米「あきたこまち」が有名です。
3~5位はすべて北海道。海産物が有名な地域です。農作物やブランド牛も数多くあります。
曜日別の注文金額を調査し、その割合を比較しました。
コロナ前の2019年は、月曜日と日曜日にふるさと納税を行う方が多くいました。
平日は仕事で忙しい方が週末にじっくり返礼品などを検討し、日曜日もしくは翌日の月曜日に申し込んでいたと考えられます。
一方、コロナ禍の2022年は、火曜日が20%と高い数値を示しているものの、一けた台の曜日がなく全体的に分散した印象です。
やはり、平日に在宅勤務になったことで時間に余裕ができ、曜日を問わずふるさと納税を行う方が増えたと推測できます。
月曜日 | 19% |
火曜日 | 8% |
水曜日 | 14% |
木曜日 | 15% |
金曜日 | 14% |
土曜日 | 10% |
日曜日 | 20% |
月曜日 | 12% |
火曜日 | 20% |
水曜日 | 14% |
木曜日 | 13% |
金曜日 | 11% |
土曜日 | 13% |
日曜日 | 16% |
数多くのふるさと納税サイトがある中、当サイトを利用する理由についてアンケートを取りました。
たくさんの回答の中から、代表的なものをいくつかご紹介します。